市長コラム(平成30年度)

更新日:2023年03月22日

第152号 「施政方針」をご存知ですか?【平成31年3月1日発行】

 2月25日(月曜日)に開催された平成31年第1回三浦市議会定例会本会議の初日で、施政方針演説を行いました。

 施政方針とはこの1年間の基本的な方針や政策を議会と市民のみなさまに対してお示しするものです。国では首相が通常国会の冒頭に行い、米国では大統領による一般教書演説として行われるなど、各国や地方自治体の長が年頭に行う重要な演説となっています。

 私はこの施政方針で市長就任後の初めての演説から言い続けている言葉があります。それは「3つのS」です。これはシンプル・スピード・サービスのことで、市長就任から変わらない私の基本姿勢として、今回の施政方針でも述べさせていただきました。

マイクを前に施政方針演説を行なっている男性の写真

 施政方針における基本姿勢は、最初はこの言葉ひとつだけでしたが、市長としての経験を重ねるうえで、様々な課題に直面し、それらを打開し、乗り越えてさらに前へ進むために、時代に即した基本姿勢を少しずつ加えてきました。

 今では、

  • 市民にとって「あったかいまち」
  • 「ロハス」な魅力で選ばれるまち
  • 「3つのS」で高効率・高性能の財政体質
  • 「市民のいのちを守る災害への備え」
  • 「YESからのスタート」
  • 「三浦市は、人よし、食よし。気分よし」

と多岐に及んでいます。

 これらの言葉の一つひとつには、決して潤沢な財源を持たない三浦市政を、知恵と努力でなんとかしようという思いが込められています。今でもこれらの言葉を紡ぐたびに、考えたころの気持ちがよみがえり、市長として執務するうえでとても大切なものとなっています。

 施政方針演説の全文は、三浦市ホームページにも掲載しています。

市民のみなさまと共に市政を進めていくため、私の基本的な考え方や政策の方針を知っていただくことはとても大切です。ぜひ、ご一読いただき、市民のみなさまと叱咤や激励を交えた議論をすることで、より成熟した市民協働型の市政の実現につなげていきたいと思います。

第151号 三浦の子どもと海の素晴らしさ【平成31年2月1日発行】

ステージの上に立って発表をしている数名の高校生の写真

 先日、「みうら海洋教育フォーラム~海はともだち~」が上宮田小学校の体育館で開催され、市内全小中学校や県立海洋科学高校の発表を拝見させていただきました。

 フォーラムでは、魚や海の小動物に扮した子どもたちが食物連鎖や危機的な状況にあるアマモの森を紹介、最後に三浦の海を元気にするダンスを披露したり、「小網代の森」や「真珠の養殖」について休日や放課後を使って自主的に学びを深めた内容をまとめあげたステージ発表のほか、学校周辺の自然環境の素晴らしさと川や海の関係性を調査して作成した観察記録等や版画刷り製作の展示や、普段の授業では扱わない分野まで学びを深めた内容のポスターセッションなど、各校の子どもたちが取り組んだ多様な成果を拝見することが出来、感心したと同時に、感動させられました。

 会場では、生き生きと発表する姿を見た保護者の方からも「こういう学びっていいですね。きっと何よりも心に残りますね。」との感想をいただきました。仲間とともに1年間という長い時間をかけて自主的な学びを深める貴重な機会となったことや、発表の機会があることなどをご評価いただいたと感じています。

壁に貼られたさまざまな展示資料を紹介している様子の写真

 あらためて、未来を担う三浦の子どもたちが、この海洋教育を通じて多くの人との関わりや様々な機会を持つことは、三浦の自然、歴史、文化、産業など、地域の総合的・発展的な学びとなり、「郷土を愛し誇りをもつ、子どもの育成」につながると感じました。

 日頃より海洋教育の取組みにご理解とご尽力をいただいている皆様をはじめ、フォーラムにご参加いただいた皆様に心から感謝申し上げますとともに、今後も三浦らしい教育として海洋教育の取組を進め、三浦から神奈川県、日本、世界に海の素晴らしさを発信していきたいと思います。

