みうら市議会だより第156号テキスト版(第3回定例会/令和5年(2024年)11月1日発行)

更新日:2024年05月01日

表紙 みうら市議会だより2023年11月1日 令和5年第3回定例会

表紙の写真「10月7日開催の三浦市消防操法競技大会の様子」

(目次)

  • 令和4年度決算を認定
  • 議会報告会を開催
  • 新庁舎建設等に関する要望事項を市に提出

2ページ 委員会レポート

総務経済

三浦市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用等に関する条例の一部を改正する条例

本案は、個人番号を利用できる事務に外国人に対する生活保護法の規定に準じて行う事務を追加し、同事務に関し、庁内連携が行える特定個人情報を定めるものです。

主な質疑の項目
  • この事務の対象となる市内の外国人について

質問

対象者には、この制度についてどのように説明するのか。

答弁

ケースワーカーが定期訪問を行う中で案内をしていく。

意見

本条例はマイナンバー制度の拡大につながるもので、賛成できない。

工事請負契約の締結について

本案は、三浦市市民交流拠点整備事業公共施設建設工事の請負契約をスターツCAM・アール・アイ・エー設計・建設共同企業体と締結するものです。

主な質疑の項目
  • 物価変動に伴う契約金額の変更について

質問

契約金額である約42億円のうち国庫支出金が約180,000,000円にとどまった理由を伺う。

答弁

一般的に庁舎の建設は国の補助金の対象とならないが、庁舎内施設の市民開放を想定して国庫補助金を充当するなど、最大限の努力をした。

事業契約の変更について

本案は、三浦市子育て賃貸住宅等整備事業契約について、物価変動に伴い契約金額を増額するものです。

主な質疑の項目
  • 現在の建設資材高騰の状況について

質問

今回の変更額の算出方法をお聞きしたい。

答弁

建設工事を対象として、コミュニティセンターは建設物価調査会が示す建設単価を、子育て賃貸住宅は国交省が示す標準建設費をもとに見直しを行い、算出した。

令和5年度三浦市一般会計補正予算(第4号)

本補正は、歳入歳出それぞれ125,227,000円を追加するものです。

主な質疑の項目
  • 家庭用生ごみ処理器の購入に対する補助金の計上について
  • 危険性が高いため撤去する公園遊具の数と新たな遊具の設置について

質問

旧三崎中学校に保管している不用物品を処分するが、処分費用を軽減できるような検討はしているか。

答弁

教室棟などにある机やいす、ロッカー等を処分するが、処分費用が減らせるように、要望のある物品を譲ることができるような場を設けたい。

令和5年度三浦市市場事業特別会計補正予算(第1号)

本補正は、歳入歳出それぞれ16,537,000円を追加するものです。

質問

本補正予算で行う施設整備の内容は。

答弁

超低温魚市場冷蔵庫で使用する、冷凍マグロを搬出入するためのテーブルリフターの取り換え修繕を行う。

都市民生

三浦市印鑑条例の一部を改正する条例

本案は、スマートフォンを利用したコンビニ等での印鑑証明の自動交付サービスが提供できるように規定を整備するものです。

主な質疑の項目
  • 現状のコンビニ交付で印鑑証明等が取得された割合について

質問

スマートフォンを利用した交付等が可能になる時期と、この扱いに関する市民への周知方法をお聞きしたい。

答弁

令和5年12月までにはシステムが整い、利用が可能になる見込みであり、市のホームページや広報紙、公式LINEでお知らせする。

三浦市水道事業給水条例の一部を改正する条例

本案は、月の中途で使用開始等をする際の水道料金の算定方法と開栓・閉栓手数料について周辺自治体と統一化を図るとともに、水道使用者等の管理上の責任等を規定するものです。

質問

今回の改正による影響額は。

答弁

令和4年度の実績をもとに試算すると、水道料金は約400,000円、手数料は約1,114,000円の収入減となる。

三浦市下水道条例の一部を改正する条例

本案は、月の中途で使用開始等をする場合の下水道料金の算定方法について、県内他市町とのサービスの違いを解消するため改正を行うものです。

主な質疑の項目
  • 今回の改正に至った経緯について
  • 三浦市内の公共下水道の整備状況について

3ページ 委員会レポート

新たに提出された陳情

政党機関紙の庁舎内勧誘行為の自粛を求める陳情

趣旨

本陳情は、市庁舎内で許可なく政党機関紙の勧誘・配達・集金が行われないようにすることや職員への実態調査などを求めています。

現行の(紙の)健康保険証の存続を求める陳情

従来型(紙)健康保険証の存続を求める意見書提出の陳情(2件)

趣旨

これらの陳情は、廃止が予定されている紙の健康保険証の存続を求める意見書を国に提出するよう求めています。

令和6年度における「重度障害者医療費助成制度継続」についての陳情

趣旨

本陳情は、令和6年度予算の策定に際し、重度障害者医療費助成制度について、障害児者が負担なく医療を受けられるような施策を求めています。

令和6年度における「障害児者・透析者を含む移動困難者に対する通院支援」についての陳情

趣旨

本陳情は、令和6年度予算の策定に際し、障害児者・透析者に対する通院支援を含めた医療、福祉助成施策を求めています。

陳情書(市職員の従事した職務の内容や経過の記録について)

趣旨

本陳情は、市職員が従事した職務の内容や、外部との打ち合わせの内容などの記録について、市に進言を行うよう求めています。

陳情の審査結果

9月定例会で審査を終えた陳情は、次のとおりです。

所管委員会

件 名

結 果

総務経済

政党機関紙の庁舎内勧誘行為の自粛を求める陳情

審議未了

都市民生

教育委員会からの小学校におけるカリキュラム変更指示に関する陳情書

取下げ承認

三浦市立病院についての陳情書

令和6年度における「重度障害者医療費助成制度継続」についての陳情

了承できるもの

令和6年度における「障害児者・透析者を含む移動困難者に対する通院支援」についての陳情

請願書・陳情書の提出方法

市政についての要望などを、請願や陳情として議会に提出することができます。

請願は、紹介議員が必要です。

書式はA4・横書きで、次の例を参考にしてください。

定例会ごとに定めた提出期限までに受理したものは、その定例会で取り扱います。

提出者は、付託された委員会に出席して趣旨説明ができます。(前日までの申し出が必要です)

