みうら市議会だより第158号テキスト版(第1回定例会/令和6年(2024年)5月1日発行)
表紙 みうら市議会だより2024年5月1日 令和6年第1回定例会
表紙の写真「道寸祭り」(三浦市観光協会提供、令和5年度みうら写真コンクール最優秀賞作品)
(目次)
- 令和6年度予算が成立
- 国民健康保険税、介護保険料改定に関する条例を可決
- 建設中の子育て賃貸住宅を視察
2ページ 委員会レポート
総務経済
三浦市職員定数条例の一部を改正する条例
本案は、三浦市立病院の職員について、専攻医の受け入れやリハビリテーションの充実、経営改善のため、定数を増加するものです。
質疑の主な項目
- 増加する職員の内訳について
- 医師と看護師を確保するための方策について
三浦市漁港管理条例等の一部を改正する条例
本案は、法律の改正に伴い、漁港施設の活用を促進するための規定の整備等を行うものです。
質疑の主な項目
- 新たに国が創設した漁港施設等活用事業の利用による取組について
令和5年度三浦市一般会計補正予算(第7号)
本補正は、歳入歳出それぞれ511,677,000円を追加するものです。
質問
市営下宮田住宅の建物を除却し、借用している土地の原状回復を行うが、その後の土地の扱いを伺う。
答弁
4月以降も引き続き借用し、経済振興や福祉、スポーツ振興等への活用を目指す。十分な行政効果が得られるような事業計画を早期に提示したい。
令和5年度三浦市市場事業特別会計補正予算(第3号)
本補正は、歳入歳出それぞれ187,616,000円を減額するものです。
質疑の主な項目
- 三崎漁港の高度衛生管理化に関する経過と事業費について
都市民生
2月28日の審査
財産の取得について
本案は、南下浦コミュニティセンター等の備品を購入するものです。
質疑の主な項目
- 予定価格と実際に契約する価格に大きな差が生じた理由について
- 納入される備品の品質を担保するための方法について
3月6日の審査
三浦市国民健康保険税条例の一部を改正する条例
本案は、県が示した標準保険料率をもとに、国民健康保険税の税率改定等を行うものです。
質疑の主な項目
- 税率改定の影響を受ける市民とその額について
- 低所得者の所得に占める保険税額の割合について
意見
市民の負担が増えるもので、賛成できない。
三浦市介護保険条例の一部を改正する条例
本案は、令和6年度から8年度までの介護保険料率を定めるほか、規定の整理をするものです。
質疑の主な項目
- 保険料の負担割合を国と同じにした理由について
- 保険料改定に関する市民への周知について
意見
市民の負担が増えるもので、賛成できない。
三浦市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例
本案は、引橋地区地区整備計画区域の建築物の用途制限に関し、B12地区を追加するものです。
質問
今回追加する地区の用途制限に関する考え方をお聞きしたい。
答弁
この地区に建築される建物を想定して検討した結果、制限の内容を定めた。
令和5年度三浦市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)
本補正は、歳入歳出それぞれ151,661,000円を追加するものです。
質疑の主な項目
- 補正予算が必要となった主な理由について
令和5年度三浦市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)
本補正は、歳入歳出それぞれ1,677,000円を追加するものです。
質疑の主な項目
- 今回の補正により行われる事業の内容について
令和5年度三浦市病院事業会計補正予算(第1号)
本補正は、収益的収入に18,528,000円を追加するものです。
質疑の主な項目
- 医業外収益に計上されている助成金の内容について
令和5年度三浦市水道事業会計補正予算(第1号)
本補正は、収益的収入に637,000円を追加するものです。
質疑の主な項目
- 比較的少額の補正が生じた理由について
令和5年度三浦市公共下水道事業会計補正予算(第2号)
本補正は、収益的支出に6,659,000円を追加するものです。
質疑の主な項目
- 未払い金の額が変動する要因について
市道路線の認定、廃止及び変更について
本案は、認定15路線、廃止3路線及び変更4路線に関するものです。
質疑の主な項目
- 市道に認定するための基準について
3ページ 委員会レポート
新たに提出された陳情
新井城址水源洞窟・及び周辺部調査についての陳情書
趣旨
本陳情は、新井城址内に存在する洞窟遺構について、開発・建築工事により破壊または埋められる前に、調査・報告を行うことを求めています。
新井城記念碑設置についての陳情書
趣旨
本陳情は、三浦市の経済発展や、市民のアイデンティティーと誇りのため、新井城址内に新井城に関する歴史等について記載された石碑を設置することを求めています。
陳情書(公用車の運行について)
趣旨
本陳情は、公用車の運行について、誰が見ても適切と思えるように、規則を整備することを求めています。
陳情書(教育長の儀礼的交際に係る基準について)
趣旨
本陳情は、教育長に関する、飲食を伴う会合への出席や公金の支出についての基準を設けることを求めています。
政党機関紙の庁舎内勧誘における実態調査を求める陳情
趣旨
本陳情は、三浦市庁舎内での政党機関紙に関する勧誘行為や心理的圧力の有無について調査すること等を求めています。
性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書の提出を求める陳情
趣旨
本陳情は、日本における男女差別の是正に向け、女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書を国に提出することを求めています。
対外的情報省と横田基地及び意見書提出についての陳情書
趣旨
本陳情は、海外の情勢の急激な変化に対処するため、日本に対外的情報省を設置すること、また、都内にある米軍基地を見直すよう、国に意見書を提出することを求めています。
陳情の審査結果
所管委員会 |
件 名 |
結 果 |
---|---|---|
総務経済 |
政党機関紙の庁舎内勧誘における実態調査を求める陳情 |
了承できないもの |
請願書・陳情書の提出方法
- 市政についての要望などを、請願や陳情として議会に提出することができます。
- 請願は、紹介議員が必要です。
- 書式はA4・横書きで、次の例を参考にしてください。
