三浦で創業・生活する魅力(5)

更新日:2022年12月22日

海などの自然、食、街並み、人のあたたかさなど、三浦には様々な魅力があります

その魅力に惹かれて、店を構えることになった人たちに話をうかがいました

なぜ三浦だったのか

三浦に店を構えてどのような生活を送っているか

今回は、街に新たな風を吹き込んでいる5人の眼を通して、三浦の魅力を探ります

(取材:平成27年3月)

Episode 5 人との距離が近い。面倒見の良い人との繋がりが、新しい挑戦に繋がる

キッチンで向かい合ってパンの成形作業をしている笑顔の男女の写真

横須賀市出身の蔭山充洋さん。2008年、3年間小麦の研究に没頭した後、初声町の国道沿いにパン屋をオープン。元は横須賀で外国人向けのDJをしていました。自ら畑で育てた小麦でパンを作る「国内ではほとんどいない」というスタイルで注目を集めています。

「パン屋に勤務している頃、ヨーロッパへ旅行に行きました。バックパッカー(リュックサック1つで旅先を移動する個人旅行者)です。フランスを旅していた時、市場に行きたくて『地球の歩き方』を見ながら道で迷っていると、通りかかったおじさんが『知っているから連れて行ってあげるよ』と市場まで連れて行ってくれました。市場でおじさんと一緒に食べながら話をして、自分がパン屋で働いてると言うと、『友人がパン屋だから会いに行こう』と1時間半かけて車で連れていってくれたんです。すごいことですよね。そこは日本人の奥さんとフランス人のご主人がやっているパン屋で、食べたらすごく美味しかった。話を聞くと、裏の畑で採れた小麦を使っているということで、『これだ』と思いました」

棚に陳列された、美味しそうに焼き上がったパンの写真

売り場のパン。自ら作っている小麦も含め、たくさんの種類の小麦をパンごとに配分して使い分ける。

奥さんの実家が三浦市の農家だったため、日本に帰国後、使っていなかった畑で小麦の栽培を始めました。経験はなく、ゼロからのスタート。しかし、神奈川県の農業技術センターから「ニシノカオリ」というパン用の小麦を教えてもらい、扱い方を学ぶなどし、3年間、市内で別の仕事をしながら栽培、製粉、保管の仕方を研究していきました。小麦は無農薬栽培。肥料は市内の乗馬クラブの馬糞を使い、雑草もその馬に食べてもらうなど、三浦ならではの工夫も。

「循環ですよね。昔は皆そうだったと思うんです」

笑顔で「人のつながり」と書かれたスケッチブックを指差す店主の写真

物件は、畑の場所と近い三浦市内の空き物件を選んだが、三浦だからこその良さが仕事の広がりを生んでいると言います。

「人と人との距離が近いですよね。面倒見の良い人が多いです。三浦だからこそ、人と人が繋がっていったと思っています。

小麦を逗子のビール醸造所でビールにしてもらって、三浦の地ビールを作っています。今後は市内の製麺所でうどんやパスタを作れないかと考えているところです。『讃岐うどん』じゃなくて『三浦うどん』のようになれば三浦の名前を売れるかもしれない。小麦は利益を生み出しにくいから三浦の農家は作っていませんが、高齢の方でも比較的簡単に作れます。休耕地で多くの人が作るようになって『三浦には美味しい小麦がある』と知ってもらってブランド化できれば、それは街の活性化にもなるかもしれません」

青空の下、開けた視界いっぱいに広がる畑の写真

店の目の前に広がる畑。

「ここは自分の畑ではありませんが、のんびりした時間が流れていますよね」

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三浦市役所 政策部 政策課(政策担当)
電話番号:046-882-1111(内線206・208・209・212・213)
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