詳しくは、議会ウェブサイト「請願と陳情」のページ をご覧ください。

4~5ページ 委員会レポート

令和4年度歳入歳出決算を認定

決算審査特別委員会の審査から(一部抜粋)

令和4年度の一般会計、企業会計を含む特別会計の決算認定議案は、6人の委員で構成する決算審査特別委員会で審査を行いました。

決算審査特別委員会

委員長 神田眞弓

副委員長 石橋むつみ

委員 寺田一樹、森谷久一郎、千田征志、草間道治

総括質疑 市政全般にわたり市長に質疑

質問

令和4年度を振り返っての所感は。

答弁

コロナ禍において大きな節目の年であった。

コロナ対応の国庫支出金が3年度より減少したが、身の丈財政を実践し、安定した財政を目指して庁内一丸で努力した。

質問

コロナ禍での経済政策の取組についてお聞きしたい。

答弁

どういった経済対策がいいか、商工会議所や業界と相談をしながら取り組んできた。国の資金を活用して、農・漁業者への支援など三浦らしい対策ができたと思う。

質問

4年度後半から市内のイベント等が徐々に再開してきたが、これに対する市長の思いは。

答弁

イベントの開催は全国的な感染状況を見て決断してきた。まだ感染症は終息していないので慎重に対応しながら、地元等にも協力を頂いてさまざまな取組を進めたい。

質問

市の貴重な財源であるふるさと納税の活性化について、考えを伺う。

答弁

ふるさと納税は、地元の魅力を知ってもらう意味で重要であり、財源としても大きな効果を生んでいる。寄附金額1,000,000,000円を達成したが、市民サービス向上のための財源としてもっと増やしたいと思っている。2,000,000,000、3,000,000,000を目指したい。

質問

移住・定住促進の取組に対する見解は。

答弁

コロナ禍で社会環境が変化し、働き方が見直されてきたことは三浦市にとってチャンスである。多くの方に三浦市のよさを知ってもらい、移住を促したい。

令和4年度 各会計の決算状況

会 計 区 分

歳入(収入)

歳出(支出)

差引額

一 般 会 計

19,993,330,000円

19,327,880,000円

プラス665,450,000円

特 別 会 計

国民健康保険事業

567,410,000円

564,600,000円

プラス2,810,000円

後期高齢者医療事業

871,010,000円

828,570,000円

プラス42,430,000円

介護保険事業

5,530,870,000円

5,516,450,000円

プラス14,410,000円

市場事業

353,280,000円

353,270,000円

プラス10,000円

第三セクター等改革推進債償還事業

263,740,000円

263,740,000円

プラスマイナス0円

企業会計

病院事業

2,777,060,000円

2,810,300,000円

マイナス33,240,000円

水道事業

1,473,430,000円

1,394,030,000円

プラス79,400,000円

公共下水道事業

921,900,000円

937,320,000円

マイナス15,420,000円

※金額は1万円未満を切り捨て。企業会計は収益的収支を掲載しています。

一般会計

歳入

  • 市税の滞納による差し押さえと競売の件数について
  • 財産貸付収入が減少した理由について

質問

市税のスマートフォン決済が3年度途中から導入されたが、4年度の利用割合はどうだったのか。

答弁

コンビニ納付及びスマートフォン決済は全体の約14%だった。

歳出

総務費

質問

防犯灯の維持管理に関する事業費が増額した理由をお聞きしたい。

答弁

電気料が増加したことと、自立柱の調査を行ったためである。

民生費

  • 民生委員・児童委員の欠員状況について
  • 保育所等に感染症対策と物価高騰対策の助成を行った経緯について

衛生費

  • 子育て世代包括支援に関する事業費が増加した理由について
  • 横須賀ごみ処理施設「エコミル」へのごみの搬出量が減少した理由について

農林水産業費

  • 農業基盤整備事業の進捗率と実施期間について
  • 間口漁港での駐車場整備の状況について

商工費

  • みうらおもてなしクーポンによる経済効果について
  • 三浦市観光協会の組織体制の強化と事業活性化について

土木費

  • 三浦縦貫道路整備に伴う市道整備の状況について
  • 空家等対策協議会の開催内容と委員からの意見について

消防費

  • 消防水利施設の整備内容について
  • 防災行政無線の保守点検について

教育費

  • 学校施設の修繕と長寿命化計画について
  • 図書館システムを更新した効果について

災害復旧費

  • 大雨による道路の被災状況について

公債費

  • 元金償還の総額が増加した要因について

予備費

  • 予備費で対応した工事の内容について
特別会計

国民健康保険事業

  • 保険税の滞納繰越分の徴収率が低下した理由について
  • 保険税率改定による負担額への影響について

後期高齢者医療事業

意見

本制度は年齢で医療を差別するもので、問題であると考えている。

介護保険事業

  • 介護認定の申請件数が増加したことへの対応について
  • 介護予防に関する普及啓発について

市場事業

質問

市場使用料による収入の状況は。

答弁

4年度はメバチマグロの単価が高く、予算額を決算額が上回ったが、コロナ禍以前の水準までには戻っていない。

第三セクター等改革推進債償還事業

  • 一般会計からの繰入額について
  • 起債の償還予定について
企業会計

病院事業

  • 医師と看護師の採用及び退職状況について

質問

入院患者数の状況はどうだったのか。

答弁

コロナ対応のため、病棟を区分し看護師を配置する必要があったことなどから、3年度より2977人減少した。

水道事業

  • 三浦市水道ビジョンに掲げた目標のうち未達成の項目について
  • 漏水調査の実施状況について

公共下水道事業

  • 下水道料金の値上げによる影響額について
  • 水洗化世帯数の増加と汚水量減少の関係について
討論

一般会計決算

反対討論

  • 石橋むつみ副委員長

市の正規職員が不足している状況で、職員の健康管理や専門性を持つ職員の養成が必要。小中学校の就学援助制度では、学用品費の支給額が国基準の2分の1である。

賛成討論

  • 草間道治委員

歳入では、市税等の徴収強化に取り組んだ。歳出では、国の交付金を活用した歳出抑制策や重要事業の着実な推進が評価できる。

  • 森谷久一郎委員

職員の努力により市税収入が増加した。緊縮的な予算の中で重点施策を推進し、人口減少や少子高齢化等の課題にも適切に取り組んだ。

6ページ 定例会・討論

議案第61号 令和4年度三浦市一般会計決算の認定について

本会議における討論

反対討論 日本共産党 石橋むつみ

市職員の正規職員数は定数より少なく、メンタル事由の休職や若手職員の退職等の状況がある。市民サービス向上のためにも、正規職員数を増やし、職員の健康管理や働きやすい職場づくりをすることが必要である。

