児童虐待防止の推進
11月は「秋のこどもまんなか月間」です
取り組みの一つとして、「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」を実施しています。
全国各地で児童虐待防止に関するイベントや啓発活動を活発に行っていますので、この機会に「児童虐待」について理解を深め、子どもの人権について考えてみませんか。
児童虐待の件数は年々増加し、特に子どもの命が脅かされる重大な事件が後を絶たない状況です。
全ての子どもは「児童の権利に関する条約」の精神にのっとり、適切な養育を受け、健やかな成長・発達や自立が図られることなどを保障される権利があります。
児童虐待は、本来子どもを守るべき保護者(親又は親にかわる養育者)が、子どもの心や身体を傷つけることで、子どもの発育や発達に悪い影響を与える重大な人権侵害です。
児童虐待を受けている児童を発見した場合は、市や児童相談所へ通告することとなっています。「もしや?」と思ったら、すぐにお知らせください。
また、出産や子育てに関する悩みがある方も、ためらわずにご相談ください
児童虐待の種類
児童虐待は、以下の4つに分類されます。
身体的虐待
身体に外傷が生じ、又は生じる恐れのある暴行を加えること。
性的虐待
わいせつな行為をすること、又はわいせつな行為をさせること。
ネグレクト
食事を与えない、長時間放置するなど、保護者としての監護を著しく怠ること。
心理的虐待
暴言や無視するなど拒否的な態度をとることや、目の前で配偶者に暴力をふるうなど、心理的な傷を与えること。
児童相談所全国共通ダイヤル189(いちはやく)
児童相談所全国共通ダイヤル(189)は、虐待かもと思ったときなどに、すぐに近くの児童相談所に通告・相談ができる全国共通24時間対応の電話番号です。通告・相談は、匿名で行うこともでき、通告・相談をした人、その内容に関する秘密は守られます。
(注意)児童虐待の相談は、「189」のほか、「児童相談所相談専用ダイヤル0120-189-783」「親子相談センターひなたぼっこ(子ども課内)046-882-1111」でも受け付けています。
オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン
こども家庭庁では、毎年11月に「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」を実施し、家庭や学校、地域等の社会全般にわたり、児童虐待問題に対する深い関心と理解を得ることができるよう、児童虐待防止のための広報・啓発活動への集中的な取組を行います。本市においても、児童虐待防止推進の取組を継続して行って参ります。なお、この取組は、11月の「秋のこどもまんなか月間」の取組の一つとして実施します。
※平成16年度から令和4年度までは厚生労働省において「児童虐待防止推進月間」として実施。
オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン(こども家庭庁のページ)
オレンジリボン運動 認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワークトップページ(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
体罰は、法律で禁止されています
令和2年4月の児童福祉法等の改正により、しつけとして子どもに体罰等をすることが法律で禁止されました。
体罰等とは、意図的に子どもの身体や心を傷つけることを言います。
どんな理由があっても、体罰等は許されません。
なぜ体罰等はいけないの?
体罰等が繰り返されると、子どもの心身の成長・発達に様々な悪影響が生じる可能性があります。これは科学的にも明らかになってます。
しつけと体罰は違うの?
