【観光解説板】白秋旧居跡
恍惚とよろめきわたるわだつうみの
鱗の宮のほとりにぞ住む
白秋一家は大正二年四月下旬、東京からこの向ヶ崎に転居してきました。
「私等の新居はこの三崎向ヶ崎の浜にあった。時俗呼んで今でも向ヶ崎の異人館と云ふのがそれである・・・と『雲母集』にあります。
白秋旧居が異人館と呼ばれた理由は、旧名主の家を長崎領事をつとめた老フランス人が買取って所有し、家屋は日本風であったが玄関や廊下の欄間には黄とか紅のガラスがはめられていたからです。
この家は大正六年高潮の被害をうけて取りこわされました。
今は無き我家の跡に櫓かけて
磯の良夜を子ら太鼓うつ
大正十二年二月一日、前田夕暮と連れだって白秋はこの旧居跡を訪れたのでした。
戦後その跡地の殆んどが道路となっています。
石崖にこども七人腰かけて河豚を
釣り居り夕焼小焼
と詠んだ。庭前小景の入江も埋立てられましたが、この公園東側の松と磯岩に当時を偲ぶ手がかりを確認することができます。
白秋はこの向ヶ崎時代の情景を描写した「漁村の秋」という小品を書いています。
異人館生活六か月、家族は東京へ、白秋夫妻は見桃寺へと移っています。
(観光解説板の内容を掲載しています。)
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更新日:2024年03月13日