市民交流拠点整備事業では、市役所の移転や図書館などの整備が視野に入ってきているが、市民に身近な市内三地域の図書館や出張所などは、市民のコミュニティー活動や利便性を考え、機能が低下しないようにしなければならない。

地域経済と市民の暮らしはひっ迫している。市民本位の行財政運営で市民の暮らしを守ることを求める。

賛成討論 自由民主党 草間道治

歳入では、ふるさと納税活性化事業により、市への寄附金が1,000,000,000円を超えたことは、これまでの取組の成果であり、さらなる飛躍を期待する。

歳出では、国の臨時交付金を活用して、みうらおもてなしクーポンの発行や学校給食費の減免等を行ったこと、市内経済の活性化に向けて市民交流拠点整備事業や観光の核づくり推進事業等を推進したことを評価する。

今後も大型事業が控えているが、背伸びをしない身の丈財政を基本に行財政改革の推進に努め、市民生活を第一に考えた取組を求める。

賛成討論 公明党 森谷久一郎

三浦市を取り巻く環境は依然厳しいが、市税収入は前年度から増加し、職員の努力の跡が認められる。また、ふるさと納税の寄附金が1,000,000,000円を超え、さらに2,000,000,000、3,000,000,000を目指すという決意は大変評価できる。

緊縮的な予算の中、職員の工夫、努力により重点施策が着実に推進されており、コロナ禍前までには戻らないものの、中止していた施策や三浦国際市民マラソンなどのイベントも復活し、明るい兆しが見え始めている。

市長を先頭に課題解決に取り組み、経済活性化と市民生活向上が図られる市政運営を期待する。

議会用語の解説

発言通告

議員が本会議で発言したいときに、あらかじめ議長に発言の主旨などを告げ知らせることをいいます。

議決

議会で議案などに対する賛成、反対の意思決定をすることをいい、次のような種類があります。

  • 可決(否決):予算、条例、契約、意見書、決議等
  • 認定(不認定):決算
  • 承認(不承認):専決処分等
  • 同意(不同意):人事案件
  • 採択(不採択):請願

継続審査

会期中に議案などの審査・調査を終了することが困難な場合に、議会の議決によって、閉会中も引き続き委員会で審査を行うことをいいます。

7ページ 定例会・審議結果

本会議での議案等の審議結果

全員賛成で議決した議案

議案

第57号 三浦市水道事業給水条例の一部を改正する条例

第58号 三浦市下水道条例の一部を改正する条例

第59号 工事請負契約の締結について

第60号 事業契約の変更について

第64号 令和4年度三浦市介護保険事業特別会計決算の認定について

第65号 令和4年度三浦市市場事業特別会計決算の認定について

第67号 令和4年度三浦市病院事業会計決算の認定について

第70号 令和5年度三浦市一般会計補正予算(第4号)

第71号 令和5年度三浦市市場事業特別会計補正予算(第1号)

第72号 教育委員会委員の任命につき同意を求めることについて

第73号 公平委員会委員の選任につき同意を求めることについて

賛否が分かれた議案

議案第55号 三浦市印鑑条例の一部を改正する条例

審議結果 可決

  • 賛成

自由民主党 長島満理子、千田征志、出口景介、神田眞弓、草間道治

公明党 森谷久一郎

無所属 石崎遊太、下田剛、溝川幸二、寺田一樹

  • 反対

日本共産党 石橋むつみ、小林直樹

議案第56号 三浦市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用等に関する条例の一部を改正する条例