(注意)海洋教育は、『みうら学・海洋教育研究所』や『東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所』と連携して、三浦の特色である「海」と直接関わる学習の中で、「学ぶことの意義」を実感させ、「確かな学力」を身に付ける手段として推進している、三浦らしい教育で、市内全11校で取り組んでいる学習です。

第150号 平成の次の時代へ向けて【平成31年1月1日発行】

三浦市民昭和64年1月号表紙

 平成最後となる年が明けました。平成という元号も残り4カ月となりましたが、「最後の年」ということで、この機会に昭和最後の三浦市を「広報紙・三浦市民(昭和64年1月号)」から少し振り返ってみたいと思います。

 まずは、当時の久野市長はコラム「一期一会」にて、12月に三浦市体育館でベートーベンの交響曲第九番の合唱が行われたことを書き綴っています。

 これは合唱会や実行委員会の皆さんが一年間かけて手作りで準備してきたもので、歩くたびにきしむ仮設舞台や音が吸い込まれる高い天井など、劣悪な条件下での演奏会でしたが、久野市長は心の中でずっと「頑張れ」と声援を送らずにいられなかったと想いを語っています。

 その舞台となった三浦市体育館は、スポーツや文化行事の開催会場として、三浦市の中心的役割を担ってきましたが、すでにその使命を終え、潮風アリーナや市民ホールへと受け継がれました。

 また、表紙には12月1日にニュージーランドへ遠洋航海に出港したイカ釣り漁船の写真が掲載されています。その説明では、「生産者価格の低迷に関係者の心境も複雑」と水産業界を憂慮する記事が書かれていました。

 現在の三崎港でのイカの取扱はわずかとなり、イカの遠洋船の入港もなくなりましたが、昨年には日本で唯一のマグロ専用の低温卸売市場がオープンするなど、今でも水産業界は市の中心的な産業であることに変わりありません。

 このように振り返ってみますと、30年あまりにも及ぶ平成という時の流れを感じざるを得ません。

 まもなく新しい元号の元年が始まります。新元号が刻んでいく時の流れの中では、まちの風景や人々の営みにおいて、大きく変わっていくこともあれば、変わらずに残り続けるものもあるでしょう。

 元号が変わる時代の転換期を市民の皆様と共有できることは、特別な感慨を覚えます。これから迎える新しい時代においても、三浦市の目指す都市像を市民の皆様と共有し、共に描いていくために、平成最後の年を全力で前進してまいります。

第149号 三浦市は、日本一の市町村!!【平成30年12月1日発行】

砂浜の海岸でたくさんの大根が吊るされて干されている写真

 三浦市の冬を代表するものの一つにダイコンがあります。平成最後の冬の訪れとともに、三浦市では、ダイコンの収穫・出荷がピークを迎えます。市内の約3分の1を占める畑が緑色の絨毯のように輝く季節です。

 ご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、三浦市は、ダイコンの収穫量、出荷量が全国市町村別で第1位です。つまり日本で一番多く食されているダイコンということです。これはまさしく味と品質の良さから生まれているものに他なりません。「食よし」を掲げる三浦市としては大変誇らしいことで、私も全国を訪れる様々な場面の中でPRさせていただいています。

収穫されて畑にきれいに並べられているたくさんの大根の写真

 市外の方は、観光で訪れた際のお土産に是非、日本一のダイコンを持ち帰って食していただければ幸いです。

 また、三浦市では地産地消も進んでおり、学校給食でも地元の野菜が多くに使われています。さらに市内では、10月から11月にかけて「みかん狩り」が行われ、年が明けると「いちご狩り」といった体験型農業も盛んです。これも観光客のみならず市内の方も「みかん狩り」や「いちご狩り」を楽しむ姿が多くあり地産地消に繋がっております。これは、地元の食の旬を知る食育の一助となっており、郷土愛が深まる取組です。

 三浦市にとって農業は欠かせない存在の一つであります。日本一のダイコンに限らず、今後も、三浦野菜が市民の皆様にも、全国の皆様にも愛されるよう、三浦市の基幹産業である農業全体を盛り上げていきたいと思います。

