三浦市立小中学校の適正配置について

 現在の市内小中学校の児童や生徒の数は、昭和50年代のピーク時に比べて半数以下に激減しており、このままではさらに減少することも懸念されます。

 学校が小規模化した場合、「少人数によるきめ細かな指導ができる」、「学校行事などで一人ひとりの活躍の場がふえる」などのメリットがある一方で、「子どもが幅広い触れ合いの中で学び合う機会を持つことが難しくなる」、「教職員定数の関係から、教科指導の専門性が確保できない」などのデメリットもあります。

 これまで、三浦市と三浦市教育委員会では、将来を担う子どもたちが、今後、より良い環境で教育が受けられるよう、検討を重ねてきました。

 平成22年7月に、これまでの経過を踏まえ、学校関係者、保護者、地域の方々で学校規模や配置の適正化について検討していただくために「三浦市立小中学校適正配置推進計画」を策定しました。（平成22年10月改訂）

 平成22年8月には、この推進計画に基づき三崎地区中学校適正配置協議会設置要綱を制定し、9月24日に21名の委員を委嘱・任命し、第1回協議会を開催しました。

 平成23年6月までに8回の協議会を開催し、検討内容が「三崎地区中学校の適正配置に関する意見書」としてまとめられ、平成23年7月に教育委員会に提出されました。

 意見書の提出を受け、三崎地区中学校再編検討委員会での検討、三浦市教育委員会定例会での審議、政策会議での審議を経て、平成26年4月に三崎中学校と上原中学校を統合することを明記した「三崎地区中学校適正配置実施計画」を平成24年1月に策定しました。

 三浦の子どもたちの未来のため、学校関係者のみならず多くの市民のみなさまとともに情報を共有し、義務教育環境の適正化について考えて参りたいと思いますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

市議会での一般質問（学校の規模や統合について）に対する答弁

「統合してもいい時期ではないか、という声もあることは承知している。地域のみなさんとこれからの話を進めていく課題だと考えている。」（平成16年第1回三浦市議会定例会 市長答弁抜粋）

市議会での一般質問（学校の規模や統合について）に対する答弁

「多くの方に意見を聞き、これからの方向性をどうするのかという検討委員会的なものを持つ状況にあると判断している。」（平成16年第3回三浦市議会定例会 教育長答弁抜粋）

教育環境検討会を設置

教育委員会内で、将来に向けての教育環境のあり方について検討するために、「教育環境検討会」を設置し、検討を行いました。

「三浦市における小中学校のあり方－教育・施設・学区－」の調査研究を報告

平成17年4月から平成18年3月にみうら政策研究所において、市政策経営室（現在の政策経営部）から依頼されたテーマ「小中学校のあり方」が研究され、調査研究報告書がまとめられました。

「三浦市立小中学校のより良い教育環境のために」の提言を提出

平成19年5月から平成20年1月に三浦市立小中学校教育環境検討委員会が8回開催され、教育環境に関して、教育委員会に提言書が提出されました。

「三浦市立小・中学校の適正規模・適正配置及び学校施設の活用に関する基本方針」を策定

検討委員会からの提言を受け、教育委員会としての基本方針策定に向けた調査・検討を、平成20年1月から平成21年3月に教育委員会内の関係部署で行い、基本方針を策定しました。

「三浦市立小中学校適正配置推進計画」を策定

将来を担う子どもたちが、今後、より良い環境で教育が受けられるよう、学校関係者、保護者、地域の方々で学校規模や配置の適正化について検討していただくために、その時期や内容、対象地区等について示した推進計画を策定しました。（平成22年10月に一部改訂）

三崎地区中学校適正配置協議会での検討

「三浦市立小中学校適正配置推進計画」に基づき、三崎地区の中学校の適正配置について協議を行うため、21名の委員で構成する協議会を立ち上げ、検討を始めました。

なお、これまでに8回の協議会を開催しました。

「三崎地区中学校の適正配置に関する意見書」を提出

平成22年9月から平成23年6月までに8回開催された三崎地区中学校適正配置協議会での検討内容が意見書としてまとめられ、教育委員会に提出されました。

三崎地区中学校再編検討委員会での検討

三浦市立小中学校校長会長や三崎地区の小中学校長、教育委員会事務局職員で構成する三崎地区中学校再編検討委員会を設置し、三崎地区中学校適正配置実施計画（案）を作成しました。

「三崎地区中学校適正配置実施計画」を策定

三崎地区の中学校の教育環境をより良くするため、平成26年4月に三崎中学校と上原中学校を統合し、新たな中学校を開校することを明記した実施計画を策定しました。