審議結果 可決

  • 賛成

自由民主党 長島満理子、千田征志、出口景介、神田眞弓、草間道治

公明党 森谷久一郎

無所属 石崎遊太、下田剛、溝川幸二、寺田一樹

  • 反対

日本共産党 石橋むつみ、小林直樹

議案第61号 令和4年度三浦市一般会計決算の認定について

審議結果 認定

  • 賛成

自由民主党 長島満理子、千田征志、出口景介、神田眞弓、草間道治

公明党 森谷久一郎

無所属 石崎遊太、下田剛、溝川幸二、寺田一樹

  • 反対

日本共産党 石橋むつみ、小林直樹

議案第62号 令和4年度三浦市国民健康保険事業特別会計決算の認定について

審議結果 認定

  • 賛成

自由民主党 長島満理子、千田征志、出口景介、神田眞弓、草間道治

公明党 森谷久一郎

無所属 石崎遊太、下田剛、溝川幸二、寺田一樹

  • 反対

日本共産党 石橋むつみ、小林直樹

議案第63号 令和4年度三浦市後期高齢者医療事業特別会計決算の認定について

審議結果 認定

  • 賛成

自由民主党 長島満理子、千田征志、出口景介、神田眞弓、草間道治

公明党 森谷久一郎

無所属 石崎遊太、下田剛、溝川幸二、寺田一樹

  • 反対

日本共産党 石橋むつみ、小林直樹

議案第66号 令和4年度三浦市第三セクター等改革推進債償還事業特別会計決算の認定について

審議結果 認定

  • 賛成

自由民主党 長島満理子、千田征志、出口景介、神田眞弓、草間道治

公明党 森谷久一郎

無所属 石崎遊太、下田剛、溝川幸二、寺田一樹

  • 反対

日本共産党 石橋むつみ、小林直樹

議案第68号 令和4年度三浦市水道事業会計決算の認定について

審議結果 認定

  • 賛成

自由民主党 長島満理子、千田征志、出口景介、神田眞弓、草間道治

公明党 森谷久一郎

無所属 石崎遊太、下田剛、溝川幸二、寺田一樹

  • 反対

日本共産党 石橋むつみ、小林直樹

議案第69号 令和4年度三浦市公共下水道事業会計利益の処分及び決算の認定について

審議結果 可決及び認定

  • 賛成

自由民主党 長島満理子、千田征志、出口景介、神田眞弓、草間道治

公明党 森谷久一郎

無所属 石崎遊太、下田剛、溝川幸二、寺田一樹

  • 反対

日本共産党 石橋むつみ、小林直樹

※ 議長は表決に加わらない

8ページ 一般質問

一般質問とは、市政全般にわたって報告や説明を求めたり、疑問をただすことをいいます。

令和5年第3回定例会では、12人の議員が市政運営について市側の考えをただしました。

日本共産党 石橋むつみ

マイナンバーカード状況

現行保険証存続を、教科書採択

質問

6月に保険証廃止の法改正が強行された。マイナンバーカードは任意取得が原則で従来型の健康保険証の原則廃止とは相容れない。「国民皆保険制度」の存続も危ぶまれるような事態だと考える。三浦市のマイナンバーカードの申請及び保有状況について伺う。

市民部長

マイナンバーカードの令和5年6月末の申請率は72.82%、保有率は同年7月末で66・3%、県下33市町村中、最低の保有率である。

質問

マイナンバーカードと健康保険証のひもづけは、国保と後期高齢者医療のデータによるもののみで、協会けんぽ、健保組合などの数は不明と聞く。保険医協会の自治体アンケートでは、ひもづけミス、窓口負担割合の相違、読み取り不能などのトラブルも問題になっている。国の動きと市の対応について伺う。

市長

市としては、今年6月20日、神奈川県、県内市町村の国保・後期高齢者医療の主管課長ほかの連名で、厚労省宛にマイナンバーカードと健康保険証の一体化に対する要望書を提出した。要望の主な内容は、オンライン資格確認等システムにおける障害の早期改善、個人番号登録システムの抜本的な見直し、国民、被保険者、保険医療機関、医療保険者に新たな事務負担や混乱が生じないようにすること、現行のマイナンバーコールセンターの拡充などである。今後も、市としては国の通知等を踏まえ事務を進めていく。

意見

国の政策が示され、それに対し関わる全県の主管課長や各国保組合と県が一緒に厚労省に要望書を出すというのは、並大抵の事ではない。市民が安心して医療を受けられるよう、現行の医療保険証の存続を求めたい。

質問

教科書採択の経過を問う。

教育部長

各教科代表教員の種目毎の調査結果、展示を見た保護者や地域の方の感想、県の調査結果などを材料に教科用図書採択検討委員会がまとめた協議結果を参考に、8月の臨時教育委員会で13種目の教科用図書の採択を行った。

9ページ 一般質問

公明党 森谷久一郎

観光の振興

猛暑の影響・救急搬送

質問

新型コロナウイルス感染症の区分が5類となり、観光客は戻っているのか。また、インバウンド誘致の取組み、今後の観光振興の取組みは。

経済部長

暫定値でコロナ前の令和元年の約78%と戻りつつある状況。インバウンド誘致については、富士箱根伊豆国際観光テーマ地区神奈川県協議会の構成員となり、県内の他の行政機関、観光団体等と連携して取り組んでおり、アジア圏、特に台湾及びタイをターゲットとしたプロモーション事業を展開している。

市長

三浦ならではの集客イベントを通じて多くのお客様に来ていただくためのきっかけづくりを行い、三浦ファンの獲得に努めており、三浦の地域のよさをアピールする。また、SNSの活用も効果的に取り組み、各機関でそれぞれ様々な情報を発信し、さらにみうら観光大使に就任した川村エミコさんにも本市の魅力を積極的にPRしていただく。

質問

異常に暑かったこの夏。農業・水産業への影響は。

経済部長

夏野菜の生育状況はおおむね順調。市況についても昨年より単価は上昇したが、出荷については昨年より減少。

海業水産担当部長

温暖化による水温上昇により、磯焼けは深刻化している。

質問

この夏の市民の健康維持対策は。

保健福祉部長

市ホームページや広報紙「三浦市民」での情報提供、消防署のデジタルサイネージで、熱中症警戒アラート発令時に注意喚起した。また、集団健診や健康教育などで熱中症予防の内容も行っている。

質問

今年の夏の救急搬送の状況は。

防災危機対策室長

三浦消防署救急隊の救急出動件数は5月から8月では昨年より54件増えており、うち熱中症発症による出動は14件増加した。

質問

三浦市立病院の搬送受入れの考えは。

市立病院事務局長

基本的に救急は全て受け入れるという方針だが、医療判断等により、受入れできない場合がある。その場合でも、救急当番病院等の連絡先を案内している。頼ってきた患者を積極的に受け入れ、より速やかに適切な医療を受けられるよう努めていく。

無所属 石崎遊太

子育て支援策

条例、学童、移住促進

質問

こども基本法の成立に伴い、三浦市の子どもを取り巻く諸課題に対処するためには、市の子ども政策に対する考え方を明確にするための独自条例の制定を進めるべきだと考える。この部分についての見解を伺う。

保健福祉部長

今後示されるこども大綱の定めに沿って、本法の趣旨にのっとった政策を推進していきたい。条例制定の必要性については、今後、検討を行っていく。

質問

市内の学童(学童保育)について、保護者による学童運営の負担軽減という観点から、市としての取り組みを伺う。

保健福祉部長

支援に係る業務以外の事務などの周辺業務に係る経費を補助する支援体制強化加算を令和5年度より実施している。

質問

放課後児童クラブたんぽぽより、旭小学校への移転要望が出ていると伺ったが、どのように受け止めているか。

保健福祉部長

市として可能な限り小学校の余裕教室などを活用することとしていることからも、今後、移転に向けた支援を行っていく考えである。

要望

実際にこの夏季休暇中に全ての学童を見学させていただいた。どの学童も保護者の方々や先生方のご尽力で本当にすばらしい運営をなさっていると感じた。保護者運営における負担の軽減を引き続き市としても考えてもらいたい。

質問

令和4年12月に市のホームページがリニューアルし、移住ポータルサイトがトップページから直接アクセスできるようになった。移住ポータルサイトの閲覧数の変化を伺う。

政策部長

令和5年1月から6月までの閲覧数は、月平均で1,286件となっており、令和4年の同じ時期と比べるとやや減少の状況である。

質問

移住ポータルサイトがトップページに配置されるようになり、サイト自体も見やすくなった。でも、アクセス数は伸びていない。これではちょっと整合性が取れていないと思う。課題認識と取り組み予定を伺う。

政策部長

必要な情報を見やすく載せられるよう対応していきたい。神奈川県から移住定住促進アドバイザーの派遣を受け、助言を受けながらサイトの更新を検討したい。

10ページ 一般質問

自由民主党 出口景介

子どもと防災関連

幼保の連携、防災対策など

質問

市内の幼稚園と保育園間で連携して取り組んでいることはあるか?

