市長コラム「3S市長の経営視点」(平成21年度)

更新日:2023年03月22日

第44号【平成22年3月18日発行】

 昨年に続き、あいにくの雨となってしまいましたが、3月7日に第28回三浦国際市民マラソンを開催しました。

 三浦国際市民マラソンは、日本で唯一のホノルルマラソン姉妹レースであり、この開催に合わせて、ホノルルマラソン協会の方々が毎年三浦市にお越しくださいます。

 今年は、ホノルルマラソン協会事務局長のジャネット・チャンさんがお越しになり、市議会で記念スピーチをしていただき、「ホノルル市と三浦市はマラソンを通じて強いパートナーシップが築かれている」と、大変嬉しいお話をいただきました。

 ホノルルマラソンは、アロハスピリッツ溢れる地元スタッフの励ましやサポートが魅力のひとつとなっています。同様に、三浦国際市民マラソンにおいても、姉妹レースの名に相応しい、もてなしの心溢れる大会を目指しています。

 スタッフを始めとする市民の皆様による大会運営により、雨による寒さを吹き飛ばし、「あったかい」大会にしたいという想いが、言葉の壁を越え、通じたのだと思います。これからもこのような想いを胸に、良い交流を育んでいきたいと思います。

第43号【平成22年2月18日発行】

 今、早咲きの桜として知られる『河津桜』が見頃を迎えています。三浦海岸駅から小松ヶ池公園までの約1キロメートルの間に、約1,000本の河津桜が美しく咲いており、一足早い『春』を感じさせてくれます。

 この河津桜は平成12年に三浦海岸まちなみ事業協議会の皆さんが植樹を始め、平成15年からは『三浦海岸桜まつり』を開催、来遊者も年々増加し、昨年は22万人もの方々にお越しいただきました。

 更に、昨年からはキリンビール株式会社横浜支社・京浜急行電鉄株式会社・三浦市の共同事業“三浦のマグロと河津桜を応援し隊”(詳細は京浜急行電鉄株式会社ホームページをご覧ください。)がスタートし、様々なサービスでこの桜まつりを盛り上げてくれています。

 このように、地元の皆さんのまちづくりの努力に加え、三浦を支えてくださる企業の力も合わされば、鬼に金棒!これからも色々な形で事業が展開していくと共に、このような事例が三浦市の各所で巻き起こることを期待しています。

第42号【平成22年1月21日発行】

 新年あけましておめでとうございます。今年の干支『寅』にちなんだことわざに『虎穴に入らずんば虎子を得ず』があります。広辞苑によると「危険を冒さなければ功名は立てられないことのたとえ」とのことです。

 「事なかれ主義」や「前例踏襲主義」という行政を揶揄する言葉もあり、「行政にはこんなことわざ無縁でしょ?」などと思われるかもしれませんが、病院の健全化や土地開発公社の解散などの大きな課題を抱え、これまで以上の行財政改革に取り組もうとしている本市にとっては必要な気概であり、危険を冒すというよりは、今までの行政の殻に収まることなく、チャンスを掴みにいきたいと私は思っています。

 とはいえ、市政運営の源は市民の皆様の税金です。お預かりした税金を1円たりとも無駄にしないように、知恵を使い、汗を流しながら、市政運営をすることが大前提としてあります。そんな当たり前のことを当たり前にしながら、『虎』視眈々とチャンスを掴みにいく・・・そんな年にしていきたいと思います。

第41号【平成21年12月17日発行】

 皆さん、子育て応援サロン『ほっと*ハート』をご存知ですか?このサロンは、子育て支援の重要性を感じ、『何かしなければ』という想いから立ち上がったサロンで、三浦市民生委員児童委員協議会が主催し、毎月第2金曜日に岬陽小学校体育館2階で開催され、数多くの親子が参加されています。

 子育ての先輩である民生委員児童委員が、お子さん達と一緒に楽しみながら過ごしている間に、若いお母さん達は安心して、他のお母さん達と話したり、子育ての先輩に相談したり・・・色々な過ごし方で、ほっとなハートをふくらませ、子育ての悩み、不安、ストレスを少しでも解消し、子育てエネルギーを充電できる場となっています。

 昨今、待機児童の増加や児童虐待などといった子育てに関する問題が多く発生しているなか、子供のしつけや接し方などの悩みを抱える若いお母さん達のために行われている、行政主導ではなく市民主導、そして世代を超えた交流による「あったかいまち」づくりの実践を垣間見ました。

 この様な取組を見て、自然と「何か後押ししたいなぁ」という“ほっと”な気持ちが湧き上がってきました。今後もこの様な取組が様々な分野で起こり、成果をあげ、定着していくことを楽しみにしています。

