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総合案内 > 市政情報 > 三浦ファンが語る!「三浦自慢」 > 小網代の森~森と干潟と海が一体となった生きものたちが賑わい暮らす自然の拠点~


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更新日:2014年8月4日

小網代の森~森と干潟と海が一体となった生きものたちが賑わい暮らす自然の拠点~

写真:岸由二さん(NPO法人小網代野外活動調整会議代表理事・慶応義塾大学名誉教授) 

 

「小網代の森は、森と干潟と海が一体となった、生きものたちが賑わい暮らす自然の拠点です。完全に自然だけの流域生態系は、関東ではここ小網代だけ。全国でもとても珍しいんですよ。源流から海まで30分の短い距離で、『地球はこうやってできているんだ』と分かるので、ぜひそこを見てほしい」

小網代の森の保全推進、学習ボランティア活動への支援事業等を行っているNPO法人小網代野外活動調整会議の代表理事で慶応義塾大学名誉教授の岸由二さんは、小網代の森の魅力とみどころをこのように話してくれました。

岸由二さんの写真

小網代の森は、三崎町小網代に位置する約70ヘクタールの小さな森ですが、浦の川の集水域となる森から湿地、干潟、海までが自然状態のまま一体となって残っており、関東でも唯一といわれる完結した自然集水域生態系(流域生態系)が形成されています。その生態系は、源流・中流・下流、水辺・湿地、尾根・斜面、海・干潟・岩場・泥干潟という多様な生息地を抱え、2,000種以上ともいわれる生きものが暮らす自然の宝庫です。

 

小網代の森は平成26年7月20日に一般開放されました~一般開放への道のり~

小網代の森航空写真

小網代の森は、貴重な生態系である一方で、最寄りの三崎口駅から徒歩圏内にあり、国道や県道にも近接しているため、開発圧力が強く、長く開発の危機にさらされてきました。

しかし、この森が持つ自然環境の素晴らしさから保全活動が展開され、県による自然環境調査を経て、平成7年に神奈川県から保全の方針が示されました。

平成17年9月には、自然環境の貴重さが評価され、国土交通大臣より新規指定としては32年ぶりとなる、首都圏近郊緑地保全法に基づく近郊緑地保全区域の指定(約70ヘクタール)を受け、さらに平成23年10月には、枢要な部分約65ヘクタールが近郊緑地特別保全地区に指定されました。

また、神奈川県により平成9年からは土地の取得がはじまり、平成22年2月に保全に必要な用地の確保が完了したことを受け、平成24年度から散策路などの施設整備に入り、このほど完成し、平成26年7月20日(日曜日)から一般開放が始まりました。

 

 

【寄稿】「小網代の森のすばらしさとは」(広報紙『三浦市民』平成26年8月号掲載)

NPO法人小網代野外活動調整会議代表理事・慶応義塾大学名誉教授

岸由二

小網代の森の写真

小網代の森の素晴らしさは、何よりもまず、その生態系の見事なまとまりに支えられています。小網代の森は、シダの密生する源流の森から、ハンノキやジャヤナギの繁る上流域を経て、中・下流のアシ・オギの大湿原、そして南北の岬に囲まれて西に伸びる河口干潟まで、浦の川の流れに沿って緑一面の流域生態系が広がります。徒歩30分ほどでたどれてしまうそのダイナミックな地形の展開こそ、関東唯一の完結した流域生態系として、小網代の森の評価を不動のものとした特性です。

多彩な地形は、多様な生息地を支え、多様多彩な生きものたちの共存を可能にします。市民団体の記録によれば、小網代の森と干潟と海に賑わう生きものたちは、2,000種をはるかに超えています。完結した流域生態系・小網代の森は、生きものたちの賑わいに満ちる生物多様性拠点でもあるのです。その象徴は河口から源流まで森全域に暮らすアカテガニ。干潟で生まれ、海で育ち、また森に戻るアカテガニたちは、森と干潟と海が作りあげる小網代の森の自然の全てが暮らしの場です。アカテガニたちへの応援は、小網代の森に暮らす他のすべての生きものへの応援にもなってきたのです。

生物多様性を支える流域生態系・小網代の森は、アカテガニたちの暮らしを超えて、三浦の海ともつながっています。小網代の森から流れ出る豊かな水が育む河口干潟は、予想をはるかに超える貴重生物たちの世界であることが分かってきました。小網代の森が支える河口の干潟、その下手に広がるアマモの繁る小網代湾は、海洋生物たちの絶好のゆりかごともなっているに違いないのです。守られた森、守られていく干潟と湾は、三浦の海、相模湾の豊穣を支える生命拠点でもあるということでしょう。

見事な景観、生物多様性、そして海の豊穣を支えるゆりかご。そんな小網代の森は、小学校から大学そして市民に至る環境教育の総合的な拠点として、すでに長く注目を集めてきました。散策路が整備され、一般公開の時を迎えて、この機能はさらにさらに注目されていきます。そして、もちろん小網代の森の見事な自然は、内外のエコツーリズムの需要にこたえる大きな可能性も秘めています。市民、企業、地域、行政の縦横の連携を通して、小網代の森の自然がさらに見事に保全・管理されていき、地元の産業や経済にも大きく貢献していくことが期待されているのです。

 

