みうら市議会だより第157号テキスト版(第4回定例会/令和6年(2024年)2月1日発行)

更新日:2024年05月01日

表紙 みうら市議会だより2024年2月1日 令和5年第4回定例会

表紙の写真「三浦海岸から昇る初日の出の様子」

(目次)

  • 議案「財産の処分について」に対する附帯決議を可決
  • 須坂市との姉妹都市研修交流会を実施
  • 行政視察を実施

2~3ページ 委員会レポート

総務経済

三崎漁港(本港地区及び新港地区)海業振興を目指す用地利活用プロジェクト実施事業者選定審議会条例

本案は、水産業・海業の振興と連携しながら、この地区の活性化を図り、三崎漁港の魅力向上を目指すプロジェクトの実施事業者選定のため、審議会を設置するものです。

質疑の主な項目

  • 審議会委員の構成と選任方法について
  • プロジェクトの中で行われる施設整備の内容について

質問

今後、想定される審議会の開催内容をお聞きする。

答弁

令和5年度中に5回の開催を予定している。募集要件や事業者の選定基準の策定、事業者の決定等を行う。

三浦市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例

三浦市特別職の職員の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例

三浦市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例

以上3件は、人事院勧告の内容を勘案し、給与等の額について見直しを行うものであり、一括して審査を行いました。

質疑の主な項目

  • 改正に伴う影響額について

三浦市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例

三浦市水道事業及び公共下水道事業企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例

三浦市病院事業企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例

以上3件は、会計年度任用職員に勤勉手当を支給するための規定の整備等を行うものであり、一括して審査を行いました。

質疑の主な項目

会計年度任用職員への勤勉手当の支給により引き上げられる年間の支給額について会計年度任用職員への勤勉手当の支給により引き上げられる年間の支給額について

三浦市市税条例の一部を改正する条例

本案は、固定資産税の課税標準の特例及び減額割合、軽自動車税に関する税率の特例について、規定を整備するものです。

質問

今回、わがまち特例により固定資産税が減額されるマンションの要件は。

答弁

対象となるマンションは、建築後20年を経過し、10戸以上あるもので、マンション管理組合が作成した管理計画を市が認定している必要がある。

字の区域の変更について

本案は、三浦市初声町下宮田仲田土地改良事業共同施行における換地計画の策定に当たり、換地に応じた字の区域の変更を行うものです。

(質疑は特にありませんでした)

令和5年度三浦市一般会計補正予算(第5号)

本補正は、歳入歳出それぞれ384,200,000円を追加するものです。

質疑の主な項目

  • 市民交流拠点整備に伴う配水本管の布設工事について
  • 生ごみ処理器購入に対する補助開始後の状況について

質問

規格外野菜の廃棄を減らす取組として実施予定の事業について、内容を伺う。

答弁

既存の流通システムを活用して廃棄野菜を流通させることを目的としている。農家の収入につなげるという視点から、今後、野菜の出荷量や単価の見直し等について関係者と調整したい。

令和5年度三浦市市場事業特別会計補正予算(第2号)

本補正は、歳入歳出それぞれ6,943,000円を追加するものです。

(質疑は特にありませんでした)

財産の処分について

本案は、三浦市城山町及び三崎1丁目地内の土地と、同地内の建物及び工作物を三浦地所株式会社に売却するものです。

質問

旧三崎中学校跡地等城山地区事業用地利活用プロジェクトを推進するため事業者から提出された(仮称)三浦城山地区プロジェクト事業計画書では、2025年度までの施設整備が想定されている。具体的な計画は示されているのか。

答弁

書面では示されていない。プロジェクトの基本協定に定めた土地の利活用方針などが遵守されるよう、市として進行管理を行いたい。

意見

この土地で今後起きることがイメージできない。2025年度までと示すなら、整備計画くらいは作成されるべき。

意見

現在示されている未成熟な内容の事業計画書を、当該土地を売却することの担保にするのは疑問である。

本案に対しては、定例会最終日の本会議で附帯決議が提出・可決されました。(6ページに掲載)

都市民生

三浦市病院事業管理者の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例

本案は、人事院勧告の内容を勘案して、病院事業管理者の期末手当の額について見直しを行うものです。

質疑の主な項目

  • 今回の改正による影響額について

令和5年度三浦市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)

本補正は、歳入歳出それぞれ2,169,000円を追加するものです。

(質疑は特にありませんでした)

令和5年度三浦市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)

本補正は、歳入歳出それぞれ51,848,000円を追加するものです。

質疑の主な項目

  • 償還金が生じた事業費とその内容について

質問

地域支援事業費が増額となった要因は。

答弁

第1号通所事業のサービス利用者が見込みより増加したことと、これに伴いケアプランを作成するための事業費が増加したことによるもの。

令和5年度三浦市公共下水道事業会計補正予算(第1号)

本補正は、収益的収入について、公共下水道事業収益と公共下水道事業費用を73,73,000円増額するものです。

質問

※コンセッション方式による運営を行っている運営権者への負担金を増額する理由と積算方法をお聞きしたい。

答弁

物価高騰を考慮し、施設の維持管理等にかかる費用を増額するもので、運営権者の公募を開始した時点と事業を開始する直前の時点で国内物価指数を比較して算出した。

※コンセッション方式…民間事業者(運営権者)が市有施設を利用して事業を行う手法。本市の公共下水道事業には令和5年4月に導入された。

三浦市国民健康保険税条例の一部を改正する条例

本案は、出産する予定 または出産した被保険者に対する国民健康保険税の減額措置を新たに設けるものです。

質問

減額措置の対象となる被保険者への周知方法をお聞きする。

答弁

市のホームページでお知らせすることや、母子健康手帳や健康保険証を交付する際にチラシを渡すことを想定している。

審査された議案に関連するプロジェクトについて紹介します

三崎漁港(本港地区及び新港地区) 海業振興を目指す用地利活用プロ ジェクト

本プロジェクトは、うらりマルシェの改修及び三浦市が指定する事業用地を活用して、海業による滞在時間の延長や、老朽化した既存の集客施設の更新による魅力の向上、地区の活性化を図り、三崎漁港の魅力を高めることをコンセプトとしています。

