三浦市姉妹都市国際交流青年日本語補助教員活動報告(平成30年度)
平成30年4月から平成31年3月まで日本語補助教員としてご活躍された方から、活動報告をいただきましたので紹介します。
私は、三浦市の姉妹都市、ウォーナンブール市にあるエマニュエルカレッジで2018年4月から2019年3月まで日本語補助教員として働きました。その体験やオーストラリアでの生活について報告させて頂きたいと思います。 ウォーナンブールはオーストラリアのビクトリア州にある人口3万人ほどの市で、海の近くということもあり、三浦市にどことなく雰囲気が似ているところです。メルボルンから車で3時間ほど離れており、時間がゆっくり過ぎていくところです。 私が働いていたエマニュエルカレッジは、そんな小さな町唯一の私立のセカンダリースクールで、生徒は約1200人の学校です。日本語の授業は、7年生から12年生まで全ての生徒が選択で受講することが可能で、学年が上がるごとに難易度が高くなるため、選択する生徒が少なくなり、12年生での選択者は18人でした。 主な業務としては、授業内でのサポート(発音指導やスピーキング練習)や、作文の添削、テキストブックやプリントの印刷、12年生との個人スピーキングレッスンです。 最初、私にとって母国語の文法を説明や訂正するということはとても難しいものでした。動詞の変換の法則や時制、適切な助詞、日本語の独特な言い回し。何故この答え方が間違っているのか、この言い回しが正しいのか。しかし、高校時代日本の古典文学を、大学で英米文学について勉強していたので、だんだんそれらの知識を応用することで言語としての日本語の理解力を高めることができました。 また、学校の外でできる貴重な体験はホームステイでした。3つのお家に滞在させて頂き、オーストラリアの日常や生の言語を学ぶ事が出来ました。メルボルンやホースギャップなど色々な所に連れて行って頂いたり、休みの日に一緒に映画を見たりと温かく迎え入れて頂きました。 さらに、ボランティア活動にも少し参加させて頂きました。市を中心に開催された障害がある方向けのサーフィン教室のサポートや、近くの病院にいた日本人のお婆さんの通訳などです。 日本にいると英語を話せてよかった!と思う機会はあっても、日本語を話せてよかった!と思う機会はなかなかないと思います。しかし、私はこの経験を通して、日本人でよかった!日本語を話せて人の役にたてた!と思える出来事がたくさんありました。そして、自分の町や市も大好きになりました。興味がある方は、ぜひ参加してみてください。 |
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更新日:2022年12月22日