チャッキラコ/ユネスコ無形文化遺産「風流踊」

更新日:2023年12月21日

ちゃっきらこを踊る少女たちが扇を広げている

チャッキラコ/ユネスコ無形文化遺産「風流踊」

概要

チャッキラコとは、毎年1月15日の小正月に三浦市三崎の仲崎・花暮地区や海南神社で行われる豊漁・豊作や商売繁盛などを祈願する踊りで、女性だけで行われてきた民俗芸能の一つです。

その起源は江戸時代まで遡り、『三崎志』(宝暦6年(1756)刊行)の年中行事の項に「〇初瀬踊 一名日ヤリ 十五日女児集リ踊ル」とあることから約250年前から伝承されてきたことが伺えます。

また、踊りには2つの伝説が伝えられています。1つは、海南神社の祭神藤原資盈の奥方盈渡姫が、庶民の娘に教えたというもの。もう1つは、源頼朝が三崎来遊の際、磯取りしていた親子に舞を所望し、母親が唄い、娘が舞ったというものです。現在でも、下を向き、真顔で踊っていますが、これは当時庶民が殿様(源頼朝)の前で踊るときに、顔をあげて笑顔で踊ることができなかったことから由来していると言われています。古代・中世まで遡るかは不明ですが、少なくとも江戸時代中期までは文献で確認されています。

チャッキラコは、大人の女性10人程が唄い、5歳程~12歳までの少女20人程が踊ります。少女は赤色の晴れ着、大人の女性は、黒色の着物に羽織姿で、舞扇とチャッキラコ(写真右下、綾竹)を演目に応じて使い分け、楽器類は伴わず、素唄と囃し言葉だけの素朴な唄と踊りです。踊りには、「ハツイセ」、「チャッキラコ」、「二本踊り」、「よささ節」、「鎌倉節」、「お伊勢参り」の6種類があります。

当日、午前10時頃本宮の祠前で踊りを奉納、午前10時30分頃海南神社境内の社殿前で踊りを奉納します。午後からは仲崎竜神様と花暮竜宮様の祠前で踊りを奉納し、旧家や老舗商店等を祝福して回ります。

現在、「ちゃっきらこ保存会」(昭和39年結成)により継承され、三浦の伝統文化として少女達が受け継いでいます。

初いせ

初いせ

舞扇を右手に持って踊る。

チャッキラコの根源の踊り。

初いせはハツセ(初稲)またはハツホセ(初穂稲)の転化と考えられている。

他の踊りは一種の踊りに同じ動作を繰り返すが、初いせは1月から12月の各月に合わせた内容の歌詞と振りがついている。

チャッキラコ

チャッキラコ

五寸余(約15センチメートル)の竹の棒の両端に五色の紙テープと小さい鈴がついた綾竹を両手に持って打ち鳴らして踊る。

綾竹はコキリコとも呼ばれ、チャッキラコはコキリコから転化したと考えられる。

リズミカルなテンポの速い明るさが人気を集めて踊りの総称となった。

 

二本踊り

二本踊り

舞扇を両手に持って踊る。

二本の扇を開き、胸の前で半円を描くのが特徴で、他の踊りと比べて手振りが込んでいる。

よささ節

よささ節

舞扇を右手に持って踊る。

踊り子のかけことばと口三味線の囃しから始まる。

口三味線の時に、胸先に開いた右手の扇を左手の指先でなでる仕草(演奏するような動き)をする。

鎌倉節

鎌倉節

舞扇を右手に持って踊る。

歌詞が六つの踊りの中で最も長く、踊り子の囃しことばもこの唄だけは入らない。

 