コンセプトに沿ったプロジェクトの企画、施設の整備、運営が確実に実行できる事業者を公募・選定し、事業を進めていく予定です。利活用の具体的な内容は、事業者からの提案により決定します。

旧三崎中学校跡地等城山地区事業用地利活用プロジェクト

本プロジェクトは、旧三崎中学校と市役所などの公共施設を有する城山地区の土地と建物を活用し、本市の観光客の滞在時間が短く、観光消費額が伸びないという課題を解消するため、長期滞在の宿泊ニーズにも対応可能な施設・機能を整備することを目的としています。

本件は、三浦地所株式会社を事業者として決定し、同社と基本協定の締結をしています。利活用の具体的な内容は、今後、事業者からの提案により決定します。

4ページ 委員会レポート

新たに提出された陳情

「最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書」の採択を求める陳情書

趣旨

本陳情は、最低賃金の抜本的な引き上げ、中小企業支援策の拡充を実現することについて、国に意見書を提出することを求めています。

安全・安心の医療・介護実現のため人員増と処遇改善を求める陳情

趣旨

本陳情は、自然災害や新たな感染症にも対応できるよう、医師・看護師・介護職員を大幅に増員すること等について、国に意見書を提出することを求めています。

国民のいのちと健康を守るため、政府の責任で医療・介護施設への支援を拡充しすべてのケア労働者の賃上げや人員増を求める陳情

趣旨

本陳情は、すべてのケア労働者の処遇改善のため、診療報酬と介護報酬の引き上げを実施すること等について、国に意見書を提出することを求めています。

介護保険制度の改善、介護従事者の処遇改善を求める陳情

趣旨

本陳情は、介護保険料の負担軽減やサービスの拡充などの介護保険制度の抜本的な見直しを行うこと等について、国に意見書を提出することを求めています。

健康保険証廃止の中止などを求める陳情

趣旨

本陳情は、健康保険証の廃止とマイナンバーカードの一体化について、中止を含め見直すよう、国に意見書を提出することを求めています。

国に私学助成の拡充を求める意見書の提出を求める陳情

神奈川県に私学助成の拡充を求める意見書の提出を求める陳情

趣旨

これらの陳情は、公立・私立学校の学費格差をさらに改善し、すべての子どもたちに学ぶ権利を保障するため、私学助成をより一層増額するよう、国と県に意見書を提出することを求めています。

政党機関紙の庁舎内の勧誘・集金・購読の調査を求める陳情

趣旨

本陳情は、市庁舎内での政党機関紙の勧誘行為があったかどうか、心理的圧力を感じたかどうかについて調査・確認することを求めています。

年金制度における外国人への脱退一時金の是正を求める意見書の採択を求める陳情

趣旨

本陳情は、地方財政を圧迫しないよう、外国人への脱退一時金に関する年金制度の是正について、国に意見書を提出することを求めています。

陳情の審査結果

12月定例会で審査を終えた陳情は、次のとおりです。

所管委員会

件 名

結 果

総務経済

政党機関紙の庁舎内の勧誘・集金・購読の調査を求める陳情

了承できないもの

5ページ 定例会報告

議会を傍聴するには?

三浦市議会では、本会議だけでなく、委員会や全員協議会も傍聴することができます。ぜひ、お気軽に会議の様子を見に来てください。

傍聴するには

  1. 市役所本館3階の議会事務局で傍聴の申込みをしてください。(受付開始は、開会30分前からです。)
  2. 受付簿に「住所」「氏名」「年齢」を記入してください。
  3. 係員の案内に従い、傍聴席に座ってください。

次の事項をお守りください

  • 飲食や喫煙をしないでください。

  • 写真、動画などの撮影や録音をしないでください。

  • 携帯電話などは音が鳴らないように設定してください。

  • 会議中の発言に対して拍手や声を出すなど、会議の妨げとなるような行為はせず、係員の指示に従ってください。

※本会議では、議会事務局職員が議員の発言中の姿を記録するために写真の撮影をすることがあります。

12月定例会では、明るい選挙推進協議会の方々、計16名が本会議を傍聴されました。

請願書・陳情書の提出について

  • 市政についての要望などを、請願や陳情として議会に提出することができます。
  • 請願は、紹介議員が必要です。
  • 書式等は、次の例にならってください。

・用紙はA4判を使用し、文字は横書きとしてください。

・趣旨は簡潔明瞭に書いてください。

・内容がいくつかにわたる場合(道路に関する件と学校に関する件など)は、別の請願(陳情)としてください。

・請願(陳情)者が複数の場合は、代表者を決めてください。

  • 請願(陳情)者は、付託された委員会に出席して趣旨説明ができます。(前日までの申し出が必要です)
  • 詳しくは、三浦市議会ウェブサイトをご覧いただくか、議会事務局にお問い合わせください。

6ページ 定例会・審議結果

全員賛成で議決した議案等

議案

第74号 三崎漁港(本港地区及び新港地区)海業振興を目指す用地利活用プロジェクト実施事業者選定審議会条例

第75号 三浦市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例

第76号 三浦市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例

第77号 三浦市水道事業及び公共下水道事業企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例

第78号 三浦市病院事業企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例

第79号 三浦市特別職の職員の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例

第80号 三浦市病院事業管理者の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例

第81号 三浦市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例

第82号 三浦市市税条例の一部を改正する条例

第83号 字の区域の変更について

第84号 令和5年度三浦市一般会計補正予算(第5号)