- 定例会ごとに定めた提出期限までに受理したものは、その定例会で取り扱います。
- 提出者は、付託された委員会に出席して趣旨説明ができます。(前日までの申し出が必要です)
4~5ページ 委員会レポート
予算審査特別委員会の審査から(一部抜粋)
令和6年度の一般会計、企業会計を含む特別会計の予算議案は、7人の委員で構成する予算審査特別委員会を設置し、5日間にわたって審査を行いました。
総括質疑 市政全般にわたり市長に質疑
質問
予算編成の際に特に重点を置いた施策を伺いたい。
答弁
施設整備の時期が迫っている子育て賃貸住宅や市役所等に対して予算を手当てした。また、勤労市民センターを改修することに踏み切った。
質問
税収の基本となる人口に関する施策をお聞きしたい。
答弁
人口が4万人を切る状況には危機感を持っている。将来的な人口の傾向もにらんで、土地利用や都市計画の面でも着実に進めたい。
質問
令和5年度は「海業元年」と位置付けて海業推進の取組を進めたが、6年度からの展開は。
答弁
新海業プロジェクトとして公民連携の取組を行う。また、市営漁港の活用を進める考えであり、まずは上宮田漁港、金田漁港の多目的活用をする準備を進めている。
質問
子育て支援策に関する予算編成の考え方をお聞きしたい。
答弁
都市間で生じているサービスのアンバランスさをクリアする必要がある。子供の医療費や給食費は大きなテーマで、他市に遅れないようにサービスの提供を心掛ける。
一般会計
歳入
- 個人市民税の減収が見込まれる要因について
- 企業版ふるさと納税による収入が見込まれている水産業費寄附金の使い道について
歳出
総務費
- 神奈川版ライドシェアの実証実験に要する費用について
- 結婚支援として行う住宅取得のための費用助成について
質問
市税の徴収強化策として新たに取り組むことをお聞きしたい。
答弁
納付環境の向上のため、スマートフォン決済サービスの種類を4種類から8種類に増やす予定である。
民生費
- 学童保育の運営に対する支援について
質問
こども施策に子供の意見を反映するために設置する「こどもまんなか市民会議」の概要は。
答弁
市民会議からは、子育て施策の現状や計画に対する意見を求める。また、子供の代表者が会議に参加する構想を持っている。
衛生費
- がん検診の受診勧奨について
- 環境センターの改修に向けて、現在想定される内容について
農林水産業費
- 農業後継者対策イベントの参加者増加に向けた検討について
質問
藻場保全事業の中で行う主な取組は。
答弁
食害生物除去に取り組む団体に対する補助や、三浦半島4市1町と日本テレビの連携によるブルーカーボンの取組を行う。
※ブルーカーボン…アマモなどの海の生物の作用で海中に取り込まれる炭素のこと
商工費
- 市から三浦市観光協会に継続して補助を行うことへの考え方について
質問
三浦国際市民マラソンに関する委託料が増加した理由をお聞きしたい。
答弁
6年度は40回の記念大会となるため、スペシャルゲストの出演料などが計上されている。
土木費
- 潮風スポーツ公園の修繕工事を行う時期について
質問
空き家バンクの登録数を増やすための取組について伺う。
答弁
空家所有者に個別相談会の開催通知をするときに、登録についても促していきたい。
消防費
- AEDの更新状況の把握について
- 消防団詰所の移築について
質問
6年度の防災資機材の整備内容についてお聞きしたい。
答弁
備蓄食糧を700食分と、スタンドパイプ2基を整備する。
教育費
- 奨学金の給付に関する事業の見直しについて
- 教育現場のサポートを行うICT支援員の拡充について
質問
本市では、教育予算の割合の低下や、学校施設の整備要望に十分な対応ができていない状況がある。教育が重視されていないと受け止められてしまうのではないか。
答弁
児童・生徒のよりよい環境のため、引き続き努力したい。
意見
市全体の予算を考慮しながらも、教育予算の確保に努めてほしい。
公債費
- 元金償還額の将来的な傾向について
特別会計
国民健康保険事業
- 人間ドック受検者数の目標値について
- 被保険者証が廃止された際の対応について
質問
6年度からの保険税の値上げによる影響額は。
答弁
市の収入額は47,500,000円増加する見込みである。
後期高齢者医療事業
- 保険料や延滞金による収入の増加について
意見
後期高齢者医療制度は、医療を年齢で差別するもので、制度そのものに反対する。
介護保険事業
- 認定調査事業の予算額が増加した理由について
- 介護予防の普及啓発に対する事業費が減少した理由について
質問
保険料が改定されるが、5年度と比較した場合の1人当たりの値上げ率をお聞きする。
答弁
年間で10%の増額となる。
企業会計
病院事業
- 年間患者数の計上方法の変更について
- キャッシュレス決済の拡充に対する考え方について
- 介護事業所との連携について
水道事業
- 6年度からの料金改定率について
- 老朽管の更新と耐震化について
質問
県営水道との統合に向けた取組について伺う。
答弁
5年度では工事の基準、仕様書の統一等の共通課題を抽出したので、6年度は実行するための手法を検討する。
公共下水道事業
- 有収水量が減少した要因について
- 公共下水道への接続を促す取組について
質問
コンセッション事業者への負担金が増加した理由についてお聞きしたい。
答弁
ストックマネジメント計画や下水道事業計画といった、5年ごとに行う計画策定業務が生じるためである。
※コンセッション事業…民間事業者が市有施設を利用して行う事業。本市の公共下水道事業には令和5年4月に導入された。
討論
一般会計予算に対する討論を抜粋しました。各委員の反対・賛成の理由は次のとおりです。
反対
- 小林直樹副委員長
市の職員数は定数より80名不足する。市民サービス低下の防止、職員の健康管理のため適切な職員採用を求める。市役所移転後は三崎地区に出張所の設置が必要である。
賛成
- 出口景介委員
市税、国保税及び税外未収債権の徴収強化により徴収率の上昇を目指している点が評価できる。海業の推進やライドシェアの実証実験に期待する。
- 森谷久一郎委員
限られた財源を活用し子育て関連施策、学力向上・教育環境の適正化の取組、能登半島地震を教訓とした防災対策への取組が評価できる。
- 石崎遊太委員
子供や子育て世代に対し、子育て賃貸住宅の供用開始をはじめとした、しっかりとした予算配分がされている。市営下宮田住宅跡地の活用内容は見定めていきたい。