お伊勢参り

お伊勢参り

名前のとおりお伊勢参りの様子を表現している。

往きは東海道、復りは海路による参宮道中歌に合わせて、たたんだ扇に両手を添え、荷を担ぐ(両手を添えた扇を左右の肩にあてるように振る)振り付けで列になって踊る。

宿名を掛けことばに詠みこんだ軽妙な道中歌が特徴。

参考文献

  • ちゃっきらこ保存会、国指定重要無形民俗文化財「ちゃっきらこ」解説、1978年
  • 内海延吉、三浦市民俗シリーズ〔6〕ちゃっきらこ風土記−漁師町の民俗ノート−、三浦市教育委員会、1990年
  • 田辺 悟、三浦市民俗シリーズ〔14〕三浦三崎のチャッキラコ、三浦市教育委員会、2009年

沿革

昭和 6年 4月17日 第6回全国郷土舞踊民謡大会出演(日本青年館)

昭和25年 11月 2日 第5回文部省芸術祭出演(東京神田共立講堂)

昭和27年 3月29日 国の無形文化財に選定(神奈川県初)

昭和30年 12月 テレビ出演(NHK)面神楽「恵比寿」とともに出演

昭和39年 4月12日 ちゃっきらこ保存会設立

昭和40年 5月14日 神奈川県指定 重要無形文化財に指定

昭和46年 3月31日 昭和45年度の国選択 民俗芸能に選択

昭和48年 9月29日・30日 第18回民俗芸能公演「日本の民謡」お伊勢まいり出演(国立劇場) ※式年遷宮年

昭和51年 3月27日 大臣の招待を享け東宮御所で皇太子ご一家に「チャッキラコ」ご説明の光栄を得、お言葉を賜る

昭和51年 5月 4日 国指定 重要無形民俗文化財に指定(風流分野)

昭和51年 5月19日 安嶋文化庁長官より指定書の交付を受ける(国立教育会館)

平成 5年 11月 7日 第61回伊勢神宮式年遷宮奉祝行事に参加出演

平成 8年 11月 3日 神奈川文化賞受賞

平成21年 9月30日 ユネスコ無形文化遺産「代表一覧表」に記載登録決定

平成22年 11月 3日 文化財保護法施行60周年記念フォーラム「みんなで支えよう文化財」(東京国立博物館平成館大講堂)

令和 4年 11月26日 「第69回全国民俗芸能大会」に出演(日本青年館)

令和 4年 11月30日 「風流踊」41件がユネスコの無形文化遺産として拡張登録

令和 5年 6月17日 初代国立劇場さよなら公演・令和五年六月民俗芸能公演 「未来へつなぐ民俗芸能」に出演(国立劇場)

令和 5年 7月10日 ユネスコ無形文化遺産「風流踊」登録記念式典に出席(文部科学省)

ユネスコ無形文化遺産「風流踊」(令和4年11月30日拡張登録)

モロッコで開催されたユネスコ無形文化遺産保護条約第17回政府間委員会において、日本が提案した「風流踊」の代表一覧表記載に関する審議が行われ、令和4年11月30日(火曜日)(11時1分[日本時間11月30日(火曜日)19時1分])、「記載」との決議がなされました。

ユネスコ無形文化遺産代表一覧表に「記載」の決議があった「風流踊」は、平成21年に登録された当市の「チャッキラコ」に、山北町の「山北のお峰入り」ほか39件を追加して拡張提案したものです。

風流踊

「風流踊」は、広く親しまれている盆踊や、小歌踊、念仏踊、太鼓踊など、各地の歴史や風土に応じて様々な形で伝承されてきた民俗芸能です。華やかな、人目を惹くという「風流」の精神を体現し、衣装や持ちものに趣向をこらして、笛、太鼓、鉦などで囃し立て、賑やかに踊ることにより、災厄を祓い、安寧な暮らしがもたらされることを願うという共通の特徴を持っています。

チャッキラコ奉納のご案内

開催日

毎年1月15日

場所

本宮、海南神社(三浦市三崎4-12-11)、仲崎竜神様・花暮竜宮様・三崎港周辺

交通

京浜急行「三崎口」駅下車、京急バス三崎港方面バスにて「三崎港」下車、徒歩3分

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この記事に関するお問い合わせ先

三浦市役所 市民部 文化スポーツ課(文化担当)
電話番号:046-882-1111(内線411・412・427)
ファックス番号:046-882-1160

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