第85号 令和5年度三浦市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)

第86号 令和5年度三浦市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)

第87号 令和5年度三浦市市場事業特別会計補正予算(第2号)

第88号 令和5年度三浦市公共下水道事業会計補正予算(第1号)

第89号 財産の処分について

第90号 三浦市国民健康保険税条例の一部を改正する条例

第91号 令和5年度三浦市一般会計補正予算(第6号)

第92号 固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについて

諮問

第2号 人権擁護委員の推薦について

決議案

第1号 議案第89号 財産の処分についてに対する附帯決議

議案第89号 財産の処分についてに対する附帯決議

本定例会において、旧三崎中学校跡地等城山地区事業用地を三浦地所株式会社に売却する、議案第89号 財産の処分についてが提出され、可決された。

旧三崎中学校跡地等城山地区事業用地利活用プロジェクト基本協定契約書では、事業用地の利活用方針が「関係人口の創出、観光客の滞在時間延長、消費額の増加等に資する観光拠点の形成を目指すもの」であることが示されている。また、現在、三浦地所株式会社が示している事業計画では、2025年度までとしてスモールホテルとその周辺に展開するグランピングリゾートステイ施設、バーベキュー施設、カフェやレストランなどの整備が想定されているが、事業の開始時期は未定である。

よって、市においては、今回売却する事業用地については、速やかに事業実施に向けた計画書等を議会に提示するとともに市民に公表すること、また、現在庁舎として利用している事業用地については、令和8年4月以降の売却前に事業用地全体の具体的な事業計画を議会及び市民に示されるよう、強く求める。

7ページ 一般質問

一般質問とは、市政全般にわたって報告や説明を求めたり、疑問をただすことをいいます。

第4回定例会では、12人の議員が市政運営について市側の考えをただしました。

公明党 森谷久一郎

低所得世帯へ支援

交通手段確保・不登校対策等

質問

国の補正予算を受け、早急に予算化し、低所得者への給付を実行されたい。

保健福祉部長

今回の議会に補正予算案を提出し、決定後に、支給方法・開始時期を市民に周知していく。

質問

追加配分される自治体支援の交付金について、どのような施策を行うのか。

市長

具体的な事業について検討している。今年度実施している事業の継続や拡充を含めて、市民や事業者の支援につながる事業を実施したい。

質問

市民生活の利便性を維持するためには、バス、タクシーの人材確保は大きな課題。市の考えや施策について伺う。また、検討開始された神奈川版ライドシェアの導入について、どう考えるか。

市長

運転員の確保について現段階で検討ということには至っていないが、本市では夜間のタクシー不足がより顕著に現れているので、神奈川版ライドシェア検討会議に参画し、市民の移動手段確保の取組を始めた。

政策部長

需要や運用面での課題を把握する三浦市を主体とした実証実験を実施し、よりよい制度となるよう、県をはじめ、タクシー事業者や国と協力して進めていきたい。

質問

本市の不登校児童生徒の状況と対応を伺う。

教育部長

令和4年度は小中学生の合計67人。過去最多ではないが少なくない。家庭訪問し、別室登校が可能な場合はタブレットを使用した授業等を行っている。また保護者と面談し、学校との相談により、相談指導教室の利用等、よりよい方法を探りながら対応している。

質問

家事や看護を担うヤングケアラーの子どもへの支援について伺う。

保健福祉部長

親子相談センター「ひなたぼっこ」での相談の中で生活習慣や学業に影響している子どもを掌握している。

支援のため、ヘルパー派遣による家事・育児支援事業を積極的に活用していく。

質問

三崎地区の市民の方々のコミュニティー確保の方策を打ち出していただきたい。

市長

三崎地区のコミュニティー機能の低下は懸念しており、様々な方策を検討し、今後も三崎地区の市民の皆様にとってのコミュニティー機能の確保を視点に考えていく。

8ページ 一般質問

無所属 石崎遊太

子育て支援政策

現状の分析と支援拡充を求めて

質問

妊産婦へのタクシー助成事業(500円分×20枚=計10,000円分のタクシー券を交付)について、実際の使用状況を伺う。

保健福祉部長

タクシー券を交付した妊産婦のうち、券を利用したことのある人数の割合は、令和3年度で45.2%、令和4年度で72.5%である。使用された枚数の割合は、令和3年度で26.6%、令和4年度で36.8%である。

要望

低い数値だと思う。この実績については、重く受け止めていただきたい。まずはどのフェーズでタクシー券が使われているのか(使われていないのか)を早急に分析すべきである。市が妊産婦の移動支援に動いてくれていることは子育ての当事者としても心強く感じているので、もう少し実情に沿った施策にブラッシュアップしていってほしい。

質問

昨年度に公園の遊具に対する点検が行われ、本年度には公園の遊具についての大規模なアンケートを実施したと聞いている。その結果を踏まえて、今後どのように公園整備を進めていくつもりなのかを伺う。

都市環境部長

アンケートによって得られた集計結果や意見を踏まえ、今回の点検結果で遊具の撤去を行なった公園を対象に、こどもたちのニーズがある遊具を設置していく計画である。

質問

こどもの遊び場は屋外だけではなく、雨の日などでも安心して遊べる屋内にも必要になってくる。現在、新庁舎を含めた市民交流拠点整備事業が進められているが、この中でこどもの遊び場が整備される予定はあるのか。