会計区分 |
令和6年度 |
令和5年度 |
比 較 |
伸率(%) |
||
---|---|---|---|---|---|---|
一般会計 |
21,763,670,000円 |
18,221,480,000円 |
プラス3,542,190,000円 |
プラス19.4% |
||
特別会計 |
国民健康保険事業 |
5,611,890,000円 |
5,507,010,000円 |
プラス104,880,000円 |
プラス1.9% |
|
後期高齢者医療事業 |
1,045,070,000円 |
912,800,000円 |
プラス132,260,000円 |
プラス14.5% |
||
介護保険事業 |
6,001,140,000円 |
5,871,330,000円 |
プラス129,810,000円 |
プラス2.2% |
||
市場事業 |
421,450,000円 |
717,930,000円 |
マイナス296,480,000円 |
マイナス41.3% |
||
第三セクター等改革推進債償還事業 |
262,690,000円 |
263,430,000円 |
マイナス73万円 |
マイナス0.3% |
||
企業会計 |
病院事業 |
3,441,060,000円 |
3,539,940,000円 |
マイナス98,880,000円 |
マイナス2.8% |
|
水道事業 |
2,237,990,000円 |
206,6310,000円 |
プラス17,1670,000円 |
プラス8.3% |
||
公共下水道事業 |
1,829,780,000円 |
1,742,010,000円 |
マイナス87,760,000円 |
マイナス5.0% |
※金額は10,000円未満を切り捨て
予算審査特別委員会
委員長 長島満理子
副委員長 小林直樹
委員 石崎遊太、森谷久一郎、千田征志、出口景介
(2日目の審査まで)下田剛
(3日目の審査から)寺田一樹
6ページ 定例会・討論
本会議における討論
議案第15号 令和6年度三浦市一般会計予算
反対討論 日本共産党 小林直樹
市の職員数は、条例に定めた定数より80人少ない。市民サービスの低下を防ぎ、職員の健康管理ができるよう、実態に合わせた職員採用計画を作成し、正規職員を増やすことを求める。
勤労市民センターは存続が決まり、6年度はエレベーターの改修が行われる。改修工事の早期実施と、利用者の利便性を図るための駐車場の確保が必要である。
大型事業が続き、厳しい財政状況の中、的確で計画的な財政運営が求められる。公正で民主的な住民本位の行財政運営で、市民の生活と営業を守ることを求める。
賛成討論 自由民主党 千田征志
令和6年度予算は、大型事業が控える中、市制施行以来最大の予算になり、少子高齢化など全国的な課題がある中、引き続き厳しい財政状況にある。
歳入では、市税等の徴収体制の強化により、市税の収納率を令和5年度より0.5ポイント以上の向上を目指していることを評価する。
歳出では、海業推進の取組を継続して進めていくことや、子育て施策において、結婚支援事業や子育て世代包括支援事業、放課後児童健全育成事業など、支援を拡充することが大いに評価できる。
賛成討論 公明党 森谷久一郎
令和6年度予算は、子育て賃貸住宅や市民交流拠点の工事費等の影響で前年度対比19.4%と大幅な増額となったが、予算編成において、財源対策により約540,000,000円の財源を捻出できたことは大変に評価できる。
また、限られた財源を最大に活用して、喫緊の課題である少子高齢化対策、特に子育て関連施策の充実や、教育分野における学力向上の取組、教育環境の適正化などに取り組んでいることを評価する。
市民の暮らしを守り、よりよい三浦市の構築に尽力する市政運営を願う。
賛成討論 無所属 石崎遊太
令和6年度予算案は過去最大の予算規模となり、経常収支比率は前年度より悪化したが、今後起こり得る様々な課題に対応し、市民ニーズに応える上で必要な予算規模だと受け止めている。
厳しい財政運営が迫られる中でも、子育て賃貸住宅の完成と供用開始をはじめ、未来への投資とも言える、子どもたちや子育て世代に対する施策にしっかりと予算配分を行ったことを高く評価したい。
また、市営下宮田住宅跡地の活用については、今後の活用方針をしっかりと見定めたい。
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7ページ 定例会・審議結果
本会議での議案等の審議結果
全員賛成で議決した議案
議案
第1号 三浦市手数料条例の一部を改正する条例
第2号 財産の取得について
第3号 三浦市職員定数条例の一部を改正する条例
第6号 三浦市漁港管理条例等の一部を改正する条例
第7号 三浦市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例
第8号 令和5年度三浦市一般会計補正予算(第7号)
第9号 令和5年度三浦市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)
第10号 令和5年度三浦市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)
第11号 令和5年度三浦市市場事業特別会計補正予算(第3号)
第12号 令和5年度三浦市病院事業会計補正予算(第1号)
第13号 令和5年度三浦市水道事業会計補正予算(第1号)
第14号 令和5年度三浦市公共下水道事業会計補正予算(第2号)
第19号 令和6年度三浦市市場事業特別会計予算
第21号 令和6年度三浦市病院事業会計予算
第23号 令和6年度三浦市公共下水道事業会計予算
第24号 市道路線の認定、廃止及び変更について
賛否が分かれた議案
議案第4号 三浦市国民健康保険税条例の一部を改正する条例
審議結果 可決
賛成
自由民主党 長島満理子、千田征志、出口景介、神田眞弓、草間道治
公明党 森谷久一郎
無所属 石崎遊太、溝川幸二、寺田一樹
反対
日本共産党 石橋むつみ、小林直樹
欠席
下田剛
議案第5号 三浦市介護保険条例の一部を改正する条例
審議結果 可決
賛成
自由民主党 長島満理子、千田征志、出口景介、神田眞弓、草間道治
公明党 森谷久一郎
無所属 石崎遊太、溝川幸二、寺田一樹
反対
日本共産党 石橋むつみ、小林直樹
欠席
下田剛
議案第15号 令和6年度三浦市一般会計予算
審議結果 可決
賛成
自由民主党 長島満理子、千田征志、出口景介、神田眞弓、草間道治