第40号【平成21年11月19日発行】

 11月13日に『三浦市緊急緊縮財政宣言(脱・イエローカード)』を公表しました。これは、本市の平成22年度予算編成及び今後の財政負担を踏まえて、財政状況が従来以上に極めて厳しい状況であり、黄色信号が点灯していることを改めて公表するものです。

 厳しい財政状況は今にはじまったことではなく、これまでも財政健全化に向けた取組を行ってきましたが、本市が置かれている経済状況や社会状況を勘案すると飛躍的に明るくなる見込みはありません。このまま大きなメスを入れずに財政運営を行っていくと財政再生団体となる恐れさえもあります。一方、病院の健全化や土地開発公社の解散は避けて通れない課題であり、待ったなしの状況下です。まさに、未曾有の財政状況であり、乾いた雑巾をさらに絞り込むような取組が必須と考えています。

 今回の宣言は、身の丈に合った行政運営と早期に将来への財政的負担を軽減するための指針となるものです。市職員が一丸となってこれまで以上の行財政改革への取組として、経費の削減、財源確保を図ってまいります。

 緊縮財政とはなりますが、市民の皆様のご要望に対しては、「YES」からのスタートで、できること、できないことをきちんと判断して、お応えしてまいりますので、将来的な財政健全化のため、なにとぞご理解、ご協力をお願いいたします。

第39号【平成21年10月15日発行】

 2005年度より、東北、関西、中部地方などの旅行会社に教育旅行誘致のための営業活動を地道に実施してきた成果がようやく見え始めました。

 当初、三浦市の認知度は「ゼロ」で、大変苦戦を強いられてきました。時には民宿のおかみさんにも営業活動に同行いただくなど、関係者の皆様と一緒に粘り強く営業活動を続けてきた結果、10月1日から2日に2校の修学旅行を誘致することができました。これは、自然体験や地場産品の豊富さなどのポテンシャルや粘り強い営業活動に加え、民宿のおかみさんが醸し出す三浦の「もてなし」の心が伝わったからではないでしょうか。

 今回の修学旅行では、マグロの解体ショーや大漁旗作りの体験など「三浦ならではの体験」を満喫してお帰りいただけたと聞いており、大変嬉しく思っています。

 こうして皆様に楽しんでいただくことが、営業意欲を更に向上させ、もっと楽しんでもらいたいという「もてなし」の心にもつながります。今回の成果をきっかけに、たくさんの方々が教育旅行で三浦市に訪れていただけるよう「もてなし」の心で営業活動を行っていきます。

第38号【平成21年9月17日発行】

 夏の暑さもひと段落、過ごしやすい日が多くなってきました。そんな季節の変わり目に、涼しくなるにつれ大流行が懸念されていた新型インフルエンザが、早くも日を追うごと、全国的に感染が拡大しています。本市においても、9月の上旬に中学校で学級閉鎖が出るなど、新型インフルエンザの感染が広がりつつあります。

 本市では、新型インフルエンザの感染拡大防止対策として、予防用装備品の備蓄や市立病院の受入体制の整備などを進めるとともに、5月に国内での発症事例が報道されて以来、市民の皆様にうがいや手洗いの励行などの周知・注意喚起を行なっています。基礎疾患のある方や妊娠されている方はもちろんですが、健康に自信のある方も含め、改めて新型インフルエンザの感染に注意を払っていただきたいと思います。

 このように対策を講じていても、大流行の懸念がなくなるわけではありません。

 もし、大流行が起こってしまったら・・・その時に必要なのは早期の対応だと感じています。これからも積極的に情報収集し、その時に備えると共に、不用の混乱を招かぬように、市民の皆様に必要な情報をスピーディーにお伝えしていきます。

第37号【平成21年8月20日発行】

 8月11日、最大震度6弱を記録した駿河湾を震源とする地震において被災された方々にお見舞い申し上げます。

 日本はいつどこで大きな地震が起きてもおかしくない地震大国として知られています。この度、地震に見舞われた静岡県地方の多くの方々は、いつ起こるか分からない東海地震に備え、家具の固定などの地震対策を行なっていたのが功を奏し、地震被害が比較的少なかったというニュースを耳にしました。正に「備えあって」の成果だと思います。

 三浦市においても、近い将来、南関東直下型地震の発生が懸念されています。備えが必要なことは頭の中で分かっていても、なかなか実行できないのが現実です。地震に限らず、これから台風シーズンも迎えます。市民の皆様の一人ひとりが、まずは身の回りからできる範囲で災害に備えていくことが、被害を小さく抑えることにつながるのだと思います。

 この際、ぜひ身の回りの災害に対する備えを再点検してください。

第36号【平成21年7月16日発行】

 『さあ~三浦の夏の幕開けです!』これから本格的な夏を迎えるにあたり、三浦海岸海水浴場の「海開き」が7月1日に行われ、安全に海水浴等を楽しんでいただけるよう祈願をいたしました。