市長室長

新市庁舎におけるこどもの遊び場については、担当部署の意見を聞きながら協議をしている状況である。現在設計中だが、新庁舎内の吹き抜け部分となるパブリックスペースにこどもが遊べるような場所を設けていく考えである。

要望

本市においてこどもが安心して遊べる場所が少ないということは、もはや周知の事実である。ソフト面からの子育て支援は充実してきているので、遊び場の整備といったハード面からの子育て支援の優先順位も、今後さらに高めてほしい。

自由民主党 出口景介

タクシー問題他

こどもの政治参画・文化財管理

質問

私がタクシー事業者にヒアリングを行ったところ、実は市内で、タクシー台数的には足りていないわけではないという話を伺った。ただ三崎下町、一部の地域ではなかなかタクシーが来ないという現状を私も利用者側として把握している。果たして本当にタクシーが足りていないのか、運行範囲はどうなっているのか市が検討していく必要があると考えるが、今後の展望はどうか。

市長

神奈川県版ライドシェアの本格運用に向け、解決すべき課題は様々。今後、専用アプリやライドシェアに向けた保険の開発、タクシー会社を実施主体とするための制度面での課題の整理等が必要。市を主体とした実証実験の検討を行い、需要や運用面での課題を把握する予定。三浦市において神奈川版ライドシェアが実施されれば夜間の外出に対する安心感に繋がると考えており、神奈川県をはじめ、国、そしてタクシー事業者と連携し検討を進めていきたい。三浦市として先陣を切り、神奈川県と連携して実証実験を行っていく考え。

質問

こども基本法では、こども施策の策定に当たり、子どもの意見を聴取して反映する事が定められている。三浦市の現在の取組状況は。

保健福祉部長

現在取組は行ってない。今後、子ども・子育て会議への参加や、アンケートにより子どもの意見を聴取し、その内容を市の行政計画に反映することや、現在の施策を見直すための検討材料として取り入れる方法を検討している。

質問

今後、旧城ヶ島分校をどのように活用していくか方向性を伺う。

市民部長

市の指定文化財のため基本的に維持する方針。ただ施設の老朽化も著しく、廃止という選択肢も視野に文化財としての価値や保存資料の管理を含め検討を行うことになっている。

意見

提案として建物自体を囲ってしまう考え方はどうか。大型の倉庫・プレハブのような、鋼材を使って旧城ヶ島分校自体を覆うことで、維持管理はできる。こちらの文化財は重要なもので教育的価値も高い。これから、インバウンド向け、観光のコンテンツとなり得る。

また、AR機能を使って赤坂遺跡の活用も検討して頂きたい

 

9ページ 一般質問

日本共産党 石橋むつみ

ごみと市民の暮し

上宮田県住の建替え、図書館

質問

11月、市役所本館通用口に給水スタンドが設置された。この取組の今後の展開と期待される効果を問う。

市長

事業者と三浦市との連携で、マイボトルの普及を図り、ペットボトル等の使い捨てプラスチック製品の使用を抑制するのが目的。地球温暖化対策、海洋プラスチック問題の解決に寄与すると考える。

要望

神奈川新聞の社説に「湘南マラソン、プラごみ削減先導を」とある。三浦国際市民マラソンも環境に優しい、地球のことを考えられる大会にすべく、マイボトルマラソンの取組を要望する。

質問

令和6年築50年となる上宮田県営住宅は、県の健康団地推進計画事業の今年度中の着手対象である。階段のため介護サービスが受けづらい、高齢単身で家財の整理や荷出しも難しいなど、切迫度が増している。県から情報提供はあるのか。

総務部長

令和6年3月を目途に計画の見直しを進めていると聞くが、具体的な情報はない。

質問

入居募集は止まり560戸中で空き家が110数戸、高齢者が8割以上、単身世帯は227戸にも及ぶ。市営住宅廃止の時は、財産管理課のみならず福祉部門も連携して移転、転居などの対応に取組んだと聞く。

安心して住み続けられるかどうか、上宮田地域全体をどうしていくか…市民の声を収集して県に伝えるのも市の役割ではないか。

総務部長

県と連携して入居者の不安解消に努める。

質問

6月の新施設開館に向けて南下浦図書館は現在休館中である。どんな場面でも、基本的な人権として、住民の知る自由を保障する役割を自治体の図書館は持つ。

休館中、南の図書館所蔵図書の取り扱いはどうなっているのか。

市民部長

南下浦分館の所蔵図書は本館で保管して、貸出ができるように整理し、現在も途切れることなく利用されている。

要望

市図書館としての役割を担当がつかみ指定管理者に伝えること、市民の知の宝庫としてサービスを低下させないこと、を求める。図書予算の増額とスタッフ増員を要望する。

無所属 下田剛

介護保険制度関連

認知症・財源確保・人材不足

質問

認知症サポーター養成講座をどういった方に向けて開催されたか。

また、認知症の正しい理解・支援の為に民間では「RUN伴+三浦半島」というものを開催しているが市としてはどういったものをされているか。

保健福祉部長

市民の方や高校生、介護施設や介護事業所の職員等、幅広い方に受講頂いている。

住み慣れた地域でその人らしく暮らしていけるよう、その時々の状況に合わせて、いつ、どこで、どのような医療・介護・民間サービスが受けられるかが掲載された認知症ケアパスを、高齢介護課窓口、南下浦・初声の両出張所、両地域包括支援センターのほか、市内の医療機関や薬局などにもご協力頂き、配架している。また、地域包括支援センターが主体となって、認知症の人を介護する家族同士の交流会である認知症家族の会を開催している。