公明党 森谷久一郎
無所属 石崎遊太、溝川幸二、寺田一樹
反対
日本共産党 石橋むつみ、小林直樹
欠席
下田剛
議案第16号 令和6年度三浦市国民健康保険事業特別会計予算
審議結果 可決
賛成
自由民主党 長島満理子、千田征志、出口景介、神田眞弓、草間道治
公明党 森谷久一郎
無所属 石崎遊太、溝川幸二、寺田一樹
反対
日本共産党 石橋むつみ、小林直樹
欠席
下田剛
議案第17号 令和6年度三浦市後期高齢者医療事業特別会計予算
審議結果 可決
賛成
自由民主党 長島満理子、千田征志、出口景介、神田眞弓、草間道治
公明党 森谷久一郎
無所属 石崎遊太、溝川幸二、寺田一樹
反対
日本共産党 石橋むつみ、小林直樹
欠席
下田剛
議案第18号 令和6年度三浦市介護保険事業特別会計予算
審議結果 可決
賛成
自由民主党 長島満理子、千田征志、出口景介、神田眞弓、草間道治
公明党 森谷久一郎
無所属 石崎遊太、溝川幸二、寺田一樹
反対
日本共産党 石橋むつみ、小林直樹
欠席
下田剛
議案第20号 令和6年度三浦市第三セクター等改革推進債償還事業特別会計予算
審議結果 可決
賛成
自由民主党 長島満理子、千田征志、出口景介、神田眞弓、草間道治
公明党 森谷久一郎
無所属 石崎遊太、溝川幸二、寺田一樹
反対
日本共産党 石橋むつみ、小林直樹
欠席
下田剛
議案第22号 令和6年度三浦市水道事業会計予算
審議結果 可決
賛成
自由民主党 長島満理子、千田征志、出口景介、神田眞弓、草間道治
公明党 森谷久一郎
無所属 石崎遊太、溝川幸二、寺田一樹
反対
日本共産党 石橋むつみ、小林直樹
欠席
下田剛
※ 議長は表決に加わらない
8ページ 一般質問
一般質問とは、市政全般にわたって報告や説明を求めたり、疑問をただすことをいいます。
第1回定例会では、12人の議員が市政運営について市側の考えをただしました。
無所属 石崎遊太
障害者福祉計画
相談支援体制とグループホーム
質問
本市における障がい者の相談支援体制について、どのような課題認識を持っているか。
保健福祉部長
年々相談件数が増加しており、相談支援専門員1人の受け持つ相談件数も比例して増加している。相談支援専門員にかかる負担は非常に重く、重要な課題である。
質問
現場が疲弊しているとの声も耳にする。基幹相談支援センターの役割が期待されるが、行政としてどのような支援を考えているのか。
保健福祉部長
基幹相談支援センターへの相談件数の推移等を注視し、必要に応じて基幹相談支援センターと協議、また協力を行っていく。
質問
これから考えていかなければならない部分なのだと思う。あらためて、相談支援事業における今後の取り組みは。
保健福祉部長
多角的な視点での対応検討や相談支援専門員の精神的負担軽減のため、事例検討会を行っていく。また、相談支援専門員の有資格者に対して相談支援事業の開始を促していく。
要望
相談支援事業は障がい者の生きがいや幸せを実現する上で非常に大きい役割を担っている。事業者に対する経済的な支援も含めた前向きな検討を求める。
質問
共同生活援助(いわゆるグループホーム)について、本市の設置状況を伺う。
保健福祉部長
前計画策定時においては指定を受けていたのは3か所であったが、令和6年1月現在、10か所まで増加している。しかし、重度の障害をお持ちの方のニーズには応えられていない。
質問
支援の質の低下を防ぐためにも事業者間での連携や地域課題の共有が必要になるが、どのような場が提供されているのか。
保健福祉部長
自立支援協議会の部会において、事業所間の連携、テーマに応じた課題検討や意見交換などを行っている。令和5年度には、市内の事業所の所在地や業務内容を記載した三浦市障害福祉地域資源マップを作成した。
要望
障がい者福祉の充実は、市長が繰り返し提唱している「あったかいまち」の実現のためには欠かせない政策領域である。引き続き積極的な施策検討を求める。
9ページ 一般質問
自由民主党 出口景介
スポーツ振興
潮風スポーツ公園・プール開放
質問
潮風スポーツ公園の人工芝の劣化が見受けられるがスポーツ振興の観点として、リニューアルの予定はあるか。
都市環境部長
施設のリニューアルは多額の整備費が必要。平成17年度に実施した陸上トラックと人工芝整備で約150,000,000円という大きな整備費がかかった。補助金等の活用を検討しているが、現在活用できる補助金が見当たらず、施設のリニューアルは困難な状況。
質問
京浜急行電鉄が三戸地区の開発計画を出していて、これから色々な事が始まる。あの場所をうまく使えば、企業等に協賛して頂けるのではないか。企業の寄附を活用して施設のリニューアルは検討できるか。
都市環境部長
施設のリニューアルには財源の確保が大きな課題。財源確保に向け情報収集に努め、他の自治体がリニューアルをした際の手法等も参考に検討を進め、実現を目指す。
質問
令和5年度に中止した中学校プールの夏季開放について、令和6年度の再開に至った経緯は。
市民部長
令和5年度の中学校プールの夏季開放は近年の利用者数減少に鑑み、苦渋の決断で開放を中止した。しかし中止を発表後、市民から実施を求める声を頂くと共に、令和5年9月議会にて、開放を再開するよう求めるご意見を頂き、再度調整を図った結果、スポーツ振興の観点から1人でも多くの市民にご利用頂くよう工夫を凝らした上で、令和6年度に再開することとなった。
質問
再開して頂き、本当に有難い。利用者の増加を図るため、どのような方法を検討しているか。
市民部長
令和5年度の開放を中止する際、実施を求める声の他に、中学校のプールが開放されている事を知らなかったというご意見もあった。そこで、これまでのホームページや広報紙における周知に加え、小中学校、幼稚園、保育園へのチラシまたはポスターを用いた周知や、SNSを活用した周知を行う予定。また子ども会、放課後児童クラブなど、取りやめていた団体開放の時間を確保するなど、可能な限りの工夫を行い、利用者の増加を図りたい。
要望
登録20,000人の三浦市公式LINEがあるのでぜひ周知をお願いする。
日本共産党 石橋むつみ
受動喫煙のリスク
平和行政・ビキニ被災70周年
質問
喫煙の健康への影響や受動喫煙のリスクがよく言われる。健康増進法改正の基本点を問う。
保健福祉部長
望まない受動喫煙を無くす、受動喫煙の健康影響が大きい子どもや患者などに配慮、施設の類型場所ごとに対策を実施などである。
質問
県は増進法の改正を受けて、受動喫煙防止条例を作った。三浦の公共施設の喫煙、受動喫煙環境や対策は?