保健福祉部長

園が必要に応じ個別に連絡を取り合う事はあっても、組織的に行っている事はない。

質問

子どもの引継ぎに関して、幼稚園、保育園から中学卒業まで一貫して子どもの様子が分かる、市内共通の引継ぎファイルなどの作成は可能か?

保健福祉部長

現在一貫して子どもの様子が分かる引継ぎのための共通のファイルは無い。作成に向けた検討は、保護者や学校、子どもの支援に関わる各機関からの意見や他市の事例を参考に、メリットとデメリットを検証していく必要がある。

質問

災害が発生した場合に三浦市の東側地域の孤立化防止のため、緊急輸送道路第1次路線の県道26号と第2次路線の県道215号を結ぶ市道19号を緊急輸送道路に指定できないか?

都市環境部長

緊急輸送道路には、緊急輸送の骨格をなす第1次緊急輸送道路と、これを補完し、地域ネットワークを形成する路線及び市町村庁舎等に連絡する路線である第2次緊急輸送道路があるが、市道19号は指定要件を満たしておらず、指定をすることは考えていない。

質問

消防団の機能強化として消火活動訓練だけでなく、自然災害に対応した教育訓練を取り入れたらどうか?

防災危機対策室長

消防団の役割は年々重要性を増している。自然災害に対応した教育訓練は、横須賀市消防局の協力の下、10月中に実施予定。

質問

有事の際、発電機などの防災資機材の取扱いについて、図と文章がある操作マニュアルがあればいいと思うが?

防災危機対策室長

発電機のように、取扱説明書を読み込む必要のある機材もある。写真つきの簡単操作マニュアルや操作順を本体に貼り付ける等、工夫をしていきたい。

質問

消防団と自主防災組織の連携は必要不可欠だと思うが、市長の考えをお聞かせ願いたい。

市長

両組織の自らの地域は自らが守るという志を持って行われる防災の取組に、改めて敬意を表したい。地域防災力を支える両輪として、両組織の連携は不可欠、大変重要だと思っている。今後も、十分サポートして充実強化に努めていきたい。

日本共産党 小林直樹

勤労市民センター存続

介護保険計画策定 出張所設置

勤労市民センター存続

質問

市は、勤労市民センターを廃止する理由としてエレベーター、エアコン、高圧受電設備の老朽化を挙げている。

優先順位を決めて、順次、改修していくことは出来ないか?

市民部長

施設を改修するとなった場合、改修にかかる費用が複数年に分散され、平準化されるメリットがあると考える。

質問

利用している方は、そのまま使い続けたいという意見が大半である。

地域のコミュニティーや市民協働、市民の健康づくりや生きがいを守るためにも勤労市民センターを存続することが必要だが、市長は、どのように考えているか?

市長

三崎地区の皆さんに長期間にわたり愛着を持って利用されている施設である。三崎地区全体におけるコミュニティー機能の確保について、市民の皆様のニーズの高まりを感じている。

引き続き検討していく。

介護保険計画の策定

質問

現在、第9期介護保険事業計画の策定作業が行われている。今後の予定について伺う。

保健福祉部長

第9期計画の素案を策定し、今年11月から12月にかけてパブリックコメントを行う予定である。

要望

介護保険事業、介護予防、その他関連する事業の充実を図るために、実情に合った第九次計画を策定することが必要である。

市役所移転後の出張所

質問

城山地区にある市役所が引橋に移転した後、出張所が設置されなかった場合、三崎地区の住民は非常に不便になる。

市民サービスが低下してしまうが、市長は、どのように考えているか?

市長

城山地区に出張所の設置は計画していない。

移動出張所などを検討しており、市民のニーズに応じて、どのような業務を行うことが可能であるか、検討を進めていきたい。

要望

三崎地区における市民サービスの低下をさせないために、出張所の設置が必要である。

11ページ 一般質問

無所属 下田剛

アルツハイマー

アプリについて

アルツハイマー月間

質問

9月は世界アルツハイマー月間である。認知症のカラーである柿色は、オレンジ色という理解だが、神奈川県庁や鎌倉の大仏がオレンジになったり、県内でも様々な箇所でオレンジにライトアップが過去にも現在にもされている。オレンジ色を一定時間でも光らせることができる施設があればよいと思うのだが、市におけるアルツハイマーデーの取組について、どういったことをされているのか。

保健福祉部長

横須賀市消防局三浦消防署のデジタルサイネージを使って、9月21日に世界アルツハイマーデーと認知症の方にやさしいまちづくりの表示を行なっている。また、その日には、認知症への理解を表すため、オレンジ色のものを身につける取組も行なっている。

質問

オレンジ色のものを身につける取組を行なっているとのことだが、私も、Tシャツを着たり、オレンジバンドをつけたりしている。その取組に対してどのような呼びかけをしているのか。

保健福祉部長

チラシを地域包括支援センターにお渡しして、地域包括支援センターからグループホームなど、認知症に関わる施設や事業所に配布して頂いている。そのほか、高齢介護課窓口にチラシを掲示し、また、庁内職員に対しても周知を行なっている。

要望

もっと広がる宣伝を期待したい。また、市民を巻込む取組を望む。

アプリについて

質問

アプリ(写真をとり入れたり場所も含めて投稿する)を使うことで、夜間や休日でも市民が道路の損傷を通報しやすくなるほか、市としても情報を集めやすくなると思うが、現状ではどのように通報を受けているのか。