小網代の森ってこんなところ

 小網代の森の案内図

1.引橋入口:小網代の森を横断するメインルートの入口です。

2.北尾根入口:三戸側の台地の上から河口付近に行く際の入口です。

3.宮ノ前峠入口:油壺側の入口で市営油壺駐車場から一番近い入口です。

4.中央の谷:浦の川の源流域で階段状の散策路が続いています。

5.まんなか湿地:傾斜が緩やかになり、湿地化が進んだエリアです。

6.やなぎテラス:上流域と下流域の結節点にあたる八角形のデッキです。

7.えのきテラス:段差のある四角いデッキで座ることができます。

8.眺望テラス:浦の川河口から小網代湾を望む眺望地です。

9.アカテガニ広場:アカテガニの観察会などの際にガイダンスを行う広場です。

10.河口干潟:干潮時に干潟が出現します。(県内3大干潟の一つ)

 

まんなか湿地付近の写真

写真:まんなか湿地付近(地図中5)

えのきテラスの写真

写真:えのきテラス(地図中7)

眺望テラスの写真

写真:眺望テラス(地図中8)

河口干潟(干潮時)の写真

写真:河口干潟(干潮時)(地図中10)

 

小網代の森の住人たち~子どもたちに伝える活動も~

小網代の森の住人たち

アカテガニの写真

アカテガニ

森に暮らし、海で育つ、小網代を象徴する美しいカニ

ゲンジボタルの写真

ゲンジボタル

流れを囲む湿原や森が整備され急速に回復中

カワセミの写真

カワセミ

上げ潮の小網代湾奥や浦の川の淵で小魚を狙う水辺の宝石

アスカイノデの写真

アスカイノデ

源流の森一面に茂る大型の美しいシダ

ヤマユリの写真

ヤマユリ

夏の森を飾る大輪の美しいユリ

 

画像提供:NPO法人小網代野外活動調整会議

ホタルが暮らす森

6月頃にはホタルが舞う姿を見ることもできます。

小網代の森にいるホタルは主にゲンジボタルで、その発光の強さが魅力です(ヘイケボタルも見られます)。NPO法人小網代野外活動調整会議による川辺の日照回復作業によってホタルの幼虫のエサとなるカワニナ・イシマキガイが増え、ホタルの数が戻ってきています。成虫になるとオスのゲンジボタルは明滅しながら飛び回ります。この発光は愛のささやきで、メスは水辺でオスの光に光で答えます。人工の光の多い場所では求愛シグナルが乱されてしまいますが、街灯のない小網代の森は、ゲンジボタルの住みよい場所なのでしょう。

(参考:NPO法人小網代野外活動調整会議編「ゲンジボタルの生活」)

小網代の森に舞うホタルの写真

写真:小網代の森に舞うホタル

 

子どもたちに小網代の魅力を伝える

平成26年6月15日に「こども小網代ボランティア」が行われました。

小網代の森の散策と干潮時の河口干潟でカニ等の生きものの採集を行った子どもたちは元気いっぱい。

さまざまな生きものに触れ、子どもたちの歓声があちこちであがります。

数十分の間にたくさんの生きものをカラフルなバケツに入れることができました。

こども小網代ボランティアの様子の写真

採集した生きものたちを一か所に集め、青空の下でNPO法人小網代野外活動調整会議のメンバーによる生きもの講座が始まります。

NPO法人小網代野外活動調整会議のメンバーが普段見ないような生きものを手に「この生きものの名前知っている人!」と質問すると、高学年の男の子がさっと答え、大人を驚かせる場面もありました。

採集できた生きものの中でも、特にカニはその種類が多く、

「カニは60種類もいます。沖縄の石垣島と同じくらいなんですよ。小網代は日本で一番きれいな干潟の一つです」(NPO法人小網代野外活動調整会議メンバー)という解説も聞くことができました。

岸さんは、自然の保全を長い目で考えていくことが必要だと考え、小網代の森の未来は子どもたちに託されているという思いを強く持っています。

プログラムの最後には「三浦の小網代はすごいんだぞと世界に発信していく子を増やしたい」と参加者に熱心に語りかけていました。

 

*採集した生きものたちは、もといた場所に戻しました。

利用案内・アクセス

利用時間

4月~9月:8時30分~19時

10月~3月:8時30分~17時30分

利用上のルール

神奈川県をはじめとする関係機関、関係者の取り組み、協力により小網代の森の保全がなされています。

この森の質を低下させることなく持続可能な利活用を進め、次の世代に引き継ぐためにいくつかのルールが定められています。ご利用の際には、このルールをお守りください。

主な禁止事項

小網代の森の損傷または汚損/動植物の採取、殺傷及び持ち込み/喫煙、たき火その他火気を生じる行為をすること/ペットの散歩/ごみその他の汚物を捨てること/キャンプをすること

横須賀三浦地域県政総合センター所長の承認が必要になるもの

映画の撮影またはテレビ番組の収録など/物品の販売など/展示会・集会など

 

利用についての問い合わせは、神奈川県横須賀三浦地域県政総合センター環境部みどり課(電話:046-823-0210(代表))

アクセス

京浜急行三崎口駅から徒歩約10分(上に掲載の地図「引橋入口」まで)。又は三崎口駅からバス(油壺行き、三崎東岡行き、通り矢行き、三崎港行き、城ケ島行き、浜諸磯行きのいずれか)で引橋下車5分。

*駐車場は、整備しておりませんので、徒歩もしくは公共交通機関でお越しください。

お問い合わせ

部署名:政策部政策課 

電話番号:046-882-1111

ファックス番号:046-882-2836

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