保健福祉部長
類型や場所ごとに施設管理者の責任で環境を整えている。
質問
市役所、病院、うらり、公園ほか市内施設も見て回った。公園を禁煙化している県内の市町の状況も調べた。市民の健康増進におけるたばこ対策を市はどう考えるか。
保健福祉部長
みうら保健計画に位置づけ、子どもから大人まで正しい知識の普及や受動喫煙防止に向けた働きかけを行う。
要望
みうら保健計画概要版には三浦市の喫煙率は全体的に増加傾向、子どもの年齢が上がるに従い母親の喫煙率が上がるなどとある。科学的に喫煙は健康に害があることから、喫煙者は禁煙へ、望まない受動喫煙はなくす、を目指して欲しい。
質問
「戦争は絶対しない、核兵器も使わないと人類は思ったはずでは?」と思うようなニュースに心痛む世界の状況だ。改めて、平和に対しての市長の所感を問う。
市長
昭和29年のアメリカの太平洋ビキニ環礁水爆実験で三崎港から出漁していたマグロ船が被曝し多くの犠牲者が出た。被曝したマグロは陸や海に処分され、マグロ船主と市場経済は大混乱になった。この悲惨な体験を踏まえ、平成3年に非核三原則の完全なる遵守を求め、あらゆる国の核兵器の廃絶と軍縮を願う核兵器廃絶平和都市宣言をした。平和は人類共通の願い。平和の尊さを市民と共有し、三浦から世界に発信できればと考える。
質問
令和5年度のピースデーの内容は?
政策部長
ビキニ事件70周年の節目の年を踏まえ、都立第五福竜丸展示館と国際平和展示室のある県立あーすぷらざを巡るバスツアーを企画、定員を上回る応募を得た。
10ページ 一般質問
公明党 森谷久一郎
防災対策の強化を
人口減・がん教育・ごみ対策等
質問
人口の減少に歯止めがかからない。近隣市町との市民サービスの連携を進めるべきでは。
市長
民間の力を活用し、DXの推進で行政の効率化を進めている。消防・ごみ処理の横須賀市の協力による広域化や県営水道への統合の要望等も人口減少への取組みと考えている。次期総合計画策定の中で、人口減少対策を検討していく。
質問
ライドシェアの実証実験の結果の検証、制度導入の判断検討は。
市長
利用者数等の利用実績や需要の把握、安全性、運用面や料金の検証、タクシー事業者の収支等の継続性の検証を行う。結果を踏まえ、実現に向け、県やタクシー事業者とともに取り組んでいく。
質問
能登半島地震の発生を受け、三浦市の防災対策について市民の関心が高まっている。今後備える対策は。
防災危機対策室長
備蓄食料など必要な物資の十分な確保、消防団との通信手段の確保や救助器具の整備、防災倉庫の更新を予定している。また、新たな防災ハザードマップの配布、能登半島地震の検証内容を取り入れた総合防災訓練の実施、地区防災訓練への参加を通じて地域における自助・共助の強化を促進していく。市地域防災計画にも県計画改定の避難時応急活動事前対策の充実や災害時の応急活動対策等を反映させる予定。
質問
本市の小中学校におけるがん教育について伺う。
教育部長
学習指導要領に則り、小学校5年生ではがんを知り健康や命の大切さを学び、中学校2年生では疾病の内容や予防など、教育活動全般の中で行っている。国が進める外部講師の活用は令和5年度では実績がないが、今後活用を含めて取り組んでいく。
質問
使用済み紙おむつの資源化について伺う。
都市環境部長
現状は、可燃ごみのうち紙・布類として焼却処理している。県都市清掃行政協議会で研究テーマに掲げられ、鎌倉市で再資源化に向けた実証実験が開始された。
市長
処理技術の進展などにより、ごみを取り巻く状況というのは刻々と変化しているが、先進事例などを参考に、広域処理のパートナー・横須賀市とともに、適切に対応していきたい。
無所属 下田剛
防災・減災について
避難所運営と福祉避難所
質問
本年1月1日16時10分に能登半島で地震が起こった。地震が起こった際に輪島市の朝市会場が火事になったというのも印象に残った。能登半島地震で発生したような大規模な火災でも、密集した古い木造建築の倒壊や狭隘な道路に対応するために軽自動車型の消防車は有効と考えるが、本市消防団は何台保有しているのか。
防災危機対策室長
本市の消防団においては16台の消防車を保有している。そのうち4台は軽自動車型の消防車である。軽自動車型の消防車について、可搬型消防ポンプ等を搭載しており、車両が進入できない場合も、人力でポンプを搬送して消火活動ができる。
質問
庁内での職員向けの訓練はどの程度の頻度で行われて、どういった成果が出ているか。
防災危機対策室長
5年度において、災害対策本部図上訓練と職員参集訓練を実施した。災害対策本部図上訓練では、津波災害への対応と体育館内で避難所資機材を設定するなどの実動訓練を実施した。また、267名が参加をした職員参集訓練については、大規模災害発災直後を想定した職員用災害情報メールによる情報受伝達と、徒歩・自転車等の手段により参集行動を実施した。
質問
重いガソリンを燃料とする発電機以外にもガス式の発電機なども整備したほうがよいと考えるがいかがか。
防災危機対策室長
市では発電機の燃料源に多様性を持たせるため、カセットコンロボンベを燃料とするガス式発電機を8台保有している。カセットコンロボンベにおいては、災害時協定を締結しているホームセンター等からの提供も可能であるという点で優れている。今後も整備を進めたい機材の1つである。
質問
福祉避難所の開設から移送までの流れについて伺う。
保健福祉部長
1次福祉避難所は、指定避難所の開設と同時に開設する。2次福祉避難所については、災対保健福祉部長の要請により開設する。移動は、介護が必要な高齢者は介護施設、障害者は障害者施設に行くという想定をしている。
11ページ 一般質問
自由民主党 千田征志
安心できるまち
防災行政・部活動の地域移行
質問
本市における能登半島地震に伴う被災地への人員派遣体制を伺う。
市長
総務省の応急対策職員派遣制度に基づき、神奈川県は石川県羽咋郡志賀町への支援を割り当てられ、1月26日を皮切りに4人の職員を派遣した。派遣職員は、罹災証明の発行業務や物資の受入調整、住居の被害認定調査等に従事している。
また、同じく志賀町に応急給水活動の為、2人の職員を派遣し、3月1日までに計6人の職員を派遣した。
この他、3月5日からは石川県珠洲市へ保健師1名を派遣する。
3月中旬からは輪島市へ横須賀市と共に水道関連の支援で派遣をする予定である。
質問
市の防災・減災の新たな取り組みについて伺う。
市長
自衛隊等の救助活動開始までの間は、消防団が特に大きな役割を果たす為、まずは消防団の設備の見直しを行う。
消防団用無線機のハンドスピーカー及びバッテリーを更新、スタンドパイプやジャッキ等の消火・救助器具を配備し地域防災力の強化を目指す。
併せて、配備した資機材を活用した救助救出訓練を計画して実施する。
質問
市の中学校部活動の地域移行に係る進捗状況を伺う。
教育部長
令和5年1月に中学1・2年生と教職員に対しアンケートを実施した。
アンケート等を基に、令和5年度に現状把握や今後の課題について話し合う場を設け、中学校体育連盟理事会に教育委員会担当者と文化スポーツ課の職員が参加し協議している。
質問
話し合いやアンケート結果から見えた課題と今後の見通しを伺う。
教育部長
指導者の確保や生徒数の減少による部活動の縮小、活動時間や移動時間の課題等が見えてきている。
生徒数の減少等により解決が困難と思われる課題も多々あるが、教育委員会としては、部活動の意義を踏まえつつ、生徒のより良い環境づくりに向けた議論を続けていきたいと考える。
日本共産党 小林直樹
出張所の設置を!