第148号 三浦市への移住促進に引き続き取り組んでいます【平成30年11月1日発行】

みうら暮らし 三浦市移住ポータルサイトのイメージ

三浦市では人口減少抑制対策として移住促進に取り組んでいます。市内の空き家等を活用して三浦市での生活を体験していただくトライアルステイ(お試し居住)は平成27年度から実施し、これまで幅広い世代から延べ234組のご応募をいただき76組の方にご参加いただきました。また、昨年度からは移住相談窓口も開設し、ご相談の件数も少しずつ増えています。

 ところで、地方への移住というと仕事を一段落したリタイヤ世代の方が、第2の人生をのんびり過ごすというイメージがありましたが、最近では少し傾向が変わってきているようです。NPO法人ふるさと回帰支援センターによる平成30年2月の発表によると、同センターへの来訪者・問合せ数は前年に比べ大幅に増加しており、特に20~30歳代の若い世代の増加が目立っているようです。また、平成29年度の国土交通白書では、三大都市圏に住む若者の4人に1人が地方移住に関心があると指摘されています。都市部では住民同士のつながりが薄く、頼れる人がいないため、人とのつながりや居場所を求める人が増えてきていようです。三浦市でも、これまでにトライアルステイを体験され実際に三浦市へ移住された方は1組、2地域居住をされた方は2組ですが、いずれも20~30歳代の若い世代の方でした。

るるぶ特別編集「移住するなら三浦市」表紙

また、前述のふるさと回帰支援センターの調査では、若い世代の相談者が増えたことにより、移住先選択の条件として「就労の場があること」を挙げる相談者が前年に比べ大幅に増加しています。三浦市では、昨年度から市内事業者と連携し、移住者を積極的に受け入れる意向のある企業に「移住者受入連携企業」として登録していただき移住者の就労を支援しています。登録事業者は現在13社、今後も市内の事業者等のご協力をいただき、登録事業者を増やすことで移住者のさらなる就労支援に努めてまいります。

平成30年12月22日(土曜日)には、有楽町のふるさと回帰支援センターにおいて、「第1回三浦市移住セミナー」を開催します。市職員による説明のほか、ハローワーク職員との就職相談、市内不動産事業者との物件相談などを行う予定です。今回は、三浦市単独による初めてのセミナーとなるため、三浦市に関する情報発信を行いつつ、セミナーに参加される方々からも様々なご意見をいただきたいと思っていますので、ぜひご参加ください。いただいたご意見を参考に事業を改善し、引き続き移住促進に取り組んでまいります。

第147号 「人財」~市職員の長年の頑張りと新しい民の風~【平成30年10月1日発行】

穏やかに微笑んでいる小澤幸弘総病院長の写真

 9月は、「人財」という言葉を改めて考える機会がありました。

 9月10日には、三浦市立病院の小澤幸弘総病院長が平成30年度救急功労者表彰(総務大臣表彰)を受賞しました。三浦半島内では初めての受賞とのことです。県下各地域との連携や救命体制の充実に尽力し、救急救命士や救急隊員らの教育にも力を注ぐなどの功績が評価されたとのことですが、総病院長の長年の頑張り、三浦市の人財が評価されたことを大変嬉しく思います。

 また、9月16日付けで、京浜急行電鉄株式会社の梅澤達也さんを研修員として2年間市役所に受け入れることになりました。梅澤さんが直近で従事されていたホテルのリノベーション、駅ビルや高架下の開発等の経験・手腕を、三浦市の観光施策のさらなるステップアップのため存分に発揮してくれるものと期待しています。

たくさんの人が集まっている京急ストア野菜売り場の写真

 京急からの研修員の受け入れは、平成26年度から始まり今回で3人目となり、有形・無形の大きな成果を生んできています。例えば「みうらレンタサイクルの事業化」「京急ストアでみうら野菜常設売場の設置」など、三浦市に新たな付加価値を生み出す事業は、特に研修員にその力を発揮していただいたものです。市の職員も民間のスピード感、手腕を身近に感じられ、良い影響を受けています。

 梅澤さんが就く「経済部観光プロモーション担当課長」の職は、この2年間、佐々木忠弘さんが担ってきました。佐々木さんは京急に戻った後、三浦半島の開発に関する業務に従事されます。新たな職場でも三浦市での経験や人脈を生かすことができるでしょう。人財を通じた官民のさらなる連携のための良いサイクルが生まれていると感じています。