質問

令和5年6月に、共生社会の実現を推進するための認知症基本法が公布されたが、市の役割について伺う。

市長

法では、認知症の人を含めた国民一人一人が個性と能力を十分に発揮して、相互に人格、個性を尊重しつつ、支え合いながら共生する活力ある社会の実現を推進するということを掲げている。市の役割として、認知症に関する正しい知識及び認知症の人に関する正しい理解を深めること等の基本理念等に基づき、国や都道府県と一体となって認知症施策を講じていくものと考えている。

質問

これから少子高齢化が続いていくと仮定した場合、介護保険料の支払いなど、財源確保の点で問題になる気がするが、こうした中、財源構成の仕組みを変えていくような国への要望は行っているのかお伺いする。

保健福祉部長

介護保険料額の上昇を抑制するため、国庫の負担率を引き上げる法改正を行い十分な予算措置を講じるよう、神奈川県市長会を通じて国に働きかけるよう要望をしている。

質問

介護従事者の不足は周知の事実だが、外国人雇用の案内をしないのか。

保健福祉部長

個別にご相談頂ければ、情報提供等説明をさせて頂きたいと考えている。

10ページ 一般質問

自由民主党 千田征志

安心できるまち

(仮称)三戸プロジェクト

質問

(仮称)三戸プロジェクトでは、複合利用型の市街地の形成を目指した基盤整備を行うことが検討されていると承知しているが、土地区画整理事業が予定されている区域の都市計画上の制限について伺う。

都市環境部長

現在、用途地域としては、第1種低層住居専用地域となっている。

質問

なぜ第1種低層住居専用地域になっているのか、理由を伺う。

都市環境部長

土地利用が明らかとなるまで、大きく堅固な建築物などが乱立するといったような状況を最小限に抑えられるよう定めている。

質問

土地利用計画図にはショッピングゾーンといった区域もあり、住宅以外の建築物も立地する可能性があるように見えるが、今後の対応を伺う。

都市環境部長

土地利用については、関係機関との調整や環境影響評価審査会の意見によって、内容の変更が可能な段階となっている。

土地区画整理事業の内容については、今後事業者と協議を行う。

質問

土地区画整理事業の内容については、今後事業者と市で協議を行うとの事だが、その内容に対し、市民の方々の意見を聞く機会はあるのか伺う。

都市環境部長

土地区画整理事業を実施する場合、三浦市まちづくり条例の手続の対象となる為、近隣住民の方を対象とした説明会の開催や、意見書を提出する事ができるなど、住民の意見を聞く機会が設けられている。

質問

市としての今後の方向性や取り組みについて伺う。

市長

三浦市の都市計画マスタープランにおいて、利活用が望まれる低未利用地のうちの一つとなっている為、今後にぎわいの街を形成するという目標を持っている場所である。

こうしたことから、市としては周辺の環境に配慮することも意識しながら、この未利用地がしっかりと生かされ、住宅が立地するなど、市の活性化につながるような場所になるよう、今後も事業者と十分に調整をしていきたいと考える。

日本共産党 小林直樹

勤労センター存続

リフォーム 公共交通 温暖化

勤労市民センターの存続

質問

勤労市民センターの存続を求める陳情書が、3,917名の署名とともに市へ提出された。

三崎地区にある勤労市民センターは、いつまでも元気で生涯を豊かに暮らす上で、なくてはならない施設である。

市民協働や地域のコミュニティー、市民の健康づくりや生きがいを守るためにも勤労市民センターを存続させることが必要だが、どのように考えているか?

市長

多くの方々から存続を望む声を頂いており、三崎地区におけるコミュニティー機能の確保の必要性を感じている。

現在、存続する場合に必要な費用等について改めて確認をしている。

意見

「存続する場合に必要な費用について確認している」ということなので、存続することを検討していると受け止める。

住宅リフォーム助成制度

質問

住宅リフォーム助成制度は、建設業の振興を図り経済を活性化させること、また、住環境の向上を図ること、という2つの目的がある。

80件の募集に対して101件の応募があり、21名が助成を受けられなかった。来年度も、この制度を継続すべきだが、どのように考えているか?

市長

市民皆様のニーズに応えるよう前向きに検討していきたい。

夜間にタクシーの確保を

質問 公共交通を確保することは、重要な行政の役割である。

ライドシェアには多くの課題がある。市内のタクシー会社へ補助を出すなどして、夜間のタクシーを確保できないか?

政策部長

民間事業者が自立して経営していくことが望ましい。補助金ではなく神奈川版ライドシェアを検討していく。

意見

ライドシェアで採算が取れて、民間事業者が自立して経営していけるのか疑問である。

地球温暖化対策実行計画

質問

今年度、地球温暖化対策実行計画を策定することになっている。

策定作業の進捗状況について、お聞きする?

政策部長

現在、懇話会を開催し意見交換を行っている。「ゼロカーボンシティみうら」宣言の目標達成を目指し計画を策定したい。

11ページ 一般質問

無所属 溝川幸二

こども基本法

権利擁護について

質問

こども基本法第10条では、こども大綱を勘案したこども計画を策定するとのことだが、本市では、こども計画を策定する予定はあるのか伺う。

保健福祉部長

第2期子ども・子育て支援事業計画を作成していることから、こども大綱の内容を反映した上でこの計画を改訂し、こども計画に位置づける予定である。

質問

第11条において、「当該こども施策の対象となるこども又はこどもを養育する者その他の関係者の意見を反映させるために必要な措置を講ずるものとする」とあり、大人だけでなく子供の意見を地域政策へ反映させることは不可欠だと考える。子供の意見を地域政策に反映させるための取り組みはあるか伺う。