市立病院の充実 浮桟橋の実績
市役所移転後の出張所
質問
市役所は、2年後に引橋に移転する。市役所が移転したら、三崎地区の住民は非常に不便になる。しかし、市長は、出張所を設置しないと言っている。
設置しない理由として、住民票のコンビニ交付や市税のスマホ決済納付等が出来るからと説明している。しかし、住民票のコンビニ交付は全体の12.9%で、市税のスマホ決済納付は1.6%しかない。
出張所を設置しない理由にはならない。
また、出張所の仕事は、国保や年金、介護など多岐にわたる。
南下浦地区と初声地区には出張所がある。三崎地区に出張所を設置しなければ、地域間で不公平が生じる。市長は、どのように考えているのか?
市長
引橋地区への市役所移転に伴い、市内に分散する窓口機能の集約を目指す方針である。
市民サービスが低下することのないよう、市民ニーズに応じて業務を行うことが可能であるか検討を進めていく。
意見
三崎地区に住んでいる方々の利便性を確保するためにも、出張所を設置することが必要である。
市立病院の医師の確保を
質問
現在、市立病院経営強化プランを策定している。
以前のプランでは医師数の目標は17名だったが、今回のプランでは19名である。2名増員しているが何科の医師を増やす予定なのか?
病院事務局長
現在、1名となっている整形外科の医師を2名増員し、3名にする。
意見
市民の命と健康を守るために、人間ドックや特定健康診査などの予防医療に取り組むこと。また、医師と看護師を確保することが必要である。
二町谷埋立地の利活用
質問
二町谷埋立地に浮桟橋が設置された。今までに、ヨット等が係留した実績について伺う。
市長室長
これまでの利用実績は19隻である。
12ページ 一般質問
無所属 溝川幸二
防犯灯について
新設要望、今後の課題
質問
防犯灯新設の要望について伺う。
市民部長
平成29年度以降は受付を中止している。
質問
防犯灯に関する相談や要望はどのように行うのか伺う。
市民部長
防犯灯は、夜間の犯罪を防止し市民の安全を図ることを目的として設置しており、地域の総意として要望していただく必要があることから、原則、各区長から市民協働課へ連絡を頂く。防犯灯に関する相談は、まずは居住地域の区役員や区長へ伝え、区の意見として取りまとめた上で、市に相談、要望いただく形となっている。
質問
自立柱の更新、新設要望の受付中止など様々な課題があるかと思うが、防犯灯の今後の取組について伺う。
市民部長
災害時などに倒壊のおそれがある自立柱159本については、令和6年度及び令和7年度で建て替え等の工事を実施する方向で検討している。新設要望の受付を中止していることなど、ほかにも課題があるが、現在の防犯灯LED化事業契約が令和7年6月で終了するため、その後の事業実施について検討しており、その中で新設要望を受けて未対応となっている防犯灯の設置も併せて検討していく。まだ対応方法は決定していないが、現在の契約事業者や他の事業者からもどのような対応ができるのかを聴取しており、蓄積した課題を解決し、市民の皆様の安全確保が図れるよう取り組みたい。
要望
防犯灯について、7年間新設要望を受け付けていない状況だが、2年後の事業契約終了時期に合わせて新設要望を受け入れて、少しでも多くの要望に沿うような設置ができることを期待する。防犯カメラなどの普及によって日本の犯罪率は一貫して低下していると警察庁が発表しているが、防犯灯は、犯罪抑止効果の高い有効な防犯対策の一つであり、また、夜間の歩行の安全を確保する重要な役割を果たしている。今後も市民の安全を守るためにも、適切な設置場所の選定、防犯カメラとの連携などを十分に図り設置していただけることを期待する。
自由民主党 長島満理子
施政方針について
みうらの魅力発信事業ほか
質問
みうらの魅力発信事業では、みうら夜市や三浦国際市民マラソン、ウインドサーフィンワールドカップ横須賀・三浦大会など、令和6年度に向けどのような取組を予定しているのか伺う。
経済部長
例年、夏のお盆時期に開催していたみうら夜市は、実行委員会の協議を経て開催時期を見直すこととなり、10月5日、6日の土日に合わせ開催することになった。三浦国際市民マラソンは、40回の節目の大会を迎える。ランナーをはじめ、多くの来場者にお越し頂き、楽しんで頂けるように、今後実行委員会を中心に検討を重ねる。
ウインドサーフィンワールドカップ横須賀・三浦大会は、令和5年度の大会開催期間中の土日に合わせ、三浦市観光協会が独自に企画した三浦半島マルシェが開催され、三浦海岸駅前が大いに盛り上がった。令和6年度については未定だが、大会と連携した効果的なイベントの開催について関係者と相談する。
質問
農産物の販路拡大について市としてどう対応していくのか、市長の考えを伺う。
市長
産地として生き残るためにも、野菜そのものを買って頂くためのPRはもとより、加工して販売する商品の開発など、関係機関とともに多様な販路拡大策に取り組む必要があると思う。事業者とも連携をしながら取り組んでまいりたい。
質問
子育て賃貸住宅等整備事業について、新たな複合施設のオープン時期を伺う。
総務部長
新たな複合施設については、6月27日に完成式典を行う予定である。また、地域の皆様と連携をしたオープニングイベントも企画しており、内容については、地元の方々も交え指定管理者と協議をしている。
質問
どのような施設となることを目指しているのか、市長の考えを伺う。
市長
本施設に多くの人々が集い交流することで多様な人々のつながりが生まれて、周辺地域に今まで以上の賑わいが創出されることを望んでいる。
13ページ 一般質問
無所属 寺田一樹
ライドシェア
要望書や課題等
質問
「三浦市にライドシェアの実現をめざす会」から、「三浦市内に『ライドシェア』を早期実現する事についての要望書」が市長宛てに提出された。実際に経済活動を行っている当事者からの声をどのように受け止めたのか。