都市環境部長

主に電話や来庁により修繕等の要望をお受けしている。電話、来庁以外の方法としては、電子メールによるご連絡を頂くこともあるが、場所や損傷の具体的な状況を確認するために、改めて電話により確認をしていることも多いというのが実情である。

要望

様々な情報収集手段を使うことで、様々な視点での通報を受けることができて便利になるのではと考える。

自由民主党 千田征志

安心できるまち

防災対策・部活動の地域移行

質問

前回6月に行われた定例会にて、今年度の防災対策の主な取組は、総合型ハザードマップの作成と総合防災訓練であるとの事だったが、総合防災訓練の内容について伺う。

防災危機対策室長

今年11月3日に三崎小学校で開催予定である。内容は、市民参加型訓練、防災関係機関による訓練、ブース展示の3区分で行う予定である。

質問

前回の市の避難訓練に参加した際、電気自動車が活用された事を確認したが、総合防災訓練での活用要領を伺う。

防災危機対策室長

訓練の運営に当たり、本市が今年度公用車として導入をしている電気自動車から、マイクアンプなど放送設備に必要な電源を供給する予定である。

質問

今後の防災訓練の考え方について伺う。

市長

今年は関東大震災から百年を迎える節目の為、防災の備えを更に強化したいと考える。

今後、関東大震災クラスの災害を想定し、職員の災害対応力の強化を図る訓練や、消防、警察、自衛隊等、防災関係機関と更なる連携強化を図る訓練などを引き続き行う。又、市民の皆様に対して防災に関する情報を積極的に広報すると共に、総合防災訓練等の場において、できるだけ多くの市民の皆様に参加頂けるよう、創意を持った実践的な訓練を実施し、地域防災力の向上に取り組む。

質問

部活動の地域移行に関する教育委員会の考えを伺う。

教育部長

現時点で神奈川県から、推進の方向について、地域の実情に応じた段階的な移行ということが示されたものの、具体的な方策は出ていない状況である。

市内の3つの中学校間と教育委員会とで共通理解を図りながら検討を進めていく必要があると考える。

質問

三浦市として地域移行について進捗はあるのか伺う。

教育部長

三浦市ではこれまで、教職員と生徒に対し部活動に関するアンケートを実施して、今後の在り方などについての意見を集約した。

今後はその結果などを踏まえながら、三浦市の実情に合った移行を探っていきたいと考える。

12ページ 一般質問

無所属 溝川幸二

高齢者虐待

施設内虐待に関する市の対応

質問

2017年2月の新聞によると、市内の老人ホームで、80代男性入居者が鼻骨や肋骨の骨折等がある状態で家族が発見・通報し、老人ホームから病院へ救急搬送された。転送先の病院の診断書には「左目周辺や腹部の皮下血腫は人為的なものである可能性が高いが断定はできない」と記載されていた。ホーム側は、「市からは虐待という判断に至らなかったとの調査結果をもらっている、虐待は絶対にない」と新聞に掲載されていた。

この案件に対して三浦市では、当時どのような対応を取ったのか伺う。

保健福祉部長

当時、家族から虐待通報を受け、虐待の有無を確認するために施設への立入調査を行い、施設職員からの聞取り調査や書類の点検を行った。聞取り調査の結果から、虐待の有無が確認できなかったこと等について、家族へその旨を伝えた。施設側に対して市としては、虐待としての事実確認ができなかったが、改善を求める指導が必要と判断し、文書により改善通知を行った。

質問

その後、被害者側の家族が老人ホームに対し損害賠償を求め訴訟を起こし、今年の6月、横浜地方裁判所は、暴行の訴えは退けたが、ホーム側の過失責任を認める判決をし、結審した。

この結果を受けて、市の意見を伺う。

保健福祉部長

民事事件としての判決が出ていることは市としても承知している。本市としての高齢者虐待に対する役割は、虐待の防止、虐待を受けた高齢者の早期発見、適切な保護及び養護者に対する支援である。その上で、初動として、高齢者虐待の相談や通報があった場合は速やかに事実確認を行い、高齢者の安全の確保や情報収集を行うものと認識している。今後も本市が指定権者である要介護施設等に対しては、実地指導時、また、本市が行う介護従事者に対する研修会などを通じて啓発に努めていく考えである。

要望

判決結果から見ても、このような案件は非常に慎重な調査が行われなければならないが、虐待は社会問題としてもニュースで大きく取り上げられることもある。慎重かつ迅速な対応を願う。

自由民主党 長島満理子

観光振興について

ポイ捨てをためらうまち

質問

市内の海岸について、海水浴場開設以外においても様々な人々が海・浜を共に安全かつ快適に利用するためのルールが必要であると考えるが、市長のお考えを聞く。

市長

関係者間で海水浴場開設期間以外に海岸や海域の利用に係るルールの策定を求める声が上がれば、庁内関係部署や関係行政機関とも連携協力をしながら、ルールの策定について検討していきたいと考える。

質問

ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀・三浦大会期間中、来遊者には三浦海岸エリアにも回遊し市内観光を楽しんでもらいたいが、三浦市の考えを伺う。

経済部長

三浦海岸まちなみ事業協議会の協力を得て、三浦海岸駅前で三浦の新鮮野菜などの販売を行うトラック市や、レンタサイクルの利用促進を呼びかけ、より多くの方に市内を回遊して頂きたいと考えている。

質問

ポイ捨てをためらうまちに向け、モラルの問題など課題もあるが、美化活動等を続けなければならないと思う。来遊客が、ごみを持ち帰らずに周辺のごみステーションへポイ捨てするケースがみられ、周辺住民は対応に苦慮している。ポイ捨てごみについて、どのような対応が取られているか伺う。

都市環境部長

令和5年度はごみダイエット大作戦アクションプログラムのポイ捨て不法投棄対策を強化し、来遊客によるポイ捨てごみの情報が入った際は、清掃事業所が回収作業を行っている。

質問

鎌倉市、逗子市、葉山町は、海水浴利用者のマナーの改善や、安全で快適な海水浴場の実現に向け、ごみの持ち帰りや分別回収についての啓発活動を行う拠点となるビーチエコステーションを設置している。三浦海岸も海水浴客の不法投棄が問題とされているので、同様の取組ができないかお聞きする。