保健福祉部長

現時点では実施していない。

質問

今後の実施の見込みはあるのか伺う。

保健福祉部長

子ども・子育て支援事業計画の改訂作業を行う子ども・子育て会議への参加や、子供を対象としたアンケートの実施を検討しており、現在準備を進めている。

要望

子供に対する意見収集活動を実施したり、子供たちにとって意見が言いやすい場や、学区や年齢を問わず話合いを行える環境が必要だと感じている。そのような場があれば、子供たちの三浦に対する愛着がより一層増すのではないかと思う。子供を主人公に行政と市民が手を携えることで、三浦市の子供を取り巻く環境がよりよいものとなることを期待する。

権利擁護について

質問

成年後見制度や日常生活自立支援事業が必要な人のために、相談機関や制度の広報等が必要だが、どう考えるか伺う。

保健福祉部長

制度を必要とする人の支援のため、広報機能や相談機能を持つ窓口が必要と考え、令和4年度から三浦市社会福祉協議会に委託して、中核機関という総合相談窓口を設置している。

要望

中核機関が権利擁護の支援を必要とする市民に対し、地域連携ネットワークの中心となって全体のコーディネートを担い、市民が安心して暮らしていける三浦市にするためにも、さらなる中核機関の充実を願う。

自由民主党 長島満理子

移住定住促進事業

子育て支援・海岸利活用

質問

物件を探す過程で、土地、場所、間取りなど、要件は十人十色で様々である。要件に合う材料を、移住を考えている人に提示することが必要だが、空き家の所有者からは老朽化により利活用できない、リフォーム予算がないという声がある。家主に対し住宅リフォーム助成制度の助成金を支給してはどうか。

都市環境部長

三浦市空家等対策計画において、空き家バンクの利用に伴う補助制度の実施を検討することにしている。空き家の家主に対してのリフォーム助成については、他の自治体の例を研究し、関係部署と連携して検討していきたい。

質問

三浦市のホームページから移住を考えている人への効果的な情報発信が必要と考えるが、検討しているか伺う。

政策部長

神奈川県の移住アドバイザー派遣事業を受け、ホームページのリニューアルを含め、情報発信についてアドバイスを受けている。今後、移住者からも意見を伺う予定である。

質問

三浦市はこどもまんなか応援サポーターに就任した。六月に供用開始の南下浦コミュニティセンターでは、子育て支援センターのように気軽に行けて相談できる機会を定期的に設ける事が必要だと考えるがどうか。

保健福祉部長

対象者の意見を聞き検証する必要がある。子育て支援センターは相談内容が多岐にわたるため職員配置の課題があるが、実施できるか検証してまいりたい。

質問

10月にMIULoveビーチフェスタin三浦海岸が開催されたことは、海岸利活用に繋がると考える。今後アーバンスポーツを推進する予定もあり、コロナ明けのイベントとして集客力に期待が出来ると考えるが予定があるのか伺う。

市民部長

主催者からは、来年度以降も継続して開催する意向が示されている。スポーツ振興と夏場以外の海岸利活用に効果が期待できるイベントであることから、本市としては来年度以降も主催者と連携して取り組むことを考えている。

12ページ 一般質問

無所属 寺田一樹

ライドシェア

油壺地区の観光振興

質問

先般行われた神奈川版ライドシェア検討会議はどういった内容だったのか。

政策部長

第1回検討会議では、神奈川県から県内のタクシーの状況、三浦市の概要や公共交通の状況等について、また神奈川版ライドシェア案についても説明があった。会議に出席したタクシー事業者からは、この案についての意見が出された。

第2回検討会議では、前回出された意見が整理された案が示された。また三浦市主体の実証実験の検討も示された。

質問

三浦市主体の実証実験とはどういったものなのか。

政策部長

神奈川版ライドシェア案に基づいて検討していくことになる。

質問

三浦市が取り組んでいかなければならないことは何か。

政策部長

実証実験を実施するにあたって、三浦市、タクシー事業者、住民を構成員とした地域公共交通会議を設置することが必要になってくる。

質問

神奈川版ライドシェアについてどんな姿勢で臨むのか。

市長

神奈川版ライドシェアの実施によって、夜間の外出に対する安心感につながると思っている。飲食店等の事業の活性化、経済活性化にも寄与するものと考える。慎重かつ前向きに進めていきたい。

質問

油壺地区では来遊客数が減少してきている。加えて令和6年3月には、観潮荘とキャンプパークの営業が終了すると報じられた。跡地の利活用は未定とのことだが、新しい事業が開始されるまでの間、来遊客がさらに減少するのではないかと危惧する。今後どのように油壺地区を盛り上げていこうと考えているのか。

経済部長

1年を通じて観光資源が豊富な地区である。幅広い年齢層に訴求するよう効果的なプロモーションを展開して盛り上げていきたい。

質問

観潮荘やキャンプパークの跡地で行われる再整備についてどんな思いを持っているのか。

市長

両施設の営業終了は、市全体の観光振興に影響があると考える。跡地については、京急グループとの官民連携によるエリアマネジメントの実現を進めていきたい。今後も綿密に調整していく。

自由民主党 神田眞弓

あったかいまち

子供を産み育てたくなるまち

質問

学校教育ビジョンについて

グローバル表現科を置いた三崎小学校では、今までの英語の授業ではなく、とにかく話しかける、話をさせることにポイントを置いたと理解するが、どんな取組をしているのか、今後どのように充実させていくのかを伺う。

教育長

三崎小学校の教育課程特例校としての学びを市内外の方々に広く知っていただきたいと考えている。教育活動が高く評価され、三崎小学校で学びたい・学ばせたいという方がいる場合には、教育委員会としてその思いを受け止め、学区外の方であっても学べるような対応を考えている。