市長
夜間のタクシー不足について、早期に解決すべき課題であることを強く認識している。まずは、実証実験を可能な限り早期に開始させ、需要の把握や安全性、運用面での効果検証を行い、神奈川版ライドシェアの実現を目指していく。
質問
ライドシェアの利用者とドライバー間の、マッチングから料金決済までの流れを尋ねる。
政策部長
利用者はアプリに出発地と到着地を入力して車両を呼び出す。利用者と距離的に1番近い車両から割り当てが行われ、ドライバーが運行できると返答した場合にマッチングが成立する。アプリに登録された情報からルートが決定し、そのルート距離に応じて料金も決定することになる。決済は、アプリに事前登録したキャッシュレスによる決済方法で行われる。
質問
複数人で乗車して、途中寄り道しながら最終的に登録した到着地に行くといったケースにもアプリは対応しているのか。
政策部長
現段階では対応していない。
要望
ドライバーは、利用者の求めに応じ寄り道しながら目的地まで行った場合、当初の料金より割高になってしかるべきなのにその分を受け取ることができない。逆に、利用者の求めを断ればトラブルに発展することは想像がつく。トラブルを誘発するような問題を抱えたまま実証実験を行うのは誰の得にもならない。実証実験開始前までに再考するよう要望する。
質問
実証実験が間近に迫ってきた。市長の今の率直な気持ちを伺う。
市長
実証実験までに協議し決定していくことが多くある。実証実験中も課題がたくさん出てくるであろう。本格実施を迎えるためにも、気を引き締めて事業を進めていく必要がある。様々な関係者の協力をいただいて、市民や観光客の移動の利便性を高めることにつながるよう、効果的な実証実験を行っていきたい。
自由民主党 神田眞弓
あったかいまち
子供を産み育てたくなるまち
質問 環境行政について
三浦市地球温暖化対策実行計画の策定について、進捗状況を伺う。
都市環境部長
市民の代表や様々な産業の方々との懇話会を3回開催した。また、エネルギー消費量の大きな施設を管理する管理者などと意見交換を行い、案を取りまとめた。パブリックコメントが終了したので、3月末に策定予定である。
質問 市役所移転に伴う行政サービスについて
三崎地区は南下浦や初声地区に比べ高齢化率が高く、高齢者が多い。引橋に移転後は出張所機能を置いてほしいという要望が強い。住民サービスの低下を招いてしまう現実をどのように受け止めているのか伺う。
市長
市民サービスが低下することがないように、移動出張所を検討している。市民のニーズに応じて、どのような業務を行えるか検討している。DXの推進により効率化や利便性を高めるということと一体で取り組みたい。
質問 子育て環境について
療育という分野は、特性に応じたプログラムの作成や実施、保護者の支援、専門職の支援等が求められ、保育士さんは努力を重ねながら事業を進めている。現在の、他の施設の一部を借りている事業形態、保育士の待遇面での不安など、将来的に継続して事業を行っていけるか非常に懸念される。心身障害児生活訓練会を実施する上で三浦市が課題だと受け止めている点を伺う。
保健福祉部長
近年、子供たちの特性も多様化していることから、高い専門性が求められる。保育士以外に専門職や相談員も常時配置されることが望ましい。本来は療育体制の整った場所を拠点とすることが望ましい。
要望
令和8年度までに自治体ごとに1か所、児童発達支援センターの整備が求められる。療育を含め、子育て支援施設の基盤整備を要望する。
要望 出産施設について
産科が難しいのであれば、家庭的に妊娠期から出産・子育て期まで幅広くサポートできる助産院などの施設が市内に誕生することを願う。これからは助産院の時代である。
14ページ 一般質問
自由民主党 草間道治
三浦市民マラソン
19,000,000円の資金不足について
質問
第39回大会の申込者の減少等により開催経費不足が発生したが、経緯についてお聞きする。
経済部長
定員を11,200名として、募集した。最終的なエントリー数は約8,600人であったため、収支計画における参加料、約16,000,000円が不足し、また、会場設営費が約3,000,000円の増加となったことにより、計約19,000,000円の不足が生じた。
質問
これまで保有していた繰越金の状況についてお聞きする。
経済部長
令和3年度の時点においては約27,000,000円の繰越金を保有していた。しかし、令和4年度の大会でエントリー数が定員に満たなかったことなどの影響により、保有していた繰越金を充当したため、令和4年度末における繰越金は約4,600,000円である。
質問
私は、40回の大会では10キロレースを復活させ、定員12,000人を目標に開催をして、多くの方々に選ばれる魅力ある三浦国際市民マラソンの復活を目指していただきたいと考えている。
復活の可能性についてお聞きする。
経済部長
2年連続してエントリーが定員割れしている状況から、ランナーのニーズを考慮して10キロマラソンを復活させるといったことも含めて今後の対応策を検討したい。
質問
開催時期の見直しをする予定があるのか。
市長
私は、3月の第1日曜日を見直すことは考えていない。
質問
大会会長、吉田英男会長として、令和6年度第40回の記念大会の思いについてお聞きする。
市長
ランナーの皆さんに選ばれる魅力あるマラソン大会づくりが必要であると考える。令和6年度は40回記念大会になるので、盛大に開催したい考えである。
また、国内で唯一ホノルルマラソンとの姉妹レースを提携しており、これらの魅力を最大限に発揮できるよう、主催者であるスポーツニッポン新聞社、ホノルルマラソン日本事務局や協賛企業等とも連携して、実行委員会を通じて検討してまいりたいと考えている。
用語解説
今号の「みうら市議会だより」から、議会で使われる用語を紹介します!