 毎年、大勢の観光客の皆様に訪れていただけるのも、安全対策・防犯対策にご協力いただいているライフセーバーの皆様や警察を始めとする地域の皆様のおかげであると大変感謝しております。

 その三浦海岸海水浴場で、7月20日(月・祝)から8月30日(日曜日)までの42日間に渡り、「ロックの学園サマースクール」を開校します。(詳しい情報は、「ロックの学園」公式ホームページをご覧ください。)

 「ロックの学園」は過去2回、旧県立三崎高校跡地で開催し、世代を超え、地域を越えて、大盛況を呼んでいる熱いイベントです。今年の三浦の夏はいつもに増して「あつく」なることでしょう!

 この熱気あふれるパワーと地域の皆様の支えを融合させて、地域活性化を推進し、皆様に選ばれるまちになるよう頑張りたいと思います。

第35号【平成21年6月18日発行】

 今回の市長選(6月14日告示)において、再選をさせていただきました。無投票であったことを真摯に受け止め、初心を忘れることなく2期目に臨みたいと思います。

 1期目(平成18年6月から21年6月までの4年間)は、「あったかいまち」、「ロハス」、「3つのS」という3つキーワードを基本理念として、市政執行に取り組んで参りました。

 この理念に基づき、職員数削減やアウトソーシングなどの行政改革を断行し、シティーセールスは、これまでの三浦市のさまざまな活動が評価され、社団法人日本観光協会による「優秀観光づくり賞」の金賞・総務大臣賞を受賞させていただくなど、地道な努力により着実に成果をあげてきたと自負しています。

 しかし、現在も二町谷埋立地の活用や市立病院経営改革など、課題が山積しているのも事実です。財政状況の厳しい本市において、さまざまな困難が想定されますが、大きな課題に正面から向かい合う決意をもって、豊かな明日、元気で魅力的な三浦市をつくるため、まい進していく必要があると思っています。

 前述した3つのキーワードは、私にとってゆるぎない理念であり、市政執行の目標です。これからも、市民にとって「あったかいまち」、「ロハス」な魅力で選ばれるまち、「3つのS」で高効率・高性能の財政体質を、市政執行に関する基本姿勢とし、一歩一歩確実に進んでいきたいと考えています。

第34号【平成21年5月21日発行】

 先日、副市長が職員に呼びかけて、「(仮称)杉山塾」が開催されました。医療・経済・エコをテーマとして、三浦市の持つ魅力を最大限に発揮し、将来に向けた持続可能な街づくりについて、市内在住の起業家の方から様々なご意見・ご提案を受け、副市長から「良い勉強をさせていただいたと同時に、三浦市を想う気持ちにえらく感銘を受けた。」と報告を受けました。

 このように、三浦市に愛着を持ち、行く先を真剣に考えていただける方々の存在は、市の内外を問わず、貴重な財産だと感じています。時には意見が食い違うこともあるかと思いますが、根本に在る「三浦市をより良くしていこう!」という想いは一緒。最終的には意気投合するものだと信じています。

 同じ想いを胸に、官民、市の内外にとらわれず、三浦市が持つ全ての力を結集すれば、解決できないものなどないのではないかと思います。

 今後、官民協働の活動が活性化し、三浦市の将来に向けて、全ての力を結集させる原動力となっていくことに期待しています。

第33号【平成21年4月16日発行】

 4月1日、平成21年度がスタートしました。また、これと同時に新たな基本計画と実施計画を盛り込んだ第4次三浦市総合計画「三浦みらいプラン21」もスタートしました。

 この計画は、三浦市が未来にわたり“あったかいまち”であり続けるための羅針盤となるものです。計画策定に当たっては、全職員が1年余にわたり真剣な議論を重ねるとともに、市民の皆様にも総合計画審議会をはじめ、ワークショップやパブリックコメント、みうらトーク&トーク等、様々な形でご参加をいただき、それぞれのご意見を計画に反映させていただきました。

 ともすれば、総合計画をはじめとする様々な行政計画は、市民の皆様にとっては分かりにくく、敬遠されがちなものとなってしまいます。それでは、皆様と一緒にまちづくりを進めていくことはできません。そこで、より多くの方に関心をもっていただくため、市役所の仕事の目標と成果を分かりやすくお知らせする仕組みを充実させることに努力しました。是非一度ご覧いただきたいと思います。

 新年度を迎え、気持ちを新たにし、私も職員と一丸となり、市民の皆様にご納得いただける市政運営に邁進する所存です。

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三浦市役所 政策部 政策課(秘書担当)
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ファックス番号:046-882-2836

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