経済部長

提案の鎌倉市、逗子市、葉山町が実施したエコステーションの設置の必要性について、自治会の聞き取りや海水浴場の関係者をはじめ、庁内関係部署や関係行政機関と協力しながら検討してまいりたい。

13ページ 一般質問

無所属 寺田一樹

水産業振興

マグロの取扱量など

質問

冷凍マグロ類の取扱量は年々減少傾向にある。この現状をどのように感じているか尋ねる。

海業水産担当部長

日本の水産物の取扱量が減少傾向にある中で、三崎のマグロだけが右肩上がりになるとは考えにくい。近年進めている三崎漁港における高度衛生管理化の取り組みを通じて、三崎マグロのブランド力を高め、取扱量の維持に努めていきたい。

質問

三崎のマグロをどのようにアピールしているのか尋ねる。

海業水産担当部長

低温卸売市場の2階の見学通路から冷凍マグロの取引を見学できるようにしている。また、三崎のマグロを身近に感じていただけるよう、ホームページに水揚げ情報や取引の写真などを掲載している。取扱量を増やすための取り組みとして、マグロ漁船の船主に対するトップセールスを実施している。

質問

高度衛生管理基本計画に基づき、着々と施設整備が行われてきた。次は超低温冷蔵庫の建設が予定されているが、進捗状況について尋ねる。

海業水産担当部長

三浦市超低温冷蔵株式会社と協議を行いながら設計を進めている。また、建設予定地に加工場を有する神奈川県漁業協同組合連合会とも協議している。

要望

神奈川県漁業協同組合連合会の加工場の移転に係る費用負担などについても今後協議されると思うが、誠意ある対応をお願いする。そして、高度衛生管理化された冷蔵庫の使用によって三崎マグロはより付加価値がつくと考えられる。早期に調整が終えられるよう要望する。

質問

東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出を受けて、中国は日本の水産物の輸入を全面的に停止した。市内事業者への影響について尋ねる。

海業水産担当部長

中国に向けた輸出に取り組む事業者もあり、そのような事業者は少なからず影響を受けている。

要望

政府では全国の水産業を守る支援策の準備が急ピッチで進められている。影響を受けている事業者が支援策を適切に受けられるようアンテナを高くして情報収集・情報提供に努めてほしい。

自由民主党 神田眞弓

あったかいまち

子供を産み育てたくなるまち

こども家庭庁について

質問 地域少子化対策重点推進事業

三浦市では結婚に至った方に対し金銭的な支援はない。引越し費用などの補助を支援する結婚新生活支援事業があるが、活用の考えがあるか伺う。

政策部長

この事業は、一定の所得未満で夫婦の新居費用等に対し、29歳以下で60万円、39歳以下で30万円を上限に支給するもので、県の結婚コンシェルジュ事業を活用することで、国が3分の2、県・市町村がそれぞれ6分の1の負担割合となる。事業実施は、現在検討している。

質問

国はこどもまんなか社会実現を目指すため、こどもまんなか宣言や応援サポーターの取組を推奨している。三浦市も賛同して参加すべきである。

市長

子供を中心に、全ての子供の幸せを願った政策を推し進めることは、三浦らしいあったかいこども政策を実施していく上で賛同するが、参加はこども関連施策と併せて検討する。

要望

現在の庁舎は令和8年4月に市民交流拠点へと移転するが、こども政策を充実、発展させる意味から、子ども課を子ども部へと昇格させ、子ども部と教育委員会が同じフロアで事務を行うという、利便性を最大限尊重する姿勢が大切である。政府のこども家庭庁を創設する最大の目的はこども政策の一元化である。

防災について

質問 災害に強いまちづくり

政府の基本計画は5年ごとに見直しされる。地域防災力の一層の強化などを盛り込んだ新たな基本計画に対する三浦市の主な施策を伺う。

防災危機対策室長

新たなハザードマップを作製する予定で、携帯端末を用いることで音声による情報提供が可能となる。デジタル等の新技術の活用についてはシステムの準備を進めている。

質問

市内小中学校では、どのような防災訓練が行われているか伺う。

教育部長

学校によっては年五回の避難訓練を行っている。さまざまな場面を想定し、自分で判断し避難できる力を高めることや、保護者引取りの訓練も行っている。

14ページ 一般質問

自由民主党 草間道治

行政への政策提言

どうする!市長・教育長

質問

城山地区の土地売買契約の締結を令和5年12月目途に進めている。また、令和8年4月には市役所機能が引橋へ移転することの検討が進んでいるところである。

三崎地区において市民の利用できる施設の減少が見込まれ、三崎地区市民からは、地域コミュニティ施設を確保することのご意見をいただいている。自由民主党会派として検討をした結果、勤労市民センターの改修も含めた新たなコミュニティ機能を確保する施策を市長に提案する。

市長

三崎地区全体のコミュニティ機能の低下というものは十分認識をしている。今後はこれまでの庁内での検討と、今回の議員からの提案を踏まえて、三崎地区全体のコミュニティ施設の在り方について検討して、協議をし、決定をしていきたいと考えている。

もう少し時間をいただきたい。

質問

剣崎小学校体育館の雨漏りについて、小学校PTA等からいただいていた要望を長期にわたり放置した責任についてどのように考えているのか、教育長に聞く。

教育長

体育館の修繕について、複数年にわたり要望をいただいている。子供たち、保護者、学校の先生や関係者の皆様には誠に申し訳ないと思っている。

毎年度、必ず予算計上を検討してきたが、実施できていないという状況が続いている。計画的な施設改修ができていないという意味においては大きな問題であると考えている。今後の対応については、責任を持って対応してまいりたい。

要望

私の質問は、創立110周年を迎える、歴史ある自分の母校である剣崎小学校最後の児童を、修繕された体育館から閉校式で送り出してあげたいという思いからの質問である。

これは私たち大人の責任でもあると考えているので、検討をお願いする。

人事

市長から、次の方々を教育委員会委員及び公平委員会委員として、それぞれ任命・選任するための議案が提出され、原案のとおり同意しました。

教育委員会委員

村山智洋 氏

公平委員会委員

山下和男 氏

公平委員会は、市の職員の利益保護を図り、公正な人事権の行使を保障するために設置される機関です。

職員は、勤務条件や服務等人事管理の全般に関する苦情の申出及び相談を公平委員会にすることができます。

議会ウェブサイトのご案内

本紙で掲載している一般質問や委員会審査の全文が載っている会議録の閲覧・検索のほか、定例会の日程や議案の審議結果など、議会に関する 情報を見ることができます。

お知らせ

テキスト版の議会だよりを作成しました!

