三浦で創業・生活する魅力(2)

更新日:2022年12月22日

海などの自然、食、街並み、人のあたたかさなど、三浦には様々な魅力があります

その魅力に惹かれて、店を構えることになった人たちに話をうかがいました

なぜ三浦だったのか

三浦に店を構えてどのような生活を送っているか

今回は、街に新たな風を吹き込んでいる5人の眼を通して、三浦の魅力を探ります

(取材:平成27年3月)

Episode 2 時間の流れがゆっくりの三浦で、ワークスタイルとライフスタイルが変わった

尼野さんが資料室で資料をめくっている写真

三浦市出身。横浜で壁紙の職人として活躍していた尼野克明(よしあき)さんは、10年ぶりに三浦にUターンし、平成25年12月に三崎下町に壁紙屋をオープン。

平日は職人として現場で作業を行い、週末は店で壁紙を中心にインテリアを提案しています。

「転機は子供が生まれたことでした。これまでも職人が減っていることに対する危機感など、職人としての仕事はどうあるべきか意識を持っていました。生活を考えて『子供には継がせたくない』という職人も多いですし、6時から22時まで、働きどおしで仕事が何より優先の日々でした。それを変えたいと思っていたんです。

その考えが、東日本大震災が起きてはっきりしたものになりました。家族と過ごす時間を大切にすること、子供にかっこいいと思ってもらえる親になろうと思いました。その答えが三浦に来て、店を持つということでした」

尼野さんが「この町に戻ってWork styleが変わった。そして、Life styleも変わった」と書いたスケッチブックをもっている写真

「三浦へ帰ってきて、生活費が横浜ほどかからなくなったおかげで、仕事中心にならなくてすみ、何より、家族と過ごす時間、夕食を一緒にとる時間ができました。働き方も生活の仕方も変わりましたね。

市外の取引先の方が来ると『時間の流れが違う』とよく言われます。それが三浦の良いところかな。あと、こっちに住んでいると当たり前になっちゃうけど、夕陽が綺麗ですよね」

「お店は土日だけしか開いてないので道楽でやっていると言われることもある。けど、壁紙で面白いことをしたいと思っているんです。輸入壁紙を求める人の需要は1%と言われている。これだけ多くの壁紙があることを知らない人が多い。この需要の掘り起しをしたいですね。

観光で三崎に来ている人にも、まぐろ以外にも面白い店があると知ってもらいたいと思っています。こういう店を持っている壁紙職人の店というのは県内でも珍しいんですよ」

店内では、たくさんの壁紙のサンプルとともに、ハンガーの木枠や椅子の座面に壁紙を貼ったり、クッションカバーの生地も扱うなど、壁紙にとどまらず、広くインテリアの提案を行っています。

「たまたま人づてに店舗として安く借りられる物件がありました。平日の収入がないと厳しいけど、家賃が安いから何とか成り立っています。土日にお客さんを開拓して、仕事も徐々に増やせてもいます」

尼野さんと男性が店内で会話をしている写真

Uターンしてきたから、地元の仲間や先輩も多い。

「いったん三浦を離れて、外から三浦を見ることで改めてその魅力に気づきました」

尼野さんが玄関前で椅子に腰かけている写真

横浜で培った人脈や三崎の音楽関係者と協力して、三崎に著名なアーティストを呼んで音楽のライブを不定期で企画・開催するなど、活動は本業だけにとどまりません。
「はっきり言って自分はまったく儲かりません(笑)けど、楽しい街の方がいいですよね。言ってるだけでやらないと街は変わらない。やることが大事。

若い人たちとの繋がりを増やして、今よりもっと楽しい街にしていきたいですね」

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