しつけとは、子どもの人格や才能等を伸ばし、自律した社会生活を送れるようにサポートしていくことです。そのためには、体罰ではなくどうすればよいのかをことばや見本を示すなど、本人が理解できる方法で伝える必要があります。
こんなことしていませんか
何度も言葉で注意したけど言うことを聞かないので、頬を叩いた ・いたずらをしたので、長時間正座をさせた ・宿題をしなかったので夕食をあたえなかった…
⇒これらはすべて体罰です
体罰等によらない子育てのための工夫のポイント
子どもの気持ちや考えに耳を傾けましょう
- 相手に自分の気持ちや考えを受け止めてもらえたという体験によって、子どもは、気持ちが落ち着いたり、大切にされていると感じたりします。
- 子どもに問いかけをしたり、相談をしながら、どうしたらよいかを一緒に考えましょう。
「いうことを聞かない」にもいろいろあります
- 保護者の気を引きたい、子どもなりに考えがある、言われていることを子どもが理解できていない、体調が悪いなど様々です。
- 「イヤだ」というのは、子どもの気持ちです。こうした感情を持つこと自体はいけないことではありません。重要でない場合、今はそれ以上は取り合わない‥というのも一つです。
子どもの成長・発達によっても異なることがあります
- 子どもの年齢や成長・発達の状況によって、できることとできないことがあります。
- 子どもが困難を抱えているときは、それに応じたケアを考え対応しましょう。
注意の方向を変えたり、子どものやる気にはたらきかけてみましょう
子どもはすぐに気持ちを切り替えるのが難しいこともあります。時間的に可能なら待つことも一案です。難しければ場面を切り替えるなど、注意の方向を変えてみても良いでしょう。
肯定文でわかりやすく、時には一緒に、お手本に
- 子どもに伝えるときは、「ここでは歩いてね」など、肯定文で何をすべきかを具体的に、また、穏やかに、近づいて、落ち着いた声で伝えると子どもに伝わりやすくなります。
- 「一緒におもちゃを片付けよう」とともに行ったり、やり方を示したり教えたりするのも良いでしょう。
良いこと、出来ていることを具体的にほめましょう。
- 子どもの良い態度や行動を褒めることは、子どもにとって嬉しいだけでなく、自己肯定感をはぐくむことになります。
- 結果だけでなく、頑張りを褒めることや、今できていることに注目して褒めることも大切です。
保護者自身のポイント
- 否定的な感情が生じたときは、それは子どものどんな言動が原因なのか、自分自身の体調の悪さや忙しさ、孤独感など、自分自身のことが関係しているのかを振り返ってみましょう。
- 深呼吸して、気持ちを落ち着けたり、ゆっくり5秒数えたり、窓を開けて風にあたって気分転換するなど、少しでもストレスの解消につながりそうな自分なりの工夫を見つけましょう。
(注意)悩んだ時には、子ども課内に設置された「親子相談センターひなたぼっこ」にご相談を!
トリプルP(前向き子育てプログラム)について
トリプルP(Positive Parenting Program)は、オーストラリアで開発されたプログラムで、親の知識、技術、自信を高めることで、子どもの行動面、情緒面及び成長過程の問題を予防し対処するために提案されました。子どもの発達を促しつつ、親子のコミュニケーション、子どもの問題行動への対処法など、それぞれの親子に合わせた方法に変えていくための考え方や具体的な子育て技術を学びます。
三浦市では、児童虐待防止事業として、トリプルPを実践するためのセミナー等の事業を、トリプルPを活動の柱として子育て支援事業に取り組む「はっぴー子育て応援団」に委託して実施しています。
令和6年度児童虐待防止推進事業~「前向き子育てプログラム」グループワークの開催について
世界で取り入れられている前向き子育てプログラム(トリプルP)を知り、毎日の子育てが楽しく前向きになれる子育てセミナーを開催します。子どもの行動や感情を親がどのようにとらえるのか、子どもの困った行動にどう対応したらよいかなど、子どもとのかかわり方を学び、知ることにより子育てを楽しいものにしましょう!
◎日程: 2024年9月21日(土曜日)~2024年11月16日(土曜日)の8日間【受付終了】
9時30分〜11時30分 全8回 うち3回は個別電話セッション
◎対象:1歳頃〜小学校6年生のお子さんをお持ちの養育者
◎講師: 松岡 かおり氏(はっぴー子育て応援団、NPO法人トリプルPジャパン理事)
◎参加費: 無料(テキスト代のみ4,200円を負担いただきます) .
◆お問い合わせ 三浦市役所子ども課 046-882-1111(内線338・339)
2024年度「前向き子育てプログラム」 グループワーク参加者募集 (PDFファイル: 220.8KB)
オレンジリボン運動
オレンジリボン運動は、「子ども虐待のない社会の実現」を目指す市民運動です。オレンジリボンは、そのシンボルマークであり、オレンジ色は子どもたちの明るい未来を表しています。
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この記事に関するお問い合わせ先
三浦市役所 保健福祉部 子ども課(親子相談センター担当)
電話番号:046-882-1111(内線338,339)
ファックス番号:046-881-0148
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更新日:2024年11月20日