15ページ 議会の活動

議会報告会を開催しました

令和5年9月30日、10月1日の2日間にわたり、市内3地区で議会報告会を開催しました。

共通テーマ「子育て支援策」についての報告のほか、地区ごとの個別テーマを定め、テーマに関係する方々と意見交換を行いました。各地区の開催結果は次のとおりです。

三崎地区

開催日:9月30日(土曜日)

会 場:市役所議場

対象者:三崎小学校PTA

参加者:8人

個別テーマ:三崎小学校の取組

※三崎地区の開催日は、当初の予定から変更しました。

南下浦地区

開催日:9月30日(土曜日)

会 場:剣崎小学校 図書室

対象者:南下浦小学校・剣崎小学校PTA

参加者:11人

個別テーマ:南下浦小学校、剣崎小学校の統廃合

初声地区

開催日:10月1日(日曜日)

議会報告会の総括

会 場:潮風アリーナ 研修室

対象者:初声小学校PTA

参加者:5人

個別テーマ:通学路の安全対策

議会報告会の総括

報告会終了後は、各地区で報告書の作成、アンケートの集計を行い、議会運営員会を開催し、委員以外の議員も出席のもと、結果報告と意見交換を行います。

その中で、今回の成果や今後の課題などについて意見を出し合い、今後の議会報告会のあり方について検討をしていく予定です。

各地区の報告書やアンケートの集計結果などは、まとまり次第議会ウェブサイトに掲載いたします。

ここに広告を掲載しませんか?

「みうら市議会だより」は市内各世帯へおよそ17,000部配布するほか、市役所、市民センター、市立病院、市内の駅などにも置いてあり、多くの方にご覧いただいています。

発行回数:年4回

広告規格及び掲載料

例:縦4.2センチメートル×横6.3センチメートル

1回につき 12,500円

複数回の場合、掲載料が安くなります!

詳しくは、議会ウェブサイトをご覧いただくか、議会事務局にお問い合わせください。

表紙写真の紹介

議長の出口眞琴です。

令和5年10月7日に、三浦市消防操法競技大会が4年ぶりに開催されました。各地区の消防団は、普段は別の仕事などをしながら、消火・救助活動、防火啓発活動などを行う地域住民等で構成される消防隊で、年間を通して市民の安全・安心を守るため、地域防災力の要となっています。

消防操法競技大会は消火活動の基礎を身につけるための訓練で、その技術力の高さを競い、消防団全体の技術の向上を図ることが、本来の操法大会の目的です。連日訓練された、その成果を観戦し、各チームとも堂々たる操法を繰り広げ、改めて伝統ある三浦市消防操法競技大会を頼もしく、また心強く感じました。

本大会を機に多くの方々が消防団について認識を新たにされ、身近なものに感じていただき、消防団活動に男女問わず意欲的に参加・協力していただければ幸いです。

「自らの地域を自ら守る」という精神に基づき活動を行っている消防団は、地域の安全・安心のために、どんな状況でも全力で活動しなくてはなりません。団員の皆様は健康にくれぐれも注意してください。

万が一の場合には、地域住民の暮らしを守るため、一丸となって活動してくださる消防団員を私たちも全力で応援いたします。

16ページ

12月定例会日程案

令和5年第4回定例会は、次の日程により開かれる予定です。

月 日

曜日

会 議 名 等

11月28日

火曜日

招集告示

30日

木曜日

議会運営委員会(日程・審議方法等決定)

12月 5日

火曜日

本会議(一般質問)

6日

水曜日

本会議(一般質問)

7日

木曜日

本会議(一般質問)

8日

金曜日

総務経済常任委員会

11日

月曜日

都市民生常任委員会

15日

金曜日

本会議(議案審議)

※今定例会で審査する請願・陳情の提出期限は11月29日(水曜日)です。 

お家でも議会が見学できます!

本会議の映像をユーチューブで配信しています。

スマートフォンでも視聴できますので、ぜひ、議会の様子をご覧になってください。

※過去の映像は会議録が議会ウェブサイトに掲載されるまでご覧いただけます。

新庁舎建設 要望事項を提出しました。

新庁舎は令和8年4月に開庁予定で、急ピッチで準備が進んでいます。

議会でも新庁舎建設等に関する検討会を計5回にわたって開き、より利用しやすい施設を目指して議論を行いました。

9月1日に、検討の結果を取りまとめた要望事項を市長に提出しました。

要望事項の一部を抜粋

要望事項の一部を抜粋

議会施設全体について

  • バリアフリー化、ユニバーサルデザイン化を図ること。

議場について

  • タブレット端末の使用に対応した施設とすること。
  • 傍聴席は、議席及び説明員席を横から見る配置とすること。

庁舎及び市民交流拠点全体について

  • 各種検診・健診等で利用する部屋については、市民が駐車場からの移動や検診車への移動がしやすいように、配置を検討すること。

市議会への報告について

  • 整備事業に関することは、議会開会中、閉会中を問わず、必要な情報提供を行うこと。

編集委員コラム 副委員長 小林直樹

議会報告会を三崎、南下浦、初声地区で行いました。「子育て支援策」が共通テーマでした。

少子化と人口減少が進む三浦市にとって、子育て支援の施策を充実させていくことが求められています。

議会報告会は、議会での取組みを報告するとともに、市民皆様の意見を聞くことができる貴重な機会です。今後も、市民に開かれた議会を目指し努力いたします。

議会だより編集委員会

委員長 出口眞琴

副委員長 小林直樹

委員 石崎遊太、森谷久一郎、出口景介、石橋むつみ

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この記事に関するお問い合わせ先

三浦市議会 議会事務局
電話番号:046-882-1111(内線462・463)
ファックス番号:046-882-4457

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