【観光解説板】松本たかし句碑

更新日:2024年03月13日

松虫にささで寝る戸や城ケ島
     たかし
秋の夜、松虫が鳴いている。島の漁家は戸締まりをしないまま、松虫の鳴く声につつまれて安らかな眠りに入っている。「ささで(鎖さで)」は「門戸をしめないで」の意。
この俳句は、松本たかし昭和十三年(1938)の作。
当時この城ヶ島に大橋はなく、三崎との渡し舟が唯一つの便であった。更に東京湾防備の要塞地帯で、島へ渡るのには軍の制約があり、初秋の夕べには虫の鳴きこぞる島となった。
たかしは三崎の友の案内で虫を探すことができた。
島の漁家のいとなみは、素朴そのもの。松虫の鳴く頃は、涼をとるため蚊帳を吊って、雨戸を開けたままで寝ている。このような島の抒情が、たかしの高い詩心によってうたいあげられた。
松本たかし=子規、虚子の写生を根本とした俳人。三崎の風光を愛し、しばしば来遊。
昭和三十一年(1956)没。その墓も三崎本瑞寺にある。

(観光解説板の内容を掲載しています。)

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