 市政運営のためには人財が欠かせません。市の人財も民間の人財も、その能力を市のために最大限いかし、成果を生んでいけるような体制づくりに努めてまいります。

第146号 健康寿命をのばしましょう【平成30年9月1日発行】

表彰状を持った男性の隣に長寿の祝い服を着た女性が座っている、健康なご高齢者たちの写真

 9月に入っても、夏を思わせるような暑い毎日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

 さて、「健康寿命」という言葉をご存知ですか。「健康寿命」とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と言われています。要は、日常的に介護サービスを受けずに、自立した生活ができる期間のことです。

検診のご案内チラシ

 そして、多くの場合、平均寿命と健康寿命との間には差があります。平成28年の日本人の平均寿命は男性で80.98年、女性で87.14年であり、「健康寿命」と「平均寿命」との差は男性で約9年、女性で約12年もあります。

 この差の期間が、「生活習慣病」などにより、健康ではない状態で過ごしている期間を示します。そして、この差を縮めるための有効な手段の一つとして、生活習慣病の予防があります。

 生活習慣病の予防は、自分の体の健康状態を知ることから始まります。定期的な健診(検診)は、早期に病を発見し、悪化を防ぐことにもつながります。

 三浦市では、ご自身の健康状態をご確認いただく良い機会として、各種健診(検診)を実施しています。

 少ない費用で受診することができますので、ご自身やご家族のためにも、是非受診してください。

 また、健康についてお気軽にご相談いただくために、保健師・栄養士・歯科衛生士が、健康ぷらっと(三浦合同庁舎2階)、南下浦・初声市民センターにて健康相談も行っておりますので、ご活用ください。

 健診は健康寿命をのばす有効な手段の1つです。健康でいつまでも元気に過ごすことができるよう、年に1回は健診を受けて、「健康寿命」をのばしましょう。

第145号 ハートフルな三浦市に。【平成30年8月1日発行】

テーブルの上に包装された焼き菓子が並び、エプロン姿の男女がお菓子を手に持っている写真

 三浦市では、水曜日に市役所庁舎、木曜日に市立病院にて市内の障害福祉施設で作られた製品の販売を行っています。

 店舗の名称は「ハートフルマーケット」。障害のある人の活動をより多くの人に知っていただき、少しでも施設を利用する人の工賃アップにつながるようにという願いが込められています。平成25年度からスタートし、今では早く買いに行かなければ売り切れてしまう人気商品も数多くあり、活動が浸透してきていると実感しています。

 平成29年度からは、ハートフルマーケットの製品を三浦市ふるさと納税の記念品として登録した「ハートフルさと納税」を実施しています。ふるさと納税という制度を介することで、ハートフルマーケットのお客様は日本全国のみなさまへと広がりました。現在、登録記念品は2種類ですが、ハートフルマーケットの方々と連携して、少しずつ記念品を増やしていくよう調整しています。三浦市で作られたハートフルな製品をより多くの人にお届けできれば幸いです。

お皿に盛り付けらた美味しそうな焼き菓子の写真

 また、三浦市ふるさと納税は、寄附金の使い道を10種類から選ぶことができます。障害者施策のみを希望する使い道は選択肢にありませんが、記念品にハートフルさと納税の商品を選び、使い道に「高齢者も障害者も安心して暮らせる三浦市にするために」を選択していただいた場合は、その寄附金は障害者施策のために活用させていただきます。

 平成29年度にハートフルさと納税としていただいた寄附金は、平成30年度より活動場所を替え装い新たにスタートした「心身障害児生活訓練会事業」において、訓練会に参加する子どもたちのために新しい備品等を購入することに活用させていただきます。全国のみなさまからの温かいお気持ちありがとうございます。

第144号 健康な歯で、いつまでも元気に~三浦市歯のフェスティバル~【平成30年7月1日発行】

市販の飲料の甘さを示した展示ボードの写真

 まもなく梅雨が明け、暑い夏の季節を迎えようとしています。体調を崩しやすい時期でもありますので、お体に十分お気をつけください。

 さて、近年、神奈川県の「未病」の取組、企業のメンタルヘルス対策など、健康への関心が高くなっていますが、歯の健康を保つことも、毎日元気に生活する上で欠かせないものとなっています。