質問

三浦市の子育て環境について

ハード面、充実した施設も当然重要であることは否定できない。三浦市に子育て支援施設が不足していることは、多くの市民が痛感している。こどもまんなか応援サポーターに就任し、今後、子供のための事業を集約し、必要な支援を受けられる子育て支援施設の設置を今こそ検討すべきだと思うが、考えを伺う。

市長

子供と子育て世代が利用しやすく、様々な支援を一か所で受けることができる子育て支援の拠点となる施設があれば、必要な情報や支援を届けやすくなり、子供同士、親同士の交流の機会が広がることが期待できる。今後、市民の皆さんの意見を聞きながら、子供に関する政策を包括的に検討する中で、施設の整備について検討していく。

質問

長野県須坂市との姉妹都市交流について

海のまち三浦市と山のまち須坂市が昭和49年4月23日、姉妹都市の提携を結び、我々市議会も議員間交流を活発に展開している。令和6年、姉妹都市提携50周年のメモリアルイヤーを迎える。50周年記念イベントを開催し、次の50周年に向けた飛躍を誓い合うことが大切ではないか。

市長

姉妹都市提携50周年を迎えることは、歴史ある先人の皆さんの努力のたまものである。イベントの実施は、須坂市と相談していきたい。

13ページ 一般質問

自由民主党 草間道治

存続で決まる!

船舶安全法施行規則の改正

質問

三崎地区における新たなコミュニティ機能の確保方法について伺う。

令和5年第3回定例会では、三崎地区全体として地域のコミュニティ機能を確保するため、勤労市民センターを改修することを含めて、新たなコミュニティ機能を確保する施策を構築するよう、自由民主党会派として施策提案した。市長からは「三崎地区全体のコミュニティ施設の在り方について検討して、協議、決定していきたいと考えている。もう少し時間をいただきたい」との答弁があった。

その後、短い期間ではあったが、どのように検討し結果を出したのか、決定した内容について市長の考えをお聞きしたい。

市長

議会での様々な議論を踏まえ、また、存続の要望も多くいただいているので、そういったことに応えるべく、勤労市民センターの改修を検討している。

来年度の予算審議で改めて説明することになると思うが、三崎地区のコミュニティ機能の核として、勤労市民センターを改修、リニューアルし、コミュニティセンターとして利用いただくことを検討したい。

要望

改修される勤労市民センターが、今後、子供たちからお年寄りまで幅広い年齢層の方が利用できる市民の交流の場、生涯学習の場となり、すばらしい三崎地区全体のコミュニティ施設ができることに期待する。

質問

沿岸漁業は厳しい状況にあり、間口漁港においては遊漁船業は重要な生業となっている。

船舶安全法施行規則の改正に伴う遊漁船への安全設備の導入には多額の費用負担が生じることが想定される。市として設置費用に対する補助等の予算措置は予定しているのか。

海業水産担当部長

今のところ、設置費用に対する予算要求は予定していない。他方、令和六年度予算要求では、国において遊漁船の安全設備の導入に対する補助を行うための予算を要求しているとのことである。必要に応じて補助事業の活用を円滑に進めるためのサポートなどを行いながら、近隣の市の対応も注視していきたい。

人事

市長から、次の方を固定資産評価審査委員会委員として選任するための議案が提出され、原案のとおり同意しました。

固定資産評価審査委員会委員

中西章法 氏

市長から、次の方を人権擁護委員として法務大臣に推薦することについて意見を求める諮問が提出され、異議なき旨、答申しました。

人権擁護委員

村山智洋 氏

表紙写真の紹介 議長 出口眞琴

本年1月1日に発生した、令和6年能登半島地震において、犠牲になられた方々、被災された方々へ、心よりお悔やみ、お見舞い申し上げます。

今回の表紙写真は、三浦海岸で撮影した初日の出です。

ここ三浦海岸では4年ぶりの初日の出イベントが開催され、房総半島から昇る初日の出を見ようと、多くの方が訪れました。日の出前の海岸は清々しい空気に包まれ、太陽が顔を見せ始めると、新しい年への願いを込めて、それぞれが手を合わせます。

日本は、初日の出とともに歳神(としがみ)様が現れるという信仰が古くからあり、現在でも各地で信仰されています。歳神様とは、お正月になると各家庭に毎年やってきて豊作や幸福をもたらしてくれる神様のことです。初日の出を拝むことで、歳神様にその年の幸福や豊作を祈る重要な意味を持っています。

昨年はウクライナ情勢や、パレスチナでの武力衝突が激化し、世界各地で子どもたちが犠牲になる人道危機が続きました。国内でも、大規模な地震、異常気象等による深刻な自然災害も相次いで発生しました。

新しい年を迎え、世界の平和、被災された地域の1日も早い復興、そして皆様が健やかで穏やかな日々を過ごすことが出来ますよう、心からお祈り申し上げます。

14ページ 議会の活動

行政視察報告

行政視察とは、本市の政策立案や意思決定に役立てるために、先進的な取り組みをしている自治体を訪問して学んでくるものです。

今年度は、議会運営、総務経済、都市民生の各委員会が視察を行いました。

議会運営委員会

10月17日~18日に、宮城県柴田町と山形県長井市の視察を行いました。

柴田町では「議会改革について」をテーマに、柴田町議会で取り組まれている、決算議会を起点とした一年間の政策サイクルや、この中で行われる議員間討議に関すること、市内の高校生や各種団体等と行う議会懇談会の取組などについて学びました。

長井市では「新庁舎建設後の議会機能について」をテーマに、令和3年に開庁した新庁舎を訪問し、議場をはじめとした議会関係施設を視察しました。

三浦市では、令和8年4月の庁舎移転に向けて着々と準備が進められています。市議会としても、市民に開かれた議会施設となるように、視察の成果を生かして協議を進めていきます。