特別委員会(4、5ページ)
常に設置されている常任委員会とは別に、特定のことを審査するため、必要に応じて設置される委員会のことをいいます。
今定例会で設置した「予算審査特別委員会」や9月定例会に設置する「決算審査特別委員会」などがあります。その事件の審査が終了すると特別委員会は消滅します。
討論(6ページ)
議題となっている案件が採決される前に、議員が賛成または反対の立場に立って意見を表明することをいいます。
討論の目的は、単に自分の意見を明らかにすることだけではなく、意見の異なる議員を自分の意見に同調させることにあります。
会派(15ページ)
議会活動をするに当たり、同じ考え方や意見をもっている議員が集まり、結成される集団のことをいいます。
三浦市議会では、正副議長などの役職、議席の配置、会議での発言順など、ほとんどが会派を基本にして決められています。会派の結成には原則2人以上の議員が必要です。
15ページ 議会の活動
初 オンラインで視察に対応
4月4日に、新潟県見附市議会から、「議員定数の削減」をテーマに行政視察の受け入れを行いました。
ウェブ会議用アプリ「Zoom」を使ったオンラインでの対応となり、三浦市議会としては初めての試みとなりました。
今回は、小林議員と草間議員が出席し、タブレットの画面に映る見附市の議員に向けて説明を行いました。
新庁舎建設等に関する検討会
令和8年4月に市役所が引橋地区に移転するため、新庁舎に関する議論を重ねています。
8回開かれた検討会の中では、来庁者の動線や執務スペースを確認したほか、特に市議会が置かれるエリアについては、市民の皆さんが議会に親しむことができる施設の工夫などを協議しました。
会派
令和6年3月5日付で、会派「自由民主党」の役員の変更がありました。
代表 神田眞弓
副代表 長島満理子
表紙写真の紹介
今回の表紙写真は、三浦一族の鎮魂の行事「道寸祭り」です。油壺の荒井浜海岸で毎年行われています。
この祭りは、三浦一族を偲ぶ供養祭とともに、流鏑馬、犬追物と並ぶ三大古弓馬術のひとつで、三浦一族のお家芸として長く伝えられてきた「笠懸」が披露されています。
笠懸は、平安末期から室町時代に流行した流鏑馬と比べて、多彩な標的や障害物があり、より実践的で技術的な難易度が高いとされ、三浦義澄や和田義盛らが名手として知られています。源頼朝が三崎を訪れた際、三浦義澄や和田義盛などが競い合うように砂浜を駆け抜ける馬上から的を狙って矢を射ったとされています。
昨年は、鎌倉市を拠点に活動する大日本弓馬会所属の男女8人が馬に乗り、約140メートルある砂浜を疾走、50センチメートル四方ほどの的に真横から弓矢を放つと、「パン」という音とともに杉の香りが辺りに漂い、命中するたびに来場者から歓声が送られました。命中して割れた的の板は縁起が良いとされ、割れた板の頒布がされました。
道寸祭りは、この地に残された文化、遺産を広く世に紹介し、観光振興の一助とするために挙行するものであります。
47回目となる本年は、5月19日(日曜日)に盛大に開催されます。多くの方に一族の歴史に触れていただけるよう、是非ともご来場ください。
議会ウェブサイトのご案内
本紙に掲載している一般質問や委員会審査の全文が載っている「会議録の閲覧と検索」のほか、「議会の日程」や「審議結果及び議決議案」など、議会に関する情報を見ることができます。
テキスト版の議会だよりも掲載しています
16ページ
6月定例会日程案
月 日 |
曜日 |
会議名等 |
---|---|---|
6月5日 |
水曜日 |
招集告示 |
7日 |
金曜日 |
議会運営委員会(日程・審議方法等決定) |
12日 |
水曜日 |
本会議(一般質問) |
13日 |
木曜日 |
本会議(一般質問) |
14日 |
金曜日 |
本会議(一般質問) |
17日 |
月曜日 |
総務経済常任委員会 |
18日 |
火曜日 |
都市民生常任委員会 |
21日 |
金曜日 |
本会議(議案審議) |
※今定例会で審査する請願・陳情の提出期限は6月6日(木曜日)です。
お家でも議会が見学できます!
本会議の映像をユーチューブで配信しています。
スマートフォンでも視聴できますので、ぜひ、議会の様子をご覧になってください。
※過去の映像は会議録が議会ウェブサイトに掲載されるまでご覧いただけます。
能登半島地震に対する義援金
本年1月1日に発生した令和6年能登半島地震に対して、全議員13人から1人あたり1万円と議長交際費から2万円、合わせて150,000円を義援金として贈りました。
心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早い復興をお祈りいたします。
子育て賃貸住宅を視察 3月5日
間もなくオープンする子育て賃貸住宅の建設現場を議員全員で視察し、工事の進捗状況を確認しました。
完成に近づいたメゾネットタイプの住居部分や最上階からの景観を確認することができました。
編集委員コラム 編集委員 石橋むつみ
3月議会中、市内3中学校と8小学校で卒業式があった
今期の中学生は丸々3年間コロナ禍。突然の休校、マスク着用や黙食給食、行事の自粛等にもめげず友だちと絆を深め協力し「呼びかけと合唱」でその成長ぶりを見事に披露
初声小では、地域の方がたの協力で児童自ら手漉きし、毛筆1文字に思いをこめた
記念の和紙と卒業証書が1人ひとりに手渡された
巣立つ子らに感涙の春
議会だより編集委員会
委員長 出口眞琴
副委員長 小林直樹
委員 石崎遊太、森谷久一郎、出口景介、石橋むつみ
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この記事に関するお問い合わせ先
三浦市議会 議会事務局
電話番号:046-882-1111(内線462・463)
ファックス番号:046-882-4457
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更新日:2024年05月01日