 6月10日(日曜日)に、三浦市民ホールで三浦市歯のフェスティバルが開催され、私も参加しました。

 会場には、歯科医師会の先生等による歯科相談、唾液によるむし歯菌の検査コーナーなど、歯や口内の健康に関するブースが設けられ、当日はあいにくの空模様でしたが、多くの家族連れの方が、歯医者さんのお話を熱心に聴いたり、お試し検査を受けたりして、楽しみながら歯の健康について学ばれていました。

 また、表彰式では、毎日歯磨きに取り組んだ「よい歯」の子どもたち、「7020」(70歳以上で、自身の歯が20本以上あること。)を達成された方、歯のポスターの優秀作品に選ばれた方、さらに、公募により決定しました、フェスティバルのサブタイトル「歯磨きで 朝から輝く三浦っ子」を作られた方を表彰いたしました。

 歯磨きに一生懸命に取り組んでいる子どもたちや元気なシニア世代の方々の姿を見て、私も改めて歯の健康に取り組んでいかなければならないと感じました。

 第4次三浦市総合計画2017年版(三浦みらい創生プラン)では、市民の健康、体力を増進する取組を重点施策と位置づけています。

ライトが照らされたステージの上に立っている子供たちの写真

 健康づくりセミナーや各種健診を実施しており、健診の一つである成人歯科健診は、20歳以上の市民の方を対象に無料で受診することができます。

 三浦には、「新かながわの名産100選」に代表する、新鮮な海の恵み、大地の恵みがたくさんあります。

 健康な歯で、美味しい三浦の食材を食べて、いつまでも元気に生活できるよう、これからも健康力アップにつながるイベントや健診などを続けていきます。

 ぜひこの機会に、イベントや健診への積極的な参加をお願いいたします。

第143号 ごみダイエット大作戦「しぼって、干して、水きって」【平成30年6月1日発行】

男性がたすきをかけて演説を行なっている街頭キャンペーンの写真

 「ごみダイエット大作戦」は、横須賀市で可燃ごみ(一般ごみ)を焼却していただくために、平成24年度より「プラ混入NO!水切り徹底!」をスローガンとして市民の皆様にお願いしている取組です。これまでのご協力に感謝申し上げます。

 さて、横須賀市のごみ焼却受け入れの条件は、プラスチック類混入率が5%以内、水分率が50%以内となっています。プラスチック混入率は平成24年10月より目標の5%以内を達成し、現在も継続しております。一方で依然として大きな課題となっているのは水分率です。

 水分率については、平成29年度の実績として、7月には一時的に55%と目標値に近づくこともありましたが、年間を通しては61%と、依然として高い数値で推移しています。

 水分率の改善を図るため、平成30年度は「しぼって、干して、水きって」をスローガンに、水切りのより一層の徹底を図ることを目標に掲げました。

 具体的に皆様に取り組んでいただくことは、これまで実施していただいている“生ごみのひと絞りに加えて、さらにひと手間をかけ、一晩干していただくこと”です。

演説を立ち止まって聞く人と、水切り徹底!と書かれた鉢巻をしているピンク色のマスコットキャラクターの写真

 例えば、三角コーナー等の生ごみは、ネットやトレイに入れるなどして風通しの良い所で干してください。お茶がらやティーバッグは乾燥させることで約80%もの減量ができます。

 さらに、一般ごみの水分の原因となる生ごみそのものの減量化を図ることも目標としました。具体的に皆様に取り組んでいただきたいことは、ご家庭での食べ残しや消費期限・賞味期限切れなどの食品廃棄物を減らしていただくことです。

 また、食品廃棄物の多い事業者の皆様に対しましては、個別訪問を実施し、食品廃棄物の削減や「食べきり協力店」の登録等についてご協力をお願いしてまいります。

 ごみの減量化・資源化に繋がる「ごみダイエット大作戦」の趣旨をご理解いただき、より一層のご協力をお願いいたします。

第142号 市民が感じる行政サービスとは【平成30年5月1日発行】

 毎年5月が「さわやか行政サービス推進月間」ということをご存知でしょうか。昭和63年に閣議決定され、国民の意見・要望等を積極的に取り入れ、それぞれの機関・施設ごとに提供するサービスの内容等に応じたきめ細かな行政サービスの改善に取り組むとしています。