総務経済常任委員会

11月1日~2日に、広島県広島市と江田島市の視察を行いました。

1日目の広島市では、平和行政をテーマに広島平和記念資料館を訪問しました。

資料館には、被爆者の遺品や被爆の惨状を伝える写真や資料が展示されていました。実際に資料館を見学したことで、改めて平和行政の大切さを学ぶことができました。

2日目の江田島市では、移住交流拠点施設「フウド」をはじめとした移住定住施策についての説明を受けました。

「フウド」では、移住相談への対応やコワーキングスペースとしての解放、さらには企業へのサテライトオフィスの誘致など、幅広く業務を行っています。令和4年度には移住につながった件数が過去最多となるなど、着実に施策の効果が表れています。人口減少への対応は三浦市においても喫緊の課題です。今後も他自治体の先進事例について注視していきます。

都市民生常任委員会

11月20日~21日に、福岡県大川市と佐賀県武雄市の視察を行いました。

1日目の大川市では、子育て支援総合施設「モッカランド」について説明を受け施設を見学しました。

令和3年10月に開館した当施設は、従前の施設を集約した子育て支援の拠点となっています。

公園や図書館と隣接しているため、ついでに・気軽に使える設計となっており、市外からの利用も多いと聞きました。

2日目の武雄市では、武雄市図書館・こども図書館について説明を受け施設を見学しました。

平成29年のリニューアル時に指定管理者制度を導入してから蔦屋書店・スターバックスの設置、多種多様なイベントを開催する等、来館者の増加に力を入れた取組みをしていました。

どちらも利用したくなるとても魅力的な施設でした。

15ページ 議会の活動

須坂市議会議員との姉妹都市研修交流会

姉妹都市である長野県須坂市とは、議会同士でも交流を行っています。4年(議員の任期)に1度ずつ、お互いの市を訪問し親交を深めています。今年は11月14日、15日に全議員で須坂市を訪問しました。

研修会では、市議会での取組や、議会で話題になっている市の課題をお互いに紹介し、意見交換を行いました。また、議場に新たに設置された、自動音声認識により発言内容が文字となってディスプレイに表示されるシステムなどを見学しました。

現地視察 子育て賃貸住宅&相談指導教室

12月8日に、南下浦市民センターの建替えを兼ねた子育て世帯向け賃貸住宅の建築現場を議員全員で視察しました。

建築中の建物の中に入り、居住スペースやカフェ部分の間取りなどを確認し、完成イメージについて説明を受けました。

11日には、不登校になってしまった児童生徒を対象として相談・支援を行う相談指導教室を都市民生常任委員会の委員で視察しました。

相談指導教室では、不登校になってしまった児童生徒へのケアの方法や保護者への接し方などについて、現場のリアルな声を聴くことができました。

本市への行政視察(令和5年1月~12月)

令和5年に三浦市を行政視察で訪れた議会は、次のとおりです。

No.

月 日

市町名

視察事項

1

1月11日

熊本県長洲町

水道事業の経営健全化について

2

1月25日

山形県南陽市

子育て支援施策について

3

3月29日

宮城県塩竈市

海業とは何か、三浦市の海業における独自の取組と今後の取組について

4

11月7日

京都府向日市

予算、決算審査特別委員会の運営について

議会ウェブサイト のご案内

本紙で掲載している一般質問や委員会審査の全文が載っている会議録の閲覧・検索のほか、定例会の日程や議案の審議結果など、議会に関する情報を見ることができます。

16ページ

3月定例会日程案

令和6年第1回定例会は、次の日程により開かれる予定です。

月 日

曜日

会議名等

2月20日

火曜日

招集告示

22日

木曜日

議会運営委員会(日程・審議方法等決定)

28日

水曜日

本会議(施政方針)

29日

木曜日

本会議(一般質問)

3月1日

金曜日

本会議(一般質問)

4日

月曜日

本会議(一般質問)

5日

火曜日

総務経済常任委員会

6日

水曜日

都市民生常任委員会

8日

金曜日

予算審査特別委員会

11日

月曜日

13日

水曜日

14日

木曜日

15日

金曜日

21日

木曜日

本会議(議案審議)

 ※今定例会で審査する請願・陳情の提出期限は2月21日(水曜日)です。

お家でも議会が 見学できます!

三浦市議会では、本会議のライブ映像や過去の映像をユーチューブで配信しています。ユーチューブの概要欄から各議員の発言タイミングに簡単にジャンプできるようになりました!

ぜひ、議会の様子をご覧になってください。

※過去の映像は会議録が議会ウェブサイトに掲載されるまでご覧いただけます。

編集委員コラム 編集委員 出口景介

三浦の未来のために、と決意を固めてもうすぐ1年が経とうとしています。議員としてまだまだ未熟であり至らない点も多々ありますが、先輩議員や同期議員、市民の皆様に支えられながら日々新しいことに挑戦できる環境に感謝しております。

議会だより編集委員として、1人でも多くの市民の皆様に議会の活動を知って頂き、市政への関心を高めて頂けるよう知恵を振り絞って参ります。

議会だより編集委員会

委員長 出口眞琴

副委員長 小林直樹

委員 石崎遊太、森谷久一郎、出口景介、石橋むつみ

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広告掲載料など、詳しくは、議会ウェブサイトをご覧いただくか、議会事務局にお問い合わせください。

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この記事に関するお問い合わせ先

三浦市議会 議会事務局
電話番号:046-882-1111(内線462・463)
ファックス番号:046-882-4457

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