 この機会に、あらためて行政サービスについて考えてみます。

 少し古い調査ですが、内閣府によって昭和48年に実施された『公務員に関する世論調査』では、「今の公務員に最も欠けていると思われるもの」の問いで、「仕事に対する熱意」が25.0%、「サービス精神」が23.6%の順で高くなっていました。「それをただすには」の問いでは、「職員の自覚」が29.4%で最も高く、「優秀な職員の採用」が10.9%と続きました。(注意:わからない除く

 昭和63年に実施された同調査での「欠けているもの」の問いでは、「サービス精神」が42.4%、「仕事に対する意欲」が34.8%と順番が変わりましたが、ほぼ同じ結果でした。「今の公務員の良いと思われるもの」の問いでは、「特にない」が38.2%で最も高く、「規律を守る態度」が23.7%、「公平な取り扱い」が14.7%と続きました。(注意:複数回答あり

青空の下の白い外壁の市役所庁舎の写真

 職員一人ひとりが自覚と熱意を持って仕事をしていると思いたいですが、残念ながらこれらの調査結果を見る限り、公務員自身の意識と市民との感覚の間には大きな隔たりがあったようです。

 私も民間出身として、このようなギャップを感じていたひとりでした。そこで、市長に就任してからは市民の皆様に対して、「親切・丁寧・真心」で接するよう、職員に指導してまいりました。その結果、三浦市職員の対応は良くなったねと感じていただける人が少しでも増えていればうれしく感じます。

 我々は公務員として行政サービスとは誰のためのサービスかを再確認し、全体の奉仕者として市民の皆様に納得していただけるよう、熱意をもって行政サービスの向上に努めなければなりません。

 これからも、公務員の良いところは「特にない」と思われないよう尽力してまいります。

第141号 みうらっ子応援プロジェクト【平成30年4月1日発行】

防犯カメラ稼働中と書かれた上に設置してある防犯カメラの写真

 4月になり、今日から新しい生活が始まるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。三浦市内の小中学校も新入生を迎え、新しい年度がスタートします。

 三浦市では、今年度、市内すべての小中学校・保育園・幼稚園に防犯カメラを設置し、子どもたちの安全確保に努めます。これは、平成29年度中に「みうらっ子応援プロジェクト」により寄せられた寄附金を活用して実施します。

 みうらっ子応援プロジェクトは、三浦市ふるさと納税制度の一環として実施しているクラウドファンディング型ふるさと納税です。平成29年度は「みうらっ子の安全を守る!」をテーマとして、プロジェクト1「小中学校に防犯カメラを設置!」、プロジェクト2「保育園・幼稚園に防犯カメラと安全な遊具を!」、プロジェクト3「公園の遊具を新しく安全なものに!」の3つのプロジェクトを掲げ、ご賛同いただける方にご寄附をお願いしました。その結果、総額2,386万円のご寄附をいただき、プロジェクト1・2の目標金額を達成し、事業実施につなげることができました。多くの方からのご賛同ありがとうございました。

木々に囲まれた芝生の上に設置された滑り台の写真

 平成30年度も、4月より、みうらっ子応援プロジェクトを開始しました。「みうらっ子の安全と健やかな成長を!」をテーマとして、プロジェクト1「公園の遊具を新しく安全なものに!」(平成29年度からの引き続きの募集となります。)、プロジェクト2「小中学校に地震速報システムを整備!」、プロジェクト3「外国語教育用タブレットの導入!」の3つのプロジェクトを設定しました。募集期間は、平成30年4月~12月となります。

 未来を担う子どもたちが健やかに成長し、安心して子育てができる環境を整えて、市民にとって「あったかいまち」を目指してまいります。三浦市への応援をよろしくお願いします。

(注意)画像はイメージです。

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この記事に関するお問い合わせ先

三浦市役所 政策部 政策課(秘書担当)
電話番号:046-882-1111(内線215・216・520)
ファックス